旭川医大で授業 愛媛の出元さん自らの体験語る
医学生が医療事故被害者の体験を聞く授業が、旭川医大で行われ た。「事故を起こさない医療」への関心を高める狙いで、講師に「陣 痛促進剤による被害を考える会」代表の出元明美さん=愛媛県在 住=を招いた。こうした授業は「道内の医大では珍しい」(同大)とい う。医学部医学科の二年生九十人と、同大付属病院の看護師ら十 人が聴講した。出元さんは1984年に長女を出産した際、過剰な陣 痛促進剤を投与され、子宮が破裂。仮死状態で生まれた長女は一 歳八ヶ月で亡くなった。出元さんは「子供に対してずっと『申し訳なか った』という思いで生きてきた。病院から納得のいく説明が聞けず、 裁判を起こした」と体験を紹介。学生に医療事故を防ぐため「充実した 医学知識を持って」と訴え、「患者は医者を訴えたくて訴えるわけでは ない。ミスをした時はなぜそうなったか原因を伝えてほしい」と語りか けた。同大二年青沼達也さん(19)は「医師が薬の副作用などをしっ かり調べなければならないと思った」と話している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます