チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

似て非なるもの

2009年06月19日 09時07分05秒 | 日記
雑草はユーモアたっぷり
百合の場所には百合の葉っぱによく似た雑草が立ち
桔梗の近くにはソックリの葉をした雑草
花の数と雑草の数はきっと同じ
いや雑草の方が種類は多いかも

すぐ傍に用心棒のようにして立っていると
思わず引き抜く手が止まる
あまりにもソックリだから

物は試し
どこまで大きくなるか
立派に成るかを見届けると
見事に怪獣みたいに姿が雑

絶対に
ノーブルなんていう形のものはない

ここまで大きくなって
引き抜くのには心が痛まないが
根だけは著しく張っていて
抜くのに力がかかる

そう出始めに引き抜けば
こんな苦労は無い

世の中を見せてくれている
だから雑草も必要

ノーブルに生きることはただひたすら
自分の信念のままに生きることだと
美しい百合や桔梗も教えてくれる

しかし
似せた後本物に昇華出来るのは
人間しかいない
雑草は似せても似せても
本物にはなれない
コメント
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