チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

未解決なこと

2009年06月15日 14時01分03秒 | 日記
なんとなく見てみぬ振りをしていたことを
宇宙は容赦なく突きつけてくる
それも
解決の付くこととつかぬことがある

先へ進むためには
キチンとけりをつけなくてはいけない

其中で一番多いのが
体のミカイケツナ分部

危うくくも膜下になりそうだった
それはなんと前に頭を打った
転んだなどが未解決になったままになっていたからだという

毎日キチンと完結しなければいけないらしい

きものが完結ということを私に教えてくれたのだが
きものの完結は
着たら汗を飛ばしキチンとたたむ

たったこれしきのことが出来ないで居るときがある
未解決にすると
しわ、カビ、つれなど散散

きものに教わっていますのよ
と言ってはばからないチャコちゃん先生
どっこい手抜きがござるね

今日は明日の始まり
今日は昨日の続き
ホレホちゃんと両目を開けて!
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わかれ

2009年06月13日 18時21分18秒 | 日記
ピアノとお別れ
最後だからとピアノを弾いたが
指が全く動かず惨め
10曲ぐらいポロンポロン弾いて
最敬礼して別れた

仕方がない
活用しなければ
家族からは邪魔者扱い
どこかの国の子供達にきっと役立つ

調律も3回しかしていない
わかれるとなると
バンバン弾いて楽しんでいた頃が
走馬灯のように思い浮かぶ
ありがとう
ともに時間を過した日々も
ありがとう

早速新宿に出て
辻井伸行さんのCDを購入
澄んだ美しい音色

これからは
聴く楽しみが主役
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楽しい時代

2009年06月12日 08時54分04秒 | 日記
ポール・ポッツの声そしてその表現は
魂に響き
心が暖かくなる
今朝も彼のCDをかけたら
食っちゃあ寝、クッチャア寝の
我が蚕がいっせいに目を覚ました

それもどうり
「誰も寝てはならぬ」
プッチーニのトウーランドットのアリア
もっといえば
フイギアーの荒川静香選手の
イナヴーアですっかりおなじみになった曲だ

蚕クンたちははこちらが本家とばかり
のびのびと頭をもたげて
イナヴアーアをしている

さてこの曲を引っさげて
ポールは栄光の道を駆け上った
携帯電話のショップセールスマンだったポール
歌いたくて歌いたくて
給料のほとんどをレッスンにかけて
家庭崩壊が始まったとき
最後のチャンスに賭けた

「プリテンヅ・ゴット・タレント」
のオーデイションに登場
よれよれの背広の中身が
あまりにも輝いて一躍世界的スターとなった
其のときの歌が
「誰も寝てはならぬ」

この曲はまたも世界的なスターを誕生させた
この世に必要なものは必ず伝わる

我が声楽仲間の中にも
「20代ででも声楽の先生についていれば三浦環になった」
と師匠は語る
職業は看護師さんだがもう70近い
それでも声量といい声の響きといい凄い
まだ6年というレッスン量だが
発表会のとき
チャコちゃん先生を遥か追い越して
セミプロの座に座っている

ポールの住むイギリスのように
全国規模のオーデイションがこの国にあれば
きっと発掘される人は多いだろう

自分の好きなことに
何があってもくじけず一生懸命続けることで
大きなご褒美があること
宇宙は教えてくれている

チャコちゃん先生はき・も・の
気長に続けますわ
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素直

2009年06月11日 11時42分42秒 | 日記
素のままに真直ぐ
これできるようで出来ない
やっているようで出来ていない
素直が本当に出来ている人が日本から誕生
辻井伸行さん20歳

生まれつきの全盲で
家族の暖かい真実の愛を与えられ
それを素直に受け取って
ピアニストとして大きな賞を受けた

こんな凄いこと人間はやるのだ

愛と素直
簡単で難しい
いや難しいと思うから素直になれない

人の愛を素直に受け取れる人は
次々にいい事が続く
嬉しい
ありがとう

この言葉を毎日口にする日々でありたい

しかし辻井伸行さんの音の清らかさ
これを生で聞きたい
7月7日サントリーホール
他に約束があるがこちらキャンセルしたいな

そのような無理がまた無理を呼ぶ
ここは次なる機会のため
我慢ですかね

それにしても美しい音色
そして与える愛
それを真直ぐに受け取る素直な心

とても晴れやかな気分だ
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白紫陽花

2009年06月10日 17時31分17秒 | 日記
由利子さんから白い紫陽花が届いた
たっぷりとした花びら
こんもりとした花形
美しい

かねてから
白い紫陽花がほしくて
いろんな町の花屋を覗いていたのだが
これっというのが無くて
ある程度諦めていたのに
嬉しい

基本的に白い花が好き
本当は庭中を白で埋め尽くしたいのだがーー
だいぶ前
カスミソウを一面に植え
花が咲きそろった時の美しさと言ったらーー
写真にとって
大内さんに送ったら
「あまりにもキレイだから」と
暫く彼女の仕事机に張ってくださったそうな

最近レジタルカメラになって
カメラを持つのがつまらなくなった

しかしこの白紫陽花私の手で撮って置きたい
それほどにすばらしい
そういえば
我が蚕ちゃんもだんだん白くなってきた
今はもう孵化したときの100倍の大きさになっている

白はどこまで行っても美しい
でも枯れるときは惨め

さくら、ばら、こすもすのように散っていくのは
醜い姿を残さないからいい
人間もそう出来たらいいのに

そうだ白百合も咲き始めて香りと
姿の美しさを誇っている
梅雨空には白が映える
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満月の夜

2009年06月09日 13時23分54秒 | 日記
東京は厚い雲に覆われたけど
満月のパワーは同じ
ただ月光浴が出来ないのが残念

満月は体が重く
お腹が大きくなる感じ
それも其のはず黄体ホルモンの分泌が盛んになるらしい
体重も二キロぐらい増える

減量をするには
満月の夜からがいいという
なるほど
つきが小さくなっていくように
お腹の肉が落ちてゆくのかー

満月は毎月あるが
冬の満月が一番見ごたえがある
特に凍えるような寒さの中で
カチーーンと冷え切った夜空に浮かぶ満月
このつきはまことに美しい

ところでウソツキというツキはどんなつき・?


ツクヨミの神様の出番が近づいた

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二十代

2009年06月08日 13時04分59秒 | 日記
学校友だちはいきなり会うと二十代に戻る
昨夜は大学の下級生達と食事をした
彼女らの同窓会があり
「チャコに会いたい」
と有志が連絡を取ってきた

「やっぱりきものだ」
と喜んでくれるが
この世代は結構自分できものを着る人が多い
「チャコの前に出るとなんか萎縮して」
とまったく萎縮とは縁遠いM子
「永久に先輩ですよね」y子
「其の上私たちよりはるかに若い」S子
ここまでいわれると
ご馳走せねばなるまい

それが敵の計算であっても
私も同じことをしている先輩たちに

全く忘れ果てていることを思い出させてくれる
そうすると全く第三者的に
自分自身の二十代を見ている自分がいて面白い

ほーへーなんと
と驚くことの連続が彼女らの口をついて出る
そして其の当時の上級生の顔になっている自分がおかしい

少量でも
本を出し続けていると
どこかで応援してくれているんだと嬉しい

それを見て会いたくなるというのは更に嬉しい
誰かが元気でいれば
自分自身の励みにもなる

同級とか同窓というのはそういうものかもしれない

チャコちゃん先生は昔から意地悪はしないが
言うべきことは歯に衣を着せず言っていたので
敬遠されることもあるが
時間がたつと
それがかえって懐かしいらしい

そういえば最近は甘口になっちょる
めんどくさいのだと思う
キチンと物を言うのが

これが加齢か

二十代はやはり熟れ始める果実
青くてチビット酸っぱい

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芸者さん

2009年06月05日 11時54分07秒 | 日記
ブラジルの夫妻を
向島櫻茶屋にご案内
そこで芸者さんについてのレクチャー

着物についての質問は当たり前
しかし
芸者さんがどういう仕事の仕方をしているのか
さすがご主人バンカーだけあって
個人事業としての芸者ビジネスを熱心に質問

芸者さんも初めての質問らしく
面食らっていたが
今の時代
芸者さんの存在そのものが
不思議

だから日本は不思議

しかし
「こんなに楽しい事はなかった」
と大喜び
夫人は化粧や髪型、そしてきもののことに
疑問が解決されて嬉しい
夫チャンは
芸者という仕事が
きちんとしたビジネス形態の中で成り立っている仕組みに
感心しきり

あらためて日本は凄いと
奥深くてすばらしいと自画自賛のチャコちゃん先生

しかし
哀しいニュースもあった
日本唯一けんばんに登録された
男芸者まさおさんが一ヶ月前に急逝したという
「亡くなる前の晩もウチのお座敷にでていたのに」
と女将さんも驚いていらした
キレイで気遣いの芸者さんだった

力弥さんとこけしに報告しなければ
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初百合

2009年06月04日 09時23分50秒 | 日記
日ノ本という百合の一番咲き
百合の形は美しいし
色も清潔

よくよく見ると
桔梗も一輪早咲き

アジサイは色づいて
これから盛りを迎える

鉄線も小豆色と白が咲いた

薔薇は一段落し
シュートした枝が伸び始めている
其の先に早くも蕾を膨らませている

出張から帰ると
花たちとの語らいのときが至福


植木の中に肉の塊がある
そうカラスの置き土産
食べ切れなくて
土の中に隠したつもりが隠れていない
先日はコッペパン
其の前は蛙

コノ場所が一番安全なのだろうか

二眠の蚕12頭
京都からお嫁入り(オスもいるが)
まだ毎日3枚の葉で足りているが
当方の桑の木は
コノ12頭をいつまで養えるであろうか

前に孵化した蚕
葉っぱの与え方を間違えて
みーーーんな旅立たせてしまった
今度は大切に育てよう

与えられることで生きていると
相手の無知や不注意で命を落とす
自力で生きることの大切さを
我が蚕から教わる

蚕もしろ
百合も白
白が好き
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志半ば

2009年06月03日 19時09分52秒 | 日記
まだまだこれからすることがいっぱい
という方の旅立ちは
残された家族はもちろん
私たち友人にとっても
つらい

こういうつらさをどのようにして乗り越えていくか
人は人とのつながりの中で
一生懸命生きていく
しかも死に向かってーー

人は必ず死ぬ
このことを忘れずにいるために
志半ばの人の葬儀に出て
わが身を振り返るのかもしれない

残された人は
命の限り生きていく

良き時間を一緒に過した
其の思い出がたくさんあればあるほど
別れはつらい
が其の思い出を語る仲間がいることが
心を平らにしてくれる

一緒に語る友を
たくさんこしらえてくれたことに
感謝をしながら

荒井呉服店の社長
荒井邦彦さんのご冥福をお祈ります
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