先日、テレビ朝日で「林修の今でしょ講座 東洋医学VS西洋医学 日本人が悩む8つの病気と症状を解決3時間SP」が放送されました。
東洋医学に関わる仕事をしている方は、ご覧になった方が多いのではないでしょうか。
番組では、腰痛・肩こりには鍼灸治療が、風邪・冷え性・アトピーには漢方が有効であるとされていました。
腰痛・肩こりの鍼灸治療の講義は、明治国際医療大学・片山憲史教授。
腰痛については、ぎっくり腰の治療風景が流れ、15分ほどの施術で痛みが取れて可動域が大きくなった様子が映されました。
また、スタジオで片山教授が腰腿点(ようたいてん)というツボに鍼を刺し、立位体前屈の結果が大きく変わるという実験をしました。
肩こりについては、合谷(ごうこく)というツボを指圧することで症状の改善がみられるという説明でした。
鍼をしてなぜ症状が良くなるのかという質問に対しては、鍼を刺すことで生じた傷に白血球等が集まり修復力を高める、とのことでした。
経絡っていったい何なの?ということに関しては、いろいろと研究されていてもいまだに解明ができていないことや、それでもどうやら経絡の通り道が神経や血管の流れに近いことが分かっているということでした。
また経絡を電車の路線に例えていましたが、やはり分かりやすいなと感じました。
多くの鍼灸師が経絡の説明を電車の路線で例えることが多いです。鍼灸学校の先生も電車で例えていました。私もその一人です(笑)
東洋医学は言葉にして説明するのが難しいところが多々あります。
限られた放送時間内で説明するのは大変だと思いましたが、西洋医学に基づいた説明は、まだ鍼灸治療を受けたことがない方々にも理解しやすかったのではないでしょうか
漢方は新見正則医師が講義されました。
西洋薬は1つの原料から本当に効く成分だけを抽出して作り出される引き算の知恵であるのに対して、漢方薬は足し算の知恵であるとの説明でした。
また、漢方薬は経験の蓄積で出来上がったものだとも言われていました。
漢方薬を構成する一つ一つの生薬は身近なものが多く、それ単体を服用してもそれほどの効果はない。けれども、それらたくさんの生薬の中から適切な組み合わせを見つけ、それぞれの症状に合った処方内容を見つけていった、という途方もない作業を昔の漢方医はしていたんですね
東洋医学について記されている古典を目にするたび、漢方も鍼灸も実地で何度も何度も試しつづけた方々がいたおかげで、今の私たちが東洋医学の素晴らしさを味わうことができているのだと実感しています。今も昔も誰かをなんとかして治したい、という思いは一緒なのかもしれません。
こうした番組がきっかけとなり、鍼灸治療を受けてみたいと思ってくれる方が増えるとうれしいです
東洋医学に関わる仕事をしている方は、ご覧になった方が多いのではないでしょうか。
番組では、腰痛・肩こりには鍼灸治療が、風邪・冷え性・アトピーには漢方が有効であるとされていました。
腰痛・肩こりの鍼灸治療の講義は、明治国際医療大学・片山憲史教授。
腰痛については、ぎっくり腰の治療風景が流れ、15分ほどの施術で痛みが取れて可動域が大きくなった様子が映されました。
また、スタジオで片山教授が腰腿点(ようたいてん)というツボに鍼を刺し、立位体前屈の結果が大きく変わるという実験をしました。
肩こりについては、合谷(ごうこく)というツボを指圧することで症状の改善がみられるという説明でした。
鍼をしてなぜ症状が良くなるのかという質問に対しては、鍼を刺すことで生じた傷に白血球等が集まり修復力を高める、とのことでした。
経絡っていったい何なの?ということに関しては、いろいろと研究されていてもいまだに解明ができていないことや、それでもどうやら経絡の通り道が神経や血管の流れに近いことが分かっているということでした。
また経絡を電車の路線に例えていましたが、やはり分かりやすいなと感じました。
多くの鍼灸師が経絡の説明を電車の路線で例えることが多いです。鍼灸学校の先生も電車で例えていました。私もその一人です(笑)
東洋医学は言葉にして説明するのが難しいところが多々あります。
限られた放送時間内で説明するのは大変だと思いましたが、西洋医学に基づいた説明は、まだ鍼灸治療を受けたことがない方々にも理解しやすかったのではないでしょうか
漢方は新見正則医師が講義されました。
西洋薬は1つの原料から本当に効く成分だけを抽出して作り出される引き算の知恵であるのに対して、漢方薬は足し算の知恵であるとの説明でした。
また、漢方薬は経験の蓄積で出来上がったものだとも言われていました。
漢方薬を構成する一つ一つの生薬は身近なものが多く、それ単体を服用してもそれほどの効果はない。けれども、それらたくさんの生薬の中から適切な組み合わせを見つけ、それぞれの症状に合った処方内容を見つけていった、という途方もない作業を昔の漢方医はしていたんですね
東洋医学について記されている古典を目にするたび、漢方も鍼灸も実地で何度も何度も試しつづけた方々がいたおかげで、今の私たちが東洋医学の素晴らしさを味わうことができているのだと実感しています。今も昔も誰かをなんとかして治したい、という思いは一緒なのかもしれません。
こうした番組がきっかけとなり、鍼灸治療を受けてみたいと思ってくれる方が増えるとうれしいです