アッパー一族のヨメになった大学時代の友人から昨日1年ぶりの電話
「ヒサコ久しぶりに会いたいんだけど」
「いいよ」
「今日は?」
「うん丁度空いてる」
指定先が超有名な日本料理屋
「ねえもっとカジュアルなところにしない?私銀座にいいお店知ってるけど」
「いいのよ私お金使うとこがないのよお金使わせてよ」
「ハイ喜んで」
夜は軽い食事で済ませるというのが昨今のチャ子ちゃん先生の食事スタイル
朝は梅干しに日本茶、昼はきちんとしたものを食し、おやつは避けて夜は軽く野菜中心(これを実行しているおかげでコロナ太りにならないで済んだ)
まあたまにはいいな贅沢な食事も
下足番がいるので奇麗な草履にしよう、そうだポチ袋(こういう時のために家紋入りのポチ袋を用意している)
しかしなんだなもの入りだわと内心ぶつぶつ
「ヒサコ心づけはすべて私が持つからあなたは手ぶらでね」
分かってらっしゃる奥様は
部屋の作り、什器の美しさ、お花の見事さ、使用人の立ち居振る舞いの静かさ、むろん料理の盛り付けと味の良さは天下一品
優雅さと格調の高さの中での話題がこれまたすごい
「ね何か面白い話聞かせて?」
「何がいい?」
「ETとかUFOの話聞きたい」
「はあ?」
「そういえばクレムリンにETが現れたらしいよ」
「ほら知ってるじゃあないの、それでどんな顔していたって?」
「背丈は3メートル金髪でハイヒール履いていたって」
「女の人?みたの?」
「見るわけないでしょう?聞いた話」
「ホワイトハウスにも現れてトランプ大統領と握手していた写真を見た」
「やはり背が高いの?」
「うんその写真ではトランプ大統領より1メートルは高かった奇麗な女の人だったわ」
「合成かな?」
「さあー」
「日本には来ないのかなあ」
「目の前にいるじゃあないの!」
「きゃっ!そうよねヒサコ学生の時から発想が常人とは違ったもんね、そうかーー」
「変に賛同しないでよ」
それから地球外生命体の話、コロナ後の次元上昇のこと、日本が世界でどういう位置づけになるのかなどなど、話は宇宙の始まりにまでさかのぼり、二人とも宇宙人になったみたいに話が飛んでいく
ハイヤーを呼び私を乗せて運転手さんに心づけを含めた封筒を渡し
「この方宇宙人だから大事に送り届けてねホホ」
「あっはい」
家に着いた頃電話が入り
「ヒサコありがとういいお金を使わせていただいたわ、楽しかった!」
「ご馳走様ありがとう私も楽しかった、おやすみなさい」
このヨメとの話はまだまだたくさんあってそのうちご披露しましょう