「Fukushima 50」を観ました。
2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失する。
このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎らは奔走するが……
「復興五輪」と名付けられた大会が始まる前に未見の本作を観る事にしました。
東日本大震災が起きてから福島原発の現場で死と向き合いながらも最後まで残った50人の作業員たちの物語です。
混沌した状況の中で現場にいた人達がどの様な決断を迫られたのか。
ニュースでは窺い知れなかった現場の状況がよく分かりました。
それに対して状況も良く把握せず勝手な振る舞いや指示をする当時の政府や東電本社の幹部達の対応は腹立たしいばかりです。
あの時メルトダウンが起こっていたらと思うと背筋が凍ります。
「復興五輪」などと美化せずにあの体験が今後も風化しないようにしなければならないと改めて思いました。