チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ヤハリ四国は麻と絹

2010年11月29日 09時21分10秒 | 日記
「比佐子つれづれ」に
飛び入りで参加してくださった平野貞夫さん
ニームの葉を片手に
「これを四万川のほとりに植えて栽培しようと思う」
ニームはアーユルヴェーダーでは欠かせない
医療の元でありまた油や血液浄化剤としても使われている
ニームはまた次の機会にーー

「政治の話はきょうはよしてーー」
といいながら
小さいととき養蚕をした思い出を語ってくれる
桑の木を植え家族と一緒に蚕の世話をし
糸をつむぎ機を織った

お父上は医者で他の方に聞くところによると
「赤ひげ先生だった」そうだ
養蚕は盛んでいい糸を作っていたという

また足摺岬の近くから縄文土器が発見され
その中から藤布が見つかり
今其れを作ろうとすると
タイヘンな時間とお金がかかる
平野さん自身も挑戦してみたが
半端な気持ちでは出来ない

縄文の研究もしていて足摺岬に
ギリシア文明の名残も或ることを発見したという

こういう大昔の日本を研究している方だから
これからの日本の行くべき姿がハッキリとわかるのであろう
「迷ったら原点にもどれ」
とは正道を行く人の原則

それにしても四国はヤハリ
アサとイトの国
土佐は養蚕を絶やしてはいけない
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上から下から

2010年11月27日 10時27分11秒 | 日記
新宿中央公園の紅葉が美しい
オフイスからは全体を上から見下ろせる
もう紅葉のナミがうねって居る感じ
赤が少ないのでチト寂しい

ところが
公園を歩くと結構赤が多くて光っている
つまり
赤に染まった木は低いので
上からは見えない

上からの景色と
下から見上げる様子がこんなにも違うかと
毎年同じことに感嘆しているチャコちゃん先生が居る

政治をする人が
また大会社を経営する人が
更には国のお仕事をする官僚たちが
上から見下ろす目線だけで事を運んでいると
其処から見えないものを排除してしまう可能性がある


仁徳天皇が上から各家の煙突の煙の上がりようを見て
煙が弱弱しいかったり
全く煙が上がらなかったりと生活の苦しさを推測し
姿を変えてまちを歩き実地の情報を手にして
コクミンからの税を安くし
また政府が蓄えたものを与えていたという

基本は「与える政治」を心がけていた天皇だ

リーダーの資質を問われる時代だが
「見る目」が誰よりも厳しくそして優しくなければならない
と思う
どこを見るか
何を見るか
その根本はその人の「魂」のありようかな

小沢一郎さんが掲げる
「自立と共生」
これを根っこに持つと何もかも受け入れて尚自分がある
という状態になるのだと思う

上と下
違う景色を理解することは視野が開けて楽しい
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海老蔵クンしっかりせい

2010年11月26日 09時37分29秒 | 日記
これから歌舞伎を背負う菊之助の
安定した仇っぽい女形を見て
これに海老蔵が加わるとこれからの歌舞伎は楽しい

何だよなんだよ団十郎を心配させるなよな

しかしハメを外すのもいい
枠にはまらないのもよしとする
立て役は其れくらいヤンチャなほうがいい
こじんまりまとまってしまわない方が良い


他人を傷つけたのでないことはよかった
顔をやられるのはまずかったよね

状況がわからないのでなんとも批判は出来ないが
君の置かれた立場はいつも認識していないといけないと思う

キミはテレビのトークで
「僕自身が歌舞伎をやりたくて市川家を選んで生まれた」
とハッキリ言っていた
「すごい」
と思ったものだ

チャコちゃん先生は
若いときの団十郎に惚れていた
取材で楽屋に行くたびに上がってしまって
真冬なのに冷房をかけてもらって汗を引っ込め話を聞く
ということもあった

あのかもし出す「気」に圧倒された
さり気なく座っているだけなのにーー
そのあとなくなった当時の辰之助さんの楽屋に行き
「ああつかれた」
「何だよ海老蔵に惚れてるなあははは」
と笑われた

うまい役者、芸達者な役者はいっぱい居る
しかし「気」を観客全員に流せる役者は少ない
登場しただけでその場が輝く
歌舞伎はその光見たさに行く人が多い

市川家の伝統は「気」だと思う
不動明王なのだよ
あのニラミで国の安泰を祈っておくれじゃあないか
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比佐子つれづれ

2010年11月25日 15時20分05秒 | 日記
「比佐子つれづれ」は毎月第四土曜日に開いている
夏休みを外すと年11回となる
そのうち課外研修も2回~3回ほどする
そうするとここ秋櫻舎での勉強会は8回か9回
今年は8回

土曜日暑くても雨が降っても寒くても
お着物でいらっしゃる方が9割

チャコちゃん先生は
「比佐子つれづれ」はライフワークで
30年近い年月続けているが
常に第一優先でこの日を楽しみにしている
昔からの参加者はもう家族の一員という感じ

内容はきもののアレコレだが
きものを通しての文化や歴史もまた古事記などの
古典文学、または聖徳太子の話や空海も登場
当然現在の皇室やマスコミそして政治の話も
それらはきものの脇でちらちらと踊りながら出番を待つ

特に最近
尖閣諸島の一件から
中国からの輸入繭が俄かに高額になり
きものの市場おも中国政府は脅かしつつある

こういうとき
チャコちゃん先生は「小沢一郎」氏の本やご本人自ら語る
日本へのの思いを知り
彼をもっと知りたいと思い行き着いた相手が
「日本一新の会」代表平野貞夫氏(政治評論家としてもご活躍)
その事務局の大島楯臣さんとは初対面で気があった
何故なら故郷が一緒ということもあるが
ご自分で藍染めをし布を織っていた昔があるとおっしゃる

平野さんも
「家ではよく着物を着ますよ」
と日本の「柄の生い立ちに」興味深々

お二人とも
小沢さんを心から信頼し
その信頼の輪を広げながら日本を自立と共生の国にしたいと
日夜活動なさっている
きものの循環の話を「それこそが日本の根底」
ときっぱり

大島さんがご上京というので
よろしかったら「つれづれに」とお誘いした
世にも珍しい美味の羊羹とともに現れるという返事
其れを聞きつけた平野氏も
それでは「柄の生い立ち」を聞きたいと
いらっしゃることになった

他にも染織家の志村明さんもご出席
11月秋櫻舎での最後の「比佐子つれづれ」は
一味違った趣になりそう

なお2011年の2月26日の「比佐子つれづれ」は
平野貞夫先生をお迎えして
2011年日本の進むべき方向を分析していただき
ナイショナイショの話もお聴きしたいと思っておりまする

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お歳暮

2010年11月24日 12時59分49秒 | 日記
とても恥ずかしかった

四国の或る県で
とてもおいしいハムを見つけ
お世話になった方たちに「お歳暮」として
送っていただく手筈をした
喜んでくださる顔を思い浮かべながら

となんと
頼んだ次の日に発送したらしく
四軒に送ったが「小雪」の前にもうお歳暮が届いた

「珍しい形だけど本当においしかったありがとう」
という電話を頂き
飛び上がるほど驚いた

11月20日だぜ

ゆっくり手紙を書きお知らせをしようと思っていたのに
全くうーーー

すぐ苦情の電話をする
「デモ最近早く送ってくださいという方が多くて」
「冗談ではありませんよお歳暮と言うのは12月7日以降に送るというのがーーーー」
と説明するも
「あらそうですか、日にち指定がなかったもので」
とこちらの不手際のせいにされた
いなかっぺ 井の中の蛙という意味だが
驚いたの何の

「とてもおいしいものを作っていらっしゃるんだからもう少し注意してください」
と電話を切ったが

お歳暮はお世話になった方に
お正月の食料の足しになるものを送るというのが
そもそもの慣わし

お正月の用意が始まる13日からとか7日~など地方によって
少々の違いがあるがいづれにしても12月に入ってから
そして大雪あたりの25日くらいまでで終わり
というようにとチャコちゃん先生は教育されている

それ以降は「お年賀」小寒あたりまで
更に遅れれば「寒中見舞い」これは立春まで
こういう決まりは
一つ一つにちゃんと意味がある

製造者もきちんと勉強して欲しいとつくづく思った
贔屓のデパートは必ず送る日を確認してくる
こういうこともそのうちいい加減になるのだろうか

日本は遠くに行きにけりーーーか
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景色よりネオン

2010年11月23日 13時29分31秒 | 日記
「きのうニューヨークから帰ってきたのよ」
この声は
ソプラノで耳も喜ぶ明るい声
そう龍言の女将さん
「へーお帰りなさい寒かったでしょう?」
「それがねずーーーといいお天気でしかも15度」
「さすが女将さん守られていますね」
「そうよ」
「ただ遊びにいらしたの?」
「組合の皆はねハワイに行ったんだけど、私景色よりネオンの方が好きですもの」
「全くね」
「でもね新宿のネオンと変わらなかったなあ」

若い頃新宿で鳴らしたので新宿贔屓もはなはだしい
女将さんの新宿武勇伝は何時聞いても抱腹絶倒
宿でこの話を肴に越の寒梅をどれほど空けたか

「丁度今朝今年は女将さんのところで除夜の鐘を聞こうかと話していたの」
「以心伝心だいらっしゃいよね嬉しい」
「お部屋大丈夫かな」
「何とかなるわよなんとかするわ」

「ところで私何の用で電話したんだっけ」
そうだわと思い出し
チャコちゃん先生の「大人思草」を10冊購入してくださる
ありがたい 感謝

この女将さん
秋櫻舎のイヴェント12月25日のパーテイにもご出席
「大丈夫?日にちが日にちだし土曜日よ」
あの明るいソプラノで
「大丈夫よおー ほかの人も誘うわね」
踊るように電話を切った
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アンバランス

2010年11月22日 10時55分40秒 | 日記
「ひさこさんシャトーシュ持ってない」
「あらほんと」
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
「あった あったクチュクチュポンとボール箱に投げ入れられていた」
「価値がわかんないのね」
「忙しすぎるんじゃあないの」
「でもひさこさん1000円のヒートテックスのアンダー買って」
「1000円じゃあない980円」
「のアンダー二枚買って30万円のシャトーシュを置き忘れて」
「もっと高い」
「つまりアンバランスなのよ」
「けいこさんだってユニクロ初体験でずいぶんゲットしましたね」
「だって安い悪かろうじゃあないんだもの」

「ね途中で降ろしてタクシーでしょう?」
「いいえバスで帰るわ」
「ケチ」
「お金は大事に使わないとね」
「けい子さんさっきホテルで1600円のケーキセット食べなかった?」
「いいのよあれはあれ」
「けいこさんも思いっきりアンバランスね」

「でもこのシャトーシュ、ヤハリいいわよね」
「長く使うものはいい物を持った方がよろしいのよ」
「ウンそれはいえる」

それだけに置き忘れ物でもたたんで欲しかったなあ
でもその対応がユニクロかも
口は親切だけどマニュアルが先行
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仇っぽい

2010年11月20日 14時42分02秒 | 日記
最近仇っぽい女をめったに見ない
「あだな姿のお富さん」
なんて流行歌もあったねーー

仇っぽいというのは女にしか使わない
小悪魔
チャーミングな
コケテイッシュ
セクシー
などなどの今風な言葉では言い表せない

仇っぽいというのは
品があって色っぽく
更に凛としていてしなやか
崩れていそうでしゃきっとしている
母性的な温かさがあってしかも冷ややか

そういう女を見せるのは
きものを着ていないと出せない
しなやかなしぐさの中に
きりりとした振舞や言葉を吐く

きものを着ているからどこから手を入れてもいいよ
というユルーーい雰囲気がある
なのに言葉や表情がびしっとしていてスキを与えない

男にとっては攻めるのは易しいぞ
すぐ落ちるな
と思って手を出すのだが
なかなか落城はしない

そう言葉も仇っぽさの要因になる
声はアルト
口跡がハッキリしていて
どんな人間にも意味のわかる言葉を使う
メリハリが効いている

実は
久しぶりにそういう女に会った
最も舞台の上なんだけどサ
尾上菊之助その人「都鳥廓白波」の傾城花子

何回も菊之助を見ているけど
今までで一番よかった
表情が絶頂期の藤順子に似ていたなあ

新橋演舞場夜の部25日まで
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シルクのちから

2010年11月19日 09時53分49秒 | 日記
絹といって欲しいが
最近出てきたダイエット食品
「シルクアミノ」というんだって

アミノ酸が驚異的に多い絹は
人の体に近い組成アミノ酸が吸収されて
体内の毒素を分解して外に追い出すので
究極のダイエットの救世主だそうな

農学博士たちは
絹のたんぱく質の研究を長年続けていて
蚕や蛹ををそのまま食べたり
彼らを粉にしてシルクコーヒーを造ったり
蚕の糞を煎じたりーーこれってアミノ酸の塊ーーー
まあ
蚕はイロイロと弄繰り回されている

チャコちゃん先生は
蚕本来の姿「糸を吐く」
という生き方を大事にしたい

このブログでも「耳蛸」のように
くどくど言っているが
絹を直接肌につけることを薦める
アミノ酸が効いて
肌はスベスベつるつる老化のシワたるみも防げる

だいいち
絹は自己洗浄をするので物理的汚れがない限り
何ヶ月も洗う必要がない
シーツやパジャマは絹のするが一番じゃて

糸を精練するために大量のセリシンが出る
其れを化粧水や石鹸に加工することも成功しているが
チャコちゃん先生はこの目でしかと確かめた
平尾精錬研究所の化粧水と石鹸が本まモノ
100%セリシン
またこのセリシンつきの糸を生かしたブラシもいい

此処へ取材した文章はヨシダが
12月の「比佐子つれづれ」というフリーペーパーに書く
お読みになっていない方は
どうぞご連絡ください
お送りしますよ

なんたって
ヤハリ蚕は糸を吐いてこそですわ
糸の使用こそ正道
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インフレが来る?

2010年11月18日 10時43分30秒 | 日記
昨夜某テレヴィ番組を見ていて
「これからインフレになるなあ」とゾクッとした

日本の企業がドンドン海外市場に参入し
其処の国の人々を社員にして
分母の多い人口に対してビジネスを始めた
日本人をターゲットにしても会社は伸びないという考えだ
会社内の共通語も英語

その地の人がこれらの企業のお陰で裕福になるのは良い
しかし
あの狂乱のバブルの頃の日本を振り返るとき
同じようなことが10億、20億の人たちにもたらされたら
地球の資源はどうなるのだろう

先ず食糧難が考えられる
石油、電気などなどーーー
文明の便利さは一挙になくなるか高騰するか

日常のものの奪い合いが始まり
有史以来のインフレの世の中になりそう
日本はデフレが20年も続いているので
みんな
「インフレになって欲しい」
と願っているが
そんなやわなインフレはやってこない

じゃあ
私たちはどうするの?
日本は外交で失策ばかりしてりるので
世界からは相手にされていない

そこで
コクミン全員が内需を充実させることを考えた方がいい
シコシコと自給自足の精神を蔓延させるというのはどうだろう
自然界に教えてもらいながら
「手作り」
を生かして生きたい

農地を肥やすには「オオアサ」や「桑の木」を植えるのが一番
その土地は3年で肥えてくる
「麻の栽培」が禁止されているのは日本だけ
これは戦後のアメリカ政府が決めたことを守っているのでーー

麻と麻薬を端的にくっつけてしまうが
麻は布になると浄化作用が強い
麻の実も血液をサラサラにする
なんといっても
空海の88箇所は「あ・さ・い・と」だぜ
(阿波・讃岐・伊予・土佐)

インフレになる前に
というより目を凝らせばその気配は忍び寄っているが
しっかり足を地に付けた生活を目指さないとダメかも

その点
きものは繰り回しが効いてインフレにはきものが一番
とチャコちゃん先生は思う
きものを買っておくといいかも
なーーーんて最後まで読むと我田引水なのですよ

ところで
「まぐまぐ」も読んでくださいな
きものを着る「原点」を書いている
「何で足袋を履くの・??」みたいな
http://www.mag2.com/m0001197597.html
コメント (3)
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