4月18日の記事「日米友好」で ”言う事が聞こえなくて当たり前!!”
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横山秀夫 著 「臨場(りんじょう)」を紹介します。
「臨場」
―警察組織で、事件現場に臨み、初動捜査に当たること。
辛辣な物言いで一匹狼を貫く警察組織の異物、倉石義男。
その死体に食らいつくような貪欲かつ鋭利な「検視眼」ゆえに、
彼には‘終身検視官’なる異名が与えられていた。
誰か一人が特別な発見を連発することなどありえない事件現場で、
倉石の異質な「眼」が見抜くものとは。
‘終身検視官’、死者の人生を救えるか--。
‘終身検視官或いは校長’と呼ばれる、「倉石警視」を主人公にした短編が8編収録されています。
とても組織人とは思えない型破りな言動と卓抜した分析力を持っている一方、人間味溢れる「倉石」が実に魅力的に描かれています。
長編に匹敵するくらい面白いし読み応えがあり
う~ん、やられた!と思う場面が何箇所も出てきます。
そして、最後に心温まる情景が描かれている
お勧めの短編集です。
今、私が担当しているプロジェクトもいよいよ大詰めです。
とあるアメリカのブランドショップ東京本店の増改築工事。
GW前の4月23日にはマスコミに披露する事となっていますので、皆様のお目に留まる事があるかもしれません。
先週TVでも放送されていたK-1で武蔵選手が入場の時に首からぶら下げていたアクセサリーのブランドと言えばお解かりになる方もいらっしゃるかも。
ブランド的にはかなりマニアックなブランドです。
お披露目式には芸能人も来るとの情報がちらほら。
さて、今回の仕事の為に2月初旬にアメリカから来日していた大工さん達12名もようやく仕事が終わりに近づき、その大半が今週帰国する事になりました。
約2ヶ月の滞在で我々と毎日顔を合わせ、すっかり仲良くなりました。
ロサンゼルスからの来日ですが、アメリカ人ではなくその大半はメキシコ人です。
もちろん、会話は英語ですが、如何せん我々の中には英会話に堪能な人間はいませんでした。
日常会話は片言の英語で話せても、専門用語はおいそれとは出てきません。
込み入った打ち合わせは向うの通訳の人が同席してくれますが普段は居ません。
しかし不思議なもので、お互いその道のプロ同士、言語は違っていてもニュアンスで意志の疎通が出来ました。
図面を見せて・・・
「OK?」
「OK!」
「OH!OK!!」
こんな感じです。
本当の意志の疎通に言葉の違いは大した障害にはならない事を今回の仕事で学びました。
そして今週の月曜日、我々主催でささやかな送別会を敷地内で開催しました。
当然、前回の歓迎会で”向うの大工の棟梁の頭を撫でながら・・・”
「ジャパン コールド?」
と聞いた、あの”ジャパニーズジョーク?の我が大所長”も一緒です。
今回は何をしでかすか・・・。
前回はアメリカの通訳さんも出席してましたので、お互いに通訳を介して話が出来ましたが、今回は所要の為、通訳さん欠席でした。
当然、会話はなかなか出来ません。
「Japanese Susi Please!」
「Oh!Thank you」
「Japanese Wine ”Sake!” Please!」
「Oh!Thank you」
この程度です。
スシネタの”イカ”を指差してアメリカさんが
「What is This?」
我が方は
「え~!イカって何て言うんだっけ?オクトパスか?」
「それはタコだろう~!」
最終的には”イカの絵”を書いて見せる・・・。
こんな調子で宴会は進みました。
アルコールも適度に廻ってきた所で、所長の指名により私が「手品」を見せる事になりました。
まったくの「素人手品」ですが結構アメリカさんにも受けて、宴会は盛り上がりました。
ますます酔っ払ってきた所長(60歳をとうに過ぎてます・・・)がついに向こうの”Young man”と日本酒の一機を飲みを始めました!!
日本人の品格が・・・。
最後は、国旗に全員のサインをして交換です。
まさに、日米友好の印です。
そして宴会の締めは”日本流”を伝授。
「Japanese Ending Ceremony!」
「Sanbon Jime!」
「San San Nana Byosi~!」
このようにして、送別会は盛会の内に終わったのでした。
ちなみに翌日から私は、”Oh! Magic man!”と呼ばれるようになりました。
なんでも照れずに積極的に遣ってみるものですね。
ひょっとして、ラスベガスで”Magic Show Debut !”も夢じゃないかも?
三浦 明博 著 「滅びのモノクローム」を紹介します。
骨董市で買った古い釣り用リール。
それと共に入手した柳行李(やなぎごうり)に昔のフィルムが入っていた。
好奇心に駆られたコピーライターの日下哲は、フィルムの再現を試みる。
過去の映像が現代に蘇ったその時、日下の周りでは不穏な動きが…。
1個のリールが結ぶ過去と現代。
日本人が封じてきた忌まわしい出来事は、今もなお、人々の心の奥底に澱(おり)のように潜んでいた。
古い一本のフィルムから、闇から闇へと葬り去られんとしていた歴史の暗部が浮き上がり、白日の元にさらされてゆく・・・。
2002年度 江戸川乱歩賞受賞作。
「ロンリーハート」
2006年 アメリカ映画
レイモンドは新聞の恋人募集欄“ロンリーハート・クラブ”に広告を出し、孤独な未亡人や未婚の中年女性を狙い、財産を騙し取る結婚詐欺師。
新たな獲物マーサが彼の窮地を救ったことがきっかけで二人は強い絆で結ばれ、マーサが犯罪に加担するようになる。
二人は、女性の財産だけでなく、命までも奪うという残虐な犯罪を繰り返すことによって、互いの愛を確認するようになる。
異常な犯罪を繰り返す二人を、ロビンソン刑事が追いつめていくが…。
1940年代、米国を震撼させた“ロンリーハート”事件。
恋人探しの文通欄「ロンリーハート・クラブ」を利用し、戦争未亡人や中年の独身女性を狙った結婚詐欺師のレイモンド・フェルナンデスと、レイモンドにカモにされつつ、彼への一途な愛から殺人に手を染めたマーサ・ベック。
共謀して女性20人以上を殺害した事件をもとにした映画
犯人と刑事の二つの視点が、同時並行に描かれる。
ジョン・トラヴォルタの内面演技がすばらしい。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆
真保 裕一 著 「灰色の北壁」を紹介します。
山岳ミステリー3つの中編を収録。
「黒部の羆(ひぐま)」
大学の山岳サークルのライバル2人が遭難しそれを助ける無骨で屈強な山男の話。
「灰色の北壁」
世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられたヒマラヤのカスール・ベーラ。
死と背中合わせのその北壁を、たった一人で制覇した天才クライマー刈谷修。
彼が山頂で撮影した記録写真は合成ではないかという疑惑が提示され、糾弾される。
しかし刈谷はなぜか沈黙を続けた。
その業績に疑問を投じる一編のノンフィクションに封印された真実とは…。
「雪の慰霊碑」
遭難で死んだ青年を思う父と婚約者と従兄弟が登場する。
父は息子が命を落とした山に、あえて死を決意して登るのだが――。
日本最大のダムを占拠したテロリストから人質を救うべく立ち上がった青年の活躍を描き映画にもなった『ホワイトアウト』の真保 裕一の山岳ミステリー小説。 過去と現在が交差し、巧みなどんでん返しの趣向が味わえる。 なるほど、そういうオチだったか…。 新田次郎文学賞受賞 |
「サルバドールの朝」
2006年スペイン映画
1970年代初頭、フランコ独裁政権末期のスペインで、正義と自由を信じ、世界は変えられると理想に燃えていた青年サルバドールは、仲間たちと反体制運動に身を投じていた。
資金調達のため銀行強盗を繰り返す彼らに警察の捜査の手が伸び、サルバドールは逮捕されるが、それは激しい銃撃戦の果てだった。
瀕死の重傷を負いながらも一命をとりとめた彼が放った銃弾で警官が命を落とす。
極めて政治的に真実はねじ曲げられ、見せしめとして不当な裁判で死刑を宣告される。
愛するものたちに見守られながらもその瞬間は確実に近づいてゆく・・・
不当な裁判で死を求刑された青年が闘った最後の日々を実話を元に描いた衝撃と感動のストーリー
刑罰への不安と恐怖におびえながらも 感情的にならず、淡々と刑務所で過ごすサルバドールの複雑な心境をダニエル・ブリュールが好演する。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆
新宿ミラノボウルでボウリングを楽しんだ後は、仕事はヘタレではないS君と写真俳句ブロガーのYさんといつものメンバーで当然飲み会です。
新宿といえば、これもお決まり、「居酒屋 虎の子」へ。
2時間飲み放題1680円(一番高い飲み放題メニューです。一番安いメニューは945円!)のリーズナブルな店です。
遅れて独身貴族下ネタブロガーのIさんも合流しました。
この店のお勧めは「手羽唐」ですが、鍋も安くて旨い!
という事で今回は「もつ鍋 一人前680円」を注文しました。
以前行った中野の「博多もつ鍋 笑楽」は一人前1280円でしたからなんと、約半額!です。
味はどうかと思いましたが醤油味のダシにピリ辛の唐辛子が散らしてあり、運動した後の空いたお腹には激ウマ!でした。
こうしてお腹も一杯になったあとは、これまた恒例のこの店の2階にあるお座敷カラオケへGO!です。
それぞれにこの日の為に仕入れた歌を披露しました。
パチンコヘタレのS君はパチンコ屋で仕入れた「傾奇者(かぶきもの)恋歌」と言う歌を熱唱!
なんでも「CR花の慶次」という機種で流れている歌だそうです。
歌っているのはK-1で昔は選手として出場していて、今はレフリーをしている角田信朗(かくだ のぶあき)です。
S君はこの歌のCDを購入しようとして、一生懸命、(かくた・・・)じゃあなかった、もっとひどい・・・(つのだ のぶろう)と言う歌手名で探していたそうです。(本人からのコメントが付いてます。)
見つかる訳無いですよね!
やっぱりヘタレはパチンコだけじゃ無いみたい・・・。
私は最近お気に入りの曲 湘南乃風『曖歌』 です。
他の人達はこの曲を初めて聞いたらしいのですが結構受けました。
なかなか良い曲なので皆さんも一度聞いてみてください。
写真俳句ブロガーのYさんは何かに憑かれたように首を振って歌ってました。
その様子を見ているだけで笑えます!
こうして、金曜日の夜は更けて行ったのでした。
昨晩は仕事仲間と久しぶりにボウリングをしました。
ボウリングをやるのは2年ぶりくらいです。
場所は新宿ミラノボウル。
金曜日の夜。しかも、4月始めの新入社員歓迎会シーズンとあって混雑してるかなと思って行きましたが、意外と空いていました。
ボウリングといえば、丁度私が中高生の頃、昭和40年代が第2次ボウリングブームと言われてました。
昭和46年頃に矢島純一、岩上太郎などのプロボーラーでTV放送が始まり、女子プロの須田佳代子、中山律子などが一躍花形プレーヤーとなりました。
”律子さん、律子さん、中山律子さん~”というCMが流行ったのを覚えています。
中山律子の他にも石井利恵、並木恵美子、井上和子など美人?ボーラーの出現でさらにヒートアップしました。
当時はボウリングをやるのに3~4時間待ちは当たり前の時代でしたが、しかし3年位で下火になってしまいました。
TVドラマでもボウリング選手を主人公にしたドラマが流行りました。
覚えているでしょうか?
「美しきチャレンジャー!」
40代後半から上の方じゃないと多分知らないと思いますが・・・。
美しきチャレンジャーは、1971年4月から10月まで、TBSで、日曜日19:30から30分枠で放送されたテレビドラマです。
高校時代、大学のボウリング部員「高峰明久」にボウリングの楽しさと厳しさを教わった主人公の少女「小鹿みどり」は、ボウリング部を推奨する会社(PM商事)に入る。
先輩の天才的ボウラー「七瀬茜」に激しいライバル心を燃やしつつ、偶然にもボウリング部のコーチに招かれた高峰と共に勝利を目指して戦い抜いていく。
魔球を武器にボウリングにしのぎを削るスポ根ドラマです。
主演は新藤 恵美でした。
当時、私の田舎町にもボウリング場が1店だけあり、放課後に同級生と一緒にプレーをしにいきました。
まだスコアーの付け方も判らなくて、ボウリングの入門書なんかを買って研究したものです。
最高スコアー、なんと201!を叩き出した事もありました。
そんな事を思い出しつつ、今回プレーをしましたが・・・。
残念ながら、スコアーはこれがゴルフのスコアーなら良かったんだけど・・・、と言うくらい散々なものでした。
しかし、最近仕事でもパソコンに向かってのデスクワークが殆んどなので、たまの運動は気持ちが良かったですね。
お陰で、それまでの肩こりが直りました。
それに運動した後のビールがまた格別です!
そうそう、さすがに”歌舞伎町のど真ん中にあるボウリング場”です。
色々な人がプレーしていますね。
たとえば、
もう春真っ盛りだというのに防寒着を着込んだままプレーしている人。
また、レーンをダンスホールと間違えて踊っている人?もいました。
こんな人達と一緒じゃなくて本当に良かったです!
「ニュー・シネマ・パラダイス」
1989年公開 イタリア映画
出演:ジャック・ペラン、フィリップ・ノワレ
原題の「Nuovo Cinema Paradiso」は舞台である映画館の名前。
シチリアの小さな村、ジャンカルド村。
そこで少年時代を過ごし現在は有名な映画監督となったサルヴァトーレに、当時慕っていた映写技師アルフレードの訃報の電話が入る。
サルヴァトーレの脳裏にシチリアでの思い出が甦るのだった--。
幼い頃、彼はトトと呼ばれ、母親に頼まれた買物のお金で映画を観るほどの映画好きだった。
そんなトトを魅了していたのは映画館パラダイス座の映写室であり、また映写技師のアルフレードだった。
トトはいつも映写室に入り込む機会を窺っていたが、アルフレードは彼を追い返そうとする。
やがて2人の間には不思議な友情の絆が結ばれてゆき、トトは映写室でカットされたフィルムを宝物にして集めるのだった。
しかしある日、フィルムに火がつき、パラダイス座は瞬く間に燃え尽きてしまう。
そしてトトの懸命の救出にもかかわらず、アルフレードは火傷が原因で失明してしまうのだった。
やがて映画館は”ニュー・シネマ・パラダイス”として再建され、アルフレードに代わってトトが映写技師になる。
青年に成長したトトは、銀行家の娘エレナに恋をし、やがて愛を成就させ幸せなひと夏を過ごすが、彼女の父親は2人の恋愛を認めようとせずパレルモに引っ越しし、トトは兵役についてしまう。
除隊後村に戻ってきたトトの前にエレナが2度と姿を現わすことはなかった。
アルフレードに勧められ、トトが故郷の町を離れて30年の月日が経っていた。
アルフレードの葬儀の為に帰省した彼に待っていたものとは・・・。
前から観たいと思っていた映画ですが、レンタルショップへ行くとどうしても新作に手が行ってしまい、今まで観ずにいました。
先日ようやく観る事が出来ました。
劇場とフィルムにまつわるエピソードはどれも楽しく、その中で展開される悲喜こもごもの人生模様が丁寧に描かれています。
3時間の完全オリジナル版で観ましたが、少しも長いと感じませんでした。
エンニオ・モリコーネの切なくも美しい音楽が流れ、年齢を超えた友情や少年時代の夢など、世代や時代を超えた人々に愛される物語の中に、“映画の魔法”という名の感動が存分につまっている”文句無しの名作”でした。
1989年、カンヌ国際映画祭審査員特別賞
1989年、アカデミー外国語映画賞
この映画のお勧め度:☆☆☆☆☆