チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

台風は浄化

2013年10月17日 08時59分32秒 | 日記
思いの外台風26号は早々と東京去ってくれて
昨日は風は強かったが雨がやみ過ごしやすい一日でもあった
台風は悪い空気と放射能を吹き飛ばしてくれるのだそうだ
「台風一過」が健やかなお天気になるのはそういうことらしい

よどんだ空気や放射能は風と雨でしか綺麗にならない
そういえばそうだ
私たちの神様のおやりになることは
なにかと理にかなっていると思う

自然との共存共栄とはこう言うことであろうかと
激しく降る雨に叩かれながら思っていた

チャコちゃん先生は変な趣味があって
大雨の日に公園を歩くのが大好き
きっと自分自身を浄化させたいと思っているのかもしれない
また大雪の中を歩くのも好き
さすがの風の日はご勘弁

こう言う友人もいる
大雨に日はノートを出して3歳の頃からの記憶をたどり色々と書き込むのだそうだ
途中から飽きてくるけど
自分の人生の軌道が分かって良いという

雨はそうやって人に内観を勧めるのかもしれないとおもう
事故さえなければ有り難い「台風」ではある

そうそう台風は「弁財天様」のしわでもあるのだそうだ
財があふれる?
本当にやりたいことが見つかる?
それぞれの感じ方ですかね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾紀行 4

2013年10月16日 10時53分09秒 | 日記
通訳をしていただき更に台北を案内していただくYさんは
30年ぶりの再会
日本での結婚生活もあり二人のお子さんに恵まれたけど不幸にも離婚
その後アメリカに渡りすてきな夫君に守られて生活
しかしその夫とも死別し生まれ故郷の台湾に戻っていらした

しかし今後自分らしく生きる場所は日本しかない
と思っていらっしゃって日本語の勉強に日本語学校に通う毎日だ
とにかく美しく丁寧な日本語を話して下さって
此方の方が時々姿勢を正す有様

其の彼女に同行のやまぎしあつこさんの発案で
きものを着ていただくことにした
Yさんには内緒で突然のサプライズ
実は此のサプライズは未だ未だ続くがここでは内緒

山岸さんはご自分の着物のほかにYさん用に下着長襦袢ひも類草履まで準備
荷物がぎっしりだ

そして二日目お目にかかったばかりの菅先生のご招待に
生まれて初めての着物デビュー
着付けていくうちに体中から喜びが伝わってきて緊張感は無
しかもYさんのワクワクした感覚が此方に伝わり
其れを眺めている山岸さんうっすら。゜(゜´Д`゜)゜。

着終わった瞬間のYさんのはじけるような喜びの表情はチャコちゃん先生も一生忘れない
きものがここまで人の心を深くつかんでしまうことに
今更ながら驚いた

立ち姿も歩く姿も堂々としていて
とても生まれて初めての着物姿には見えない
「一回でも良いからきものを着てみたかったの」
とここで初めてうれし涙

次の日も着物姿で三人打ちそろって夜の台北を散策
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾紀行 3

2013年10月15日 09時42分55秒 | 日記
台湾の人たちは老いも若きも信心深い
三国志で有名な関羽は道教の神様だ
私たちはもと日本兵という方に道教のお参りに仕方を教わり
日本と台湾の文化交流を祈って回った

台湾では80歳以上の方は日本語が流暢で美しい
日清戦争で清国が日本に敗れ
其の見返りで清国は台湾を日本に譲渡した

そのご後藤新平が日本を代表して台湾を統治
各地域に学校を建て日本語を教え日本の作法を伝えた
つまり植民地教育だったが
鉄道を造り路を新に舗装してまず清潔さを尊んだ

大戦で日本が敗戦する50年間台湾は日本であった
もちろん日本を良しと想わない人もいたであろう
しかしその後の国民党の政治が独裁であったため
多くの人は今でも日本を懐かしがっている

中には「日本に帰りたい」という方までいらした
そして
「日本の良さも悪いところも識った上でそれでも日本に住みたい」
と言う方もいらした

日本を感じるためにはお茶のお稽古
其れにはきものが必要
と言う図式のよう

今回はどんな感じか?ということで台湾を訪問したが
次回は其の80歳以上の方々のお宅に伺ってお話を聞こうと思った
短歌の会、俳句の会、
美しい日本が台湾にまだ残っているようだ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾紀行 2

2013年10月14日 09時29分28秒 | 日記
台北の大手デパートが日本展を開催
その中の一つのブースに「タンス屋」が出展するというので
現地の担当の方に本社から電話をしていただき観察に
そこの担当者とゆっくり話も出来ぬほどの客の入り

客のお目当ては豪華な打ち掛けと羽織
ここの会社は自然素材の物しか置いていないので
皆さん「オールシルク」が心から嬉しいらしい
伺ったときまず羽織が22枚売れたという
着物はすべてリサイクルだがそんなことはオーケー
とにかく着物ならいい

台湾は物価が安いので高価な新品の着物には手が届かない人も多い
そういうなかリサイクル値段は有り難いのかもしれない

しかし少し複雑
まさか台湾の女性が着るなんて思わず造った人たち
しかしまた
主のいない羽織は新たな主人を見つけて嬉しいかも
たとえ異国の人でもその良さを分かってくれればーー

100店舗近いブースの中で開催3日めにすでに売り上げが2位になって居た
たぶん終わったときは1位になって居るだろうと思う

売り場の責任者にお目にかかると
「日本の物がこんなに人気があるとは正直思ってもいなかった」
と仰っていた
これからも続けたいとーー

たぶん此の人気は他のデパートにも伝播するであろう予感

ちなみにこの日までの一位の売り上げは日本の包丁
「台湾の普通の家庭主婦は家でお料理をすることがまれなのに何で包丁?」
通訳の友人は首をかしげていたが
「日本の包丁は綺麗だし良くきれる」
と買った人の言葉
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾紀行 1

2013年10月13日 16時04分32秒 | 日記
18年振りの台北、20年ぶりの旧友との再会
事の発端は台北で家庭を持っていた知人が離婚して
東京に帰ってきて
「比佐子さんスゴイよ台湾の女性はきものを着たい人が多くて茶道などの稽古がおおはやり」
また別の友人からも
「浴衣が大人気みたいですよ」
ときくと
「事情調査に行ってみようかな」
と思ってしまう

何せチャコちゃん先生は着物を通して学んだ日本人の叡智を世界中に広めたい
其の叡智は地球を美しくすることに役立つと信じているし
其の叡智を理解すれば人は争うことが如何にばかげているかを悟ることが出来ると思っている
「ではアジアの女性向けの本を出版しよう」
ときものサロンの時の担当編集者でフリライターの山岸敦子女史と勇躍台北へ

台北には22年ぶりに会う友人もいて彼女に少し現状を調べていただいた
着いたその日
「私も初めての方ですがヒサコさんの事を話したら是非お会いしたいといっていますので」
と言うことで訪れた先がなんと裏千家の鄭先生のお茶室
割り稽古の真っ最中で台湾の女性達が浴衣を着て正座しお稽古中

若き鄭先生それぞれのお弟子さんの稽古状況を懇切丁寧に指導していらっしゃる
弟子達も熱心
その中でチャコちゃん先生達は突然の客になりお薄をいただく
点てていただいたお薄も美味しい

茶室は明るく清潔で本格的
マンションの中の一室なのだが落ち着く
お稽古が終わってみんなでキネンサツエイ
きものを着ることが嬉しい
日本の文化に触れることが喜び
皆さんの熱気に当てられる

此の茶室は鄭先生自ら京都に出向き材料を選び正座の苦手な台湾の女性達にも
寛いでもらえるような工夫もデザインしながら造ったのだそうだ

立ち居振る舞いも日本の心をしっかり認識している姿に感銘した

説明がなければ此の写真台北の事とは思えないかもしれない
とにかく驚くことばかりの台北の一日であった
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾の着物市場

2013年10月09日 08時00分14秒 | 日記
今日から台湾に出張
今台湾のわかい女性の間で
「日本人みたい」
と言われることがとてもステータスなのだそうだ

縁あって台湾の女性に着物をプレゼントしたり着せて差し上げたりしましたが
其の喜びようはとても驚き
そこで
実地に調査をしてみようと思い立ったわけ編集者のYさんも


なんと台湾で発行された着物の着付け小冊子が届いた
しかも編集者もモデルも着付けも台湾の人
すごいものだ

京都大学を卒業した台湾の才媛が
京都で着物の仕事をしたいと着物の会社に入社
彼女の存在が其の会社のオーナーを動かしついに台湾に支店を持つことになったそうだ

こう言う方のお陰で台湾でのきもの文化が着実に芽を出し始めている
日本人にとっても有り難いこと

さらにリサイクル着物のお店も大手百貨店で催事を開いている
しかもかなりの売り上げだという

茶道会、短歌会、俳句会など台湾での日本文化の会合にも顔を出してこようと思う
そして
昔後藤新平が日本の文化を台湾に正しく伝えたように
チャコちゃん先生もきもの文化を正しく伝えるためには
ナニヲしたら良いのかを探ってこようと思う

着物に学ぶ日本の知恵は
汲めどもくめども深い物があり
其れをまずはアジアに伝えていきたいと
チャコちゃん先生は思う
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

趣味に助けられる

2013年10月08日 11時10分47秒 | 日記
「趣味を持つこと」
と良く母に諭された
そのためにお茶をやれ、お花を、お琴を、書を、仕舞いを
とお稽古事のオンパレードであり
お琴はともかく他は全く受け付けず
其の月謝を密かにピアノレッスンに向けていた

あるとき教育ママの次姉が6歳の娘を同じ先生に入門させ
(此の先生の息子達は後に国立大の音楽の教授、一人は芸大の名誉教授というエリート血筋)
チャコちゃん先生のピアニストになるという夢は一挙に消えてしまった
苦労して友人宅のピアノを練習に使わせてもらっていたのも発覚
其のお宅に母は私の首根っこを引っ捕らえて頭を下げさせ
以降「趣味は和事」と決められていまった

当然和物に興味の無いチャコちゃん先生無趣味になってしまった
その後の母との確執はまた別の機会にーーー

結婚はチャコちゃん先生の洋の趣味を生かすことに役立った
しかし忙しくなり其の趣味にひたるまもなく55歳を迎えたとき
そうだ「声楽をやろう」と一大決心
その頃チャコちゃん先生の秘書をしていたMさんが入っていた
ママさんコーラスの先生を紹介していただいた

個人レッスンは男先生コーラスは女先生
とうぜん個人レッスンを望む
「ボクは素人には教えたことはないのだよ」
まあ発声をーー
「あなたお腹切っていますね、そうするとお腹と声が繋がらないから声楽は無理だよ」
声を発しただけで「お腹を切っている」なんて分かる先生は凄いと思ったし
無理と云われればなおさらやってみたいチャコちゃん先生
頼み込んで弟子にしていただいたそして22年

昨夜は勉強発表会があり「やっとお腹と繋がったね」
身体は疲れ切っていて
周りの人からも出場を懸念されていたが
「どうせ聴きに行くのだから出た方が良い」
と4日前に出場をきめて舞台に立った
伴奏合わせも3時間前一回

緊張感と集中力が効をそうし
あんなに疲れていたのに身体は一挙に軽くなり
精神状態も快適
更に今までの発表の中で最も自分でも満足する仕上がり

趣味は人を助ける
と言うのを実感した夜だった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大麻のシンポジュウム

2013年10月07日 13時03分59秒 | 日記
四国徳島の吉野川市で「大麻のシンポジューム」が開かれた
パネラーとして市からの要請があり出かけた
「日本麻フエステイバルin吉野川」が正式名称
二日間の催事に2000人の人が集まる
北は北海道、南は沖縄
まさに日本全国からの集まりで
それだけの人が麻について真剣に学びたいと思っている

なんと言っても大麻は此の吉野川が発祥なのに
小学校の校歌に
「忌部の神様が此の土地に大麻を与えられーーー」
と言う歌詞があり今も其の歌詞の校歌を歌っている

更には天皇即位の大嘗祭に修める「あらたえ」の大麻の布も
忌部一族の末裔三木家で栽培される
其の忌部が日本全国に麻と養蚕の技術を伝え歩いた
其れなのに
此の徳島には麻農家が一軒モナイ

パネラーの中には徳島知事もいらしたので
きっとそのことを痛感して今後の大麻に対する扱い方も変わるかもしれない
麻や絹織物の祖先と云われる楮の織物や木綿(ゆう)の織がまだ山間部に残っていて
其の織物や実情を展示場で学ばせていただいた
来年にはしっかりと取材に行くお約束をした

前にやはり四国愛媛の野村町で「塩漬け繭」の糸を見たときに心打たれたが
此の楮の太織りを見たとき更に深い感動を覚えた
造る人がドンドン減って今では年老いた人が二人しかいません
「では急いで伺いますおいくつの方ですか?」
「73歳と80歳です」
「うん?」
チャコちゃん先生言葉に詰まる

たくさんのことを勉強できた2日間
とどめは
明治時代の小学生理科の教科書
「大麻と苧麻」の説明を丁寧にしたページが有感動した
大麻をあさとルビをふり
大いなる麻なので他に比類なき麻なので「大麻」と呼ぶと記されていて
決して「たいま」とは呼んでいない
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金木犀が香ってきた

2013年10月05日 08時36分47秒 | 日記
暑いあついと言っているうち
季節はきちんと真面目に秋を呼び寄せている
我がスカイガーデンでは3本の金木犀があるのだが
一斉に花を付けて
其の香りたるや何とも云えず良い

やっとここまで花が咲いてくれている
というのはなん年か前剪定に失敗して
花が一輪も咲かなくなって悲しい思いをした

失敗の原因は
早とちりで剪定の日付を間違えたことから始まった
極悪な環境なので樹木はもう20年も経つのに大きくはならない
しかし秋を必ず告げてくれた
ああそれなのに
剪定を間違うことの愚かさ

素人というのはと言うよりチャコちゃん先生の無学がそうさせたのだが
これで何事にも時期があると云うことを教わった
時期さへしっかり守っていれば
そんなに失敗をすることはない
これは何にでも云えるように思う

金木犀は限られた土の上で育ちそこで花を咲かせなければならないので
根を張るか花を咲かせるかと云えば
花を咲かせるしかない
其の花の時期を人間の手で留めてしまったのだから
こんなむごいことはない

でも今日そぼ降る雨の中でもキチンんと香りを送ってくれることに
ひたすらひたすら感謝の気持ち
しあわせだなーーーと言いながら香りをかいでいるチャコちゃん先生

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日はナイト・コスモス

2013年10月04日 08時34分09秒 | 日記
今年初めてチャコちゃん先生が登場
ウン?二度目かな
ここのところすてきな方とのご縁が続くので
その方の話を皆様にお聞かせしようと引っ張ってきてしまう
チャコちゃん先生ちょっと我田引水の所があって
自分が良いと思うと「きいてきいてえ」状態で
押しつけてしまう癖がある

ということで自分自身の出番が少なかったわけ

ところで今日は「明治天皇様」のお話しをする予定
まだレジュメも出来ていないのでやや慌てている

どうして明治天皇様になったかと云えば
チャコちゃん先生は
明治天皇様が何もかも洋風にしてしまって日本の文化をないがしろになさった
とある学者の意見を鵜呑みにしていたわけ

ところが時々ウーキングに行く明治神宮で
「明治天皇展」という催し物をしていて
「うん?」とおもい其の会場に入った
なんとなんとがらんとしていて人一人いない

ゆっくりと眺めていたら学芸員のかたがでていらして
チャコちゃん先生の質問に丁寧に答えて下さった
更に秘蔵の物まで奧に案内されて見せていただいた

そしてすべてが分かった
チャコちゃん先生の思い込みは違うとーーー
歴史学者の話なんてきちんと取材していないこともわかった

と言うわけで今日は其の真実をお話しする予定
後はいらしてのお楽しみ

18時30分から食事付き3150円
準備の都合上15時までご連絡を



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする