2010年から2016年の7年にわたり撮りためた琵琶湖の白鳥の膨大な写真を見直してきた。
あまりの膨大さにうんざりしながら、ついに今回はラストの2016年。
いつの頃からか、夜明け前に現地到着し、朝焼けに染まる白鳥を狙うようになったが、結局、イメージする写真は撮れなかった。
白鳥が飛来する時期になると、毎年必ず出会う、名前は知らない顔見知りの人がいた。
福井県の人で、白鳥が来る湖北町は敦賀あたりからだと僕が住んでいた滋賀県南部よりずっと近い。
コハクチョウの大群のなかに少数混じるアメリカコハクチョウやオオハクチョウの居場所など、いろいろ親しく情報交換をさせてもらった。
最後の挨拶ができないままになってしまったのが心残りである。
多分毎年元気に白鳥の写真を撮られていることと思う。
白鳥が水面を蹴って飛び立つところは三脚を使った500mmレンズ、飛び立ってからは手持ちで300mmレンズで撮っていた。
カメラは最初の頃は EOS 5D markⅡ(500mm)と EOS 5D(300mm)。
後半は EOS 5D markⅢ と EOS 7D markⅡだった。
望遠レンズだとせっかくの朝日の風景が撮れないので、標準ズームを付けた EOS kiss X7 も持って行った。
500mmレンズ( EF500mm F4L IS USM )は僕が保有する写真機材のなかで最も高額の機材である。
白鳥撮影のあと、近くの山本山にいるオオワシ撮影にも使った。
京都某所でのカワセミ撮影の専用レンズでもあった。
それが、福岡に越してきてまったく出番がない。
文字通り、宝の持ち腐れになってしまっている。
それがちょっとさびしい。
山の中腹の木の枝にとまっているオオワシが飛び立つのを待っているところ(今はレンズに迷彩カバーを付けている)。