サハラ」を読みました。
サハラ・アラブ民主共和国解放軍に招聘された傭兵檜垣は、敵対するモロッコ秘密警察に受けた訊問で記憶を失う。
一方、サハラ砂漠に未知の油田があることを記した文書とともに日本の書記官が行方不明に。
檜垣はアルジェの駐在武官牛島から、油田を探るため手を組みたいと申し出をうける。
牛島から檜垣の妻ミランダがジュネーブで入院していると知らされ、現地を訪ねた桧垣だが妻は「カサブランカに行きたい」という言葉を残して姿を消していた……。
笹本稜平と云えば「太平洋の薔薇」や「天空への回廊」など世界を舞台にした謀略小説の第一人者です。
本作は過去の作品の「フォックスストーン」や「マングースの尻尾」に登場した傭兵の檜垣耀二を主人公に据えて、この二作品に登場した他のキャラもほぼ総出演します。
さらにタイトルが”サハラ”ときては、これはこれまで以上の壮大なストーリーになっているはず!!
ん~! これは面白そうだ!!
400ページ近い長編ですが期待感たっぷりで読み始めました。
が・・・
主人公の檜垣の記憶を尋ねる旅と”サハラ”にある資源を巡る策謀がメインで、ストーリー的にはかなり地味な展開で・・・。
もう少し派手な冒険小説を期待していただけに残念ながら期待倒れでした。
この小説の満足度:☆☆☆
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