チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

Sagan

2009年06月18日 09時03分42秒 | 日記
仕事のけりがつき
久しぶりに映画を見る
「サガン」
彼女を演じるシルヴィ・テスチューに興味がある
エデイット・ピアフの映画でピアフの親友を演じ
いいと思った

この映画でもいい

サガンが18歳で鮮烈なデビューを飾ったとき
日本の同世代の少女は
一気に体制へのそれはつまり親や先生たちだが
反発を顕にし
不良少女といわれる文学少女が増えた

同じ時代に三島由紀夫も少女達に影響を与えた

サガンにかぶれたプチブルの女とフランスに行った
サガンはブルジョアの出で
日本にはそのような階級は戦争でつぶれていたので
ブルジョア風というのがプチブル

同室の彼女は夜な夜なフランス男とデートを繰り返し
性の解放で自分を自立させようとしていた

サガンは同性愛好の気があることは
フランスでは有名で
なんで自分の自立がセックスと恋なのかと
首をかしげた思い出がある

日本でも原田康子の「挽歌」も
サガンの「悲しみよこんにちは」と同じで
やはり年上の女性に対する憧れとも恋心とも言えるような
心のハザマが書かれていた

破天荒な生活がかっこよく見えた時代だ
しかしそこに「品」というのがあった
だから全世界の女達から支持を得たのであろう

加齢した大人の目から見ると
孤独に甘えた天才少女が画面にいた

反抗し甲斐の有る大人がいた時代でもあった

普段着のフアッションが素敵
この役者本当にいい

サガンはいまだに彼女の残した莫大な借金があり
それを唯一の息子が返しているという
ここまで子孫に迷惑をかけることが
一番サガンらしいか
コメント
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