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ES細胞から下垂体

2011-11-16 17:25:25 | 健康・病気

理研など世界初 複数組織の物質で形成

さまざまな組織や細胞になるとされる胚性幹細胞になるとされる胚性幹細胞(ES細胞)から、生命維持や成長に必要なホルモンを分泌する中枢器官「下垂体」を作ることに理化学研究所と名古屋大のチ-ムがマウスで成功し、英科学しネイチャ-電子版に発表した。                下垂体の発生には、二つの組織から出る物質が必要なため、ES細胞などの幹細胞で作るのは困難だったという。チ-ムは「複数の組織の働きで形成される器官を立体的に作ったのは世界初」としている。下垂体機能不全の治療や他の臓器の再生医療に応用が期待される。           下垂体は脳の一部の間脳に接し、ヒトでは直径1㌢程度。チ-ムは下垂体の形成を誘導する化合物「ヘッジホッグ」を加え、マウスのES細胞1万個を容器に浮かせて立体的に培養。ES細胞の塊の中にできた視床下部と口腔外胚葉という二つの組織から出た特有の物質が作用して、ヘッジホッグが働き、約20日後には下垂体ができた。これを下垂体を除去したマウスに移植すると、副腎皮質刺激ホルモンなど、通常の下垂体と同じようにホルモンを分泌し、14匹中12匹が、8週間以上生存した。

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