秋月 達郎 著 「海の翼ートルコ軍艦エルトゥールル号救難秘録」を読みました。
イラン・イラク戦争開始から五年後の一九八五年(昭和六十)三月七日、
イラク軍は突如、三月十九日以降にイラン領空を飛ぶ航空機の無差別攻撃を宣言。
自国機の乗り入れのなかった日本は、イラン国内に取り残された在留日本人の救出対策に苦慮する。
タイムリミットが迫るなか、日本人の苦境を知って、救援に動いた国があった…。
このトルコ政府の英断の裏には、明治二十三年(一八九〇)九月、
日本訪問から帰国中に紀州沖で台風にまきこまれたトルコ軍艦エルトゥールル号遭難の悲劇があった―。
かぎりなくドキュメンタリーに近い小説です。
日本とトルコの間にこんな秘話があったとは!
現代の日本人にはまったく忘れ去られている事件が、遠く海を隔てたトルコの国民には
何と100年もの間、大人から子供へ、そして孫へと脈々と受け継がれていたんですね~。
そして、100年という長い年月を経て果たされたトルコから日本への恩返し。
いったい、100年前に何があったのか!!
その時に当時の日本人はどう対応したのか!
一世紀前の日本人の精神は本当に素晴らしく美しかった!!
こころ温まる感動の逸話です!!
お勧めです!