早朝からポカラへ向けて出発
カトマンドゥを出るまでは車が渋滞するとかで
7時の出発
このホテルには、最後にもう1泊する
外はまだ暗い。
そのくらい中を人々が歩いている。
明かりがないので、車の明かりに人がふぁーっと浮き上がって見える
昨日も彫刻工房で暗い中で鑿を使っている職人を見て
「手切そうやな」と話し合ったが
そういえば、ホテルでも2度ほど30秒ほどの停電があった
テーブルの上にローソクが立ててあったので、納得したが
あとでガイドのビシムさん(ネワール族)に聞くと
政府の政策です とのこと。
カトマンドゥをでて山をいくつも通り抜け、ポカラへ向かう。
明るくなって、山を抜けると村が現れる。人々はいつもの生活の姿を
われわれに見せてくれる。
奥の道は、ヒマラヤ登山で有名なシェルパ族の住む村に続いている
こういう渓谷のバザールをいくつも通りぬける。
ヒマラヤ山脈を源流としたトリスリ川、この川はインドへと流れている
アンナプルナ・ヒマラヤ山脈から流れてくるマルシャンディ川と
トリスリ川が合流しインドへと流れているが、この豊かな川で
ラフティング遊びが出来る。
地元民でにぎわっているマナカマナ寺院(ヒンドゥ教)寺院。
「大願成就」の女神マナカマナを祀る寺院でネパールで唯一の
観光ロープウェイで長さ3キロ、標高差千メートルの距離を3分で上がる。
眼下にはマルシャンディ川を見ながら段々畑を見ながら登っていくと、
標高差と温度差で霧が発生し、しばらくは霧中。
参道ではお供えものうりの子供や人々でにぎわっている
ヤギや鶏もいけにえ(供え物)として売られていた
マナカマナ寺院
私も参拝者に習って、沙羅双樹の葉に盛られたタバラ(お供え、マリーゴールドの花・ココナツ椰子の実を半分に割ったもの・欄の花・ターメリック色した米など)
をヒンドゥ教徒ではないので、祭壇に上がれないので手伝いの男の子に手渡し
暗い祭壇に祀って貰い、お下がりを太い線香を立て「大願成就」のお祈りをした。
今回の旅の目的は、この数ヶ月で身近な人たちとの別れが続いたので、
神々のすむというヒマラヤ山脈の空のかなたを見たくなった・・・・・
それだけの旅だったので、別れた人たちの名前を胸のうちで繰り返しながら
輪廻も信じられているらしいネパールの地で、何かを感じられるかと期待
をこめて祈った。
しかし 現実は厳しい
ヒンドゥ教では、いけにえは当たり前
この寺院でも朝の8時ごろから、いけにえの供儀が行われている。
それも、寺院のすぐ裏でいけにえを行う。
ごく自然に当たり前に、人が見ていようがいまいが。
そして頭と内臓とに分け頭と腸は神にささげる。
肉はきれいに洗って(参道にそのための店がある)
参拝者は持って帰って近所にお下がりとして配ったり、
参道にある宿坊で料理してもらって食べたりするらしい。
寺院の周りの溝にはいけにえの血が流れていて、
ヒンドゥ教の人たちの群れは左回りに寺院をめぐりながら。
その周りをはだしでお参りをしている
寺院から眺めるはるかかなたのヒマラヤ・マナスルは特に美しい
寺院の傍らではのんびりと陽に当たっている老人たち
山頂駅からロープウェイで麓駅まで景色
ロープウェイがなかったころは、3時間半かけて参詣したそうだ
いけにえの山羊は別のゴンドラで登るらしい