胞子で繁殖、動物のように移動
朽ち木や土の中に生息する単細胞生物で、世界中で数百種類が存在する。植物のように胞子によって繁殖し、動物のように脈動しながらゆっくり移動する。胞子から生まれた粘菌アメ-バは「変形体」という巨大細胞に成長する。十分な栄養があれば、薄く広がって、畳1枚分ほどの大きさに育つこともある。中垣さんらの実験では、迷路に置かれた粘菌は、はじめは全体に広がるが、迷路の入り口と出口に餌を置くと、最短距離で二つを結ぶ菅を形作った。粘菌が迷路の最短距離を導き出すことを発見したこの研究で、中垣さんらは「人々を笑わせ、考えさせる研究」に与えられる「イグ・ノ-ベル賞」の認知科学賞を2008年に受賞した。
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