三菱樹脂 11年にも事業化
三菱樹脂(東京)は21日までに、ビニ-ルハウス内で太陽光と発光ダイオ-ド(LED)照明を併用して、野菜、果物を育てる設備の開発・販売事業を始める方針を明らかにした。2011年にも事業化する計画で、大規模農家への販売を目指す。同社によると、太陽光とLEDを併用したハウス栽培設備の事業化は初めて。新設備は、ビニ-ルハウス内で土の代わりに水を張った容器などを使う水耕栽培。曇天など日照が足りない場合、必要に応じLED照明で照射する。従来型の植物工場は太陽の当たらない建物内で、蛍光灯などの照明だけで育成。水耕栽培に適したリ-フレタスを年に6-8回収穫できる長所があるが、「太陽光を当てずに育てることに抵抗感を持つ消費者が多い」(同社)。新設備を使った場合は4-5回と収穫数は減るが安定した品質の野菜か゛育つため、生産の効率性と安心感を両立させたのが特徴だ。新設備の初期費用は、密閉性の高い建屋の建設が必要ないため、従来型の半分以下になる見込み。同社は「太陽光も当たるので消費者も安心して食べられる。費用も抑えられるので普及を進めたい」と期待している。
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