チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

3月11日は永遠に忘れられない

2014年03月11日 09時34分41秒 | 日記
あの一月の大雪で
声楽の師匠の義弟さんが福島の南相馬でなくなった
震災後住んでいる方々の心を慰めようと
空き地にテントを張りそこに住んで
ヨガを広めていた

なかなか伺えないのでせめてとささやかな寄付をしていたが
そう言ういただいたお金をそっくり地元の人たちのために使っていらした
テントの屋根に雪が積もり
南の国の育ちなので雪の怖さに気が付かず
そのままやすんでいたらしい

この震災後は
こう言う名もなき心優しい人たちの手で
静かに穏やかに被災者の心を癒やしつづけている

しかし
まだまだ復興は遠い
東北の片田舎で90年も続いた呉服屋も
あの震災の日から売り上げが0のママ
土地を売ったり家屋を売ったりしたいが
思うようには買い手が見つからない
なぜならみんな土地も家屋も持ちたいと思わないから

更に冠婚葬祭に必要だった和服も
簡易な結婚式や葬式になり装うと云うことすらもう念頭にない

「皆さんリュックの中に貴重品を入れて持ち歩いているからきものなど入らないのよね」
とその店の店主は諦め顔
其のキャリアを生かして都会で仕事が出来ないかと思うが
もう震災など遠い過去の話とでも云うよな都会の人たちとの会話が合わない

国を挙げて
五年後にどういう日本を創っていくのかを考えなければ
被災地と都会
ますます落差が激しくなる

安倍さん外国にお金をばらまいている場合ではない
足を地に着け国内にもっと目を向けてほしい
空々しい挨拶はだれの心にも届かない
コメント
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