チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

依存症

2012年04月07日 09時56分53秒 | 日記
久しぶりに会ったその店主の顔がすっかり別人だった
この世の中で自分が一番エライという顏
とても傲慢でへんな自信に満ちあふれていた

「おお」
とチャコちゃん先生逃げ腰

ある団体に属していて
そのトップの考え方に傾倒し
其れを率先して実践しているのだと言うことが分かった

お金ほしくありませんか?
若くなりたくないですか?
有名になりたいと思いませんか?
死ぬまで健康でいたいと思いませんか?
大きな家に住みたくありませんか?
会社を大きくしたいと思いませんか?

チャコちゃん先生の悪い癖で
そう言う思想はどこから出てくるのか探求したがるのだ
其れでその店主の言い分をしっかりと聞いた

名前も聞いたことがある御方がその団体の長
「宗教ではないのよ」
十分宗教だねと思いながら聞いている

これと此を飲めば病知らず
此を顔に付けると光り輝きいい気が寄ってくる
どんな場所に居ても顔が光っているのでいい話が来る
この水晶で除霊しましょうか
「いや其れは結構」
そう言う拒否の考え方が不幸になっていく原因だ

詳しく聞いていると
つじつまが合わないのだが
でも何か納得することもおっしゃる
こわいなあ

ある大手の呉服屋の娘
今は自分で店を経営していて繁盛もしている
一歩間違うと霊感商法にもなりかねない

昔はチャコちゃん先生も彼女に注意をしていたが
今は全く「聞く耳は団体の長」のほうだ
今はもう何も申すまい
と這々の体で退散する

あの高度成長期の頃
祈りの館をご自分の屋敷内に作っていた呉服屋さんもあった
山に行って一本一本木を見てそれで館を作ったという剛の者

それはそれは立派な御殿のようなものだった
そこで祈りをあげながら
訪れる人の人生相談をしながらきものを売っていた

その館は田んぼの中に建っていたし
周囲に今のようなフアミリーレストランもなく
その付近の人の憩いの場でもあったようだった

「きものを買っていただいた人の幸せを祈ってーー」
というコンセプトであったけど
こういう商法にもチャ子ちゃん先生は違和感を感じた

信じる者は強かなあ




コメント
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