くに楽

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万葉集 「かきつはた」

2010-05-24 15:25:16 | 四季おりおり
万葉集の花 「かきつばた」

◆ かきつばた  垣津旗  垣幡 加吉都播多

表記でもむつかしい

うたは、7種

◆常ならぬ人国山の秋津野のかきつはたをし夢に見しかも
 1345  作者不詳
     
◆住吉の浅沢小野のかきつはた衣に摺り付け着む日知らずも
 1361 作者不詳

◆吾のみやかくや恋すらむ垣津旗に(丹)つらむ妹はいかにかあるらむ
 1986 作者不詳

◆かきつはた丹つらふ気味をいささめに思ひ出でつつ嘆きつるかも
 2521 作者不詳

◆かきつはた衣に擦り付けますらをの着そい狩する月は来にけり
 2921 大伴家持

◆かきつはた佐紀沼の菅を笠に縫ひ着む日を待つに年ぞ経にける
 2818 作者不詳

◆かきつはた佐紀沢に生ふる菅の根の絶ゆとや君が見えぬこのころ
 3052 作者不詳

どの歌に共感を覚えますか?
かきつはたの花を、直接「摺り染め」(8世紀ごろ)していたことがこの歌でわかります