はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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立てば芍薬

2015-05-23 08:59:40 | 
今、待合室に飾っているのは芍薬。
毎年この季節になると必ず一度は生けています。




「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
美人を形容する言葉として知られています。

由来には諸説あるようで、
①美人の所作、和装女性の姿の美しさを讃えたもの。
②立った状態で芍薬を、座った状態で横から牡丹を、歩きながら百合の花を観賞すると、最も美しく見えるとされるもの。
③漢方的な解釈で、生薬の用い方を例えたもの。

③については、
「立てば芍薬」の「立てば」は、イライラとして気のたっている女性を表し、芍薬の根を生薬として用いることで改善。
「座れば牡丹」の「座れば」は、座ってばかりいるような女性を表し、牡丹の根や皮の部分を生薬として用いることで改善。
「歩く姿は百合の花」は、百合の花のようにナヨナヨとして歩いている(心身症のような状態を意味)様子を表し、百合の球根を生薬として用いることで改善。
それぞれの症状に合った生薬を用いると健康になれる=健康な女性は芍薬・牡丹・百合の花のように美しい、とも解釈できるようです。


玄関には百合(カサブランカ)が蕾の状態でスタンバイ。
そろそろ開きそうで、こちらも眺めるのが楽しみです



コメント
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