くに楽

日々これ好日ならいいのに!!

武夷山の旅

2010-10-05 14:42:16 | 
ず~と昔から、武夷山のお茶「大紅袍」の茶の木を見たいと憧れていた。
福建省で台湾の向かいの位置だから、すこし涼しくなってからと思っているうちに行く機会を逃していた。
やっと やっと 念願がかなった。
今思い出しても、いい旅だった。

◆9月24日(晴~曇)福州は気温25度で蒸し暑い
 
関西国際空港~中国福州まで  福州泊


福州に着いた



福州の朝の通勤風景
車も増えているが、自転車 電動自転車(エコ対策で政府が推奨している)
スクーター バイクが相変わらず多い


街角で朝食の人たち

バスで武夷山まで(4時間ほどかかった)

着いてすぐ食事 予想外においしい(山菜中心と言われていたのにとんでもない)
茶葉を使った料理は期待していたが、スープからいためものまで使われていた

写真以外に、焼き飯とスイカ 野鳥のスープが付いている


茶葉がそのままで炒められていた
苦味が思いのほか良い


万頭のたれにも茶葉が入っている


キノコの種類は豊富でしゃきしゃきとしておいしい




きくらげ よくつかわれている


鹿肉 においもなく食べやすい


ウサギの肉 思いのほか甘辛ダレでおいしかった




パスタ 名古屋のきしめんのような麺


鶏肉





キャベツの炒めもの


川魚のフライ




これ、蛇の焼酎漬け(閩 ミン 蛇を門の中に閉じ込めたの意)
昔 武夷山は蛇が多くて困っていたが、蛇を閉じ込めてこの文字を当てたといわれている。この文字は、現在は車のナンバーの最初ははすべて使われている)

◆午後から登山
 
中国の人たちは、登山が好きだと知っていたけれどこの旅では800メートルほどの登山が計画されていることを知らなかった。見上げれば遊山客が蟻のように岩山の階段にへばりついて上っている。40分後に頂上でと言われて休み休み登り始める。
 
曇り空がありがたい。自然複合世界遺産に登録されているだけあり、下から吹き上げてくる 風が心地よい。


この岩山に上る(古代海からの隆起によりできた1枚岩)
こんな山が36峰ある


リスも遊んでいる  名も知らない鳥はたくさん  トンボや蝶もいる




さあ スタート


3分の1くらいにある東屋


こんな休憩所もある



40分かけて汗をふきふき山頂へ
頂上では、蒋介石夫人 宗美麗が住んでいた部屋が展示されていた。



見下ろせば九曲渓がはるかかなたに見下ろされる。明日は竹の筏下りだ。


下り道で、駕籠に乗った女性たちとあったら「これに座っているのも、しんどいで~ かいてくれている方たちに、きずつないわ~」(関西の旅人見たい 聞く余裕もないがさもありなんと思う)


自然林の中をほっとしながら、下山
あ~ あ~ 疲れた





 






 

◆9月25日(土) 福州 ~ 武夷山 
           
玉宝山登山

印象武夷山(チャン イーモウ監督 360度転回の舞台劇)観賞 
  


◆9月26日(日) 武夷山 ~ 福州 

九曲渓筏下り 

水簾洞

大紅袍景観地区


◆9月27日  福州 ~ 関西国際空港

盛岡・遠野の旅

2010-10-05 09:40:26 | 
◆盛岡・遠野・花巻への旅(9月12日~14日)

 日本民家集落博物館から館内にある岩手県の「南部の曲家」の故郷を訪ねる旅に参加した。 12日から14日は、天候は大荒れですべて雨の予報
 傘はもちろん、カッパも用意して暑さの残る大阪からいわて花巻空港へ
 

◆12日(くもり)


久しぶりの伊丹空港で「嵐」の機体が来ていた



花巻から遠野へ 気温は21度ですずしかったが、雨は降ってない


遠野は実りの秋を迎えて、りんごも稲もたわわに実っていた

この日は「早池峰神楽」を見学(ユネスコ無形文化財・国指定無形民族7文化財で撮影は不可)
神楽を奉ずるときに最初に舞う舞台をきよめる舞いから始まり、古事記や日本書紀などに題材をとった神話の舞い「神舞」「式舞」「女舞」(この女面はきれいな面だった)「荒舞」(源平合戦での献上馬の活躍の様子を真剣を使って舞う勇壮なもの)最後は「権現舞」参加者から今年1年の無病息災を祈って権現様に「歯打ち」といって頭を噛んでもらう「身がため」をして終わるのですが、方言交じりの挨拶や神楽の説明に、東北へ来たとしみじみ思う3時間余りでした。




宮沢賢治記念館
地元の方たちは「賢治さん 賢治さん」と親しく呼ばれていました。







イギリス海岸(賢治が石の採集をしていた北上川)







夜は「遠野の民話」を聞きながら食事
「こんな話があったとさ」から始まり「どんとはれ」で終わる「おしらさま」をしみじみと語ってくれた(遠野では朗読ボランティアが大活躍)




13日(くもり)

遠野の市内見学


昔ながらの遠野駅 行き先は釜石のローカル線



千葉家の曲家・国の重要文化財(小高い丘の上に建つ約200年前の豪壮な民家)
住家は306.96㎡、畜舎部分は162.86㎡、土間と合わせて486.67㎡(142.22坪)ほどあり、かっては作男15人、馬20頭を持つ。



村の山中にある五百羅漢にお参りした


そして山に囲まれた遠野ふるさと村








遠野では馬は大事な収入源


カッパ淵


大きな馬も尾をつかんで川に引きづり込まれるんだって!!



カッパの狛犬さん


ここはビールのホップの原産地


コスモスも色鮮やか


そして盛岡へ


駅前のホテルに宿泊。
夜の食事は各自自由だったのでフロントに情報を教えてもらい、市内へ出かける。
(盛岡都心巡回バス(でんでんむし)にのれば1回100円、1日フリーだと300円)

中津川と北上川を要塞とした盛岡城跡、今も冷房施設のない県庁、裁判所の石割桜、重要文化財の岩手銀行中ノ橋支店が市内の中心部。
ここでは「石川啄木」の新婚の家や、賢治、啄木の歌碑があり、紺屋町などの昔の面影を残した街筋も散策できる。


栃の実が落ちはじめていた。通りには大きな看板が立っている(あたったら痛いと実感)
珍しいので拾っていると、土地の方が「くだいて焼酎につけておくと、うち身に良くきくよ。盛岡城は大阪城を模して造られたんだ」とも教えてくれる。

食べ物では、やはり興味がある「盛岡じゃじゃ麺」教えてもらった「白龍」(パイリュウ)を探し当てて、あまりの古さと狭さに躊躇しながら入ると満席、まだ17時まえ。
とりあえず、食べてみるとうまい!!  値段は400円
うどんの上に盛岡味噌(肉が練りこまれている)と青ネギが乗っているだけ、これをよく混ぜ合わせ、好みで酢をとラー油をかける。

仕事帰りの人たちを眺めながら、紺屋町を歩いているとパラリと雨が・・・・・(ガイドさんは明日は雨具の用意と言っていたな)
食事は駅前の焼き肉屋「百済」ちじみと盛岡の野菜がおいしかった。


14日(曇り~晴れ)

盛岡市内観光


岩手銀行中ノ橋支店(重要文化財)
まだ営業している銀行だが2階が博物館になっていて説明をしていただいた。
東京駅を設計した工学博士・辰野金吾設計(大阪では中之島公会堂設計)
赤レンガの洋館として明治時代の面影をしのぶことができる。



外に出ると盛岡市内の秋祭りとばったり
(盛岡山車として盛岡市の指定無形文化財)
町内会ごとに山車が出るそうで、学校は休校になるそうです。
この山車は歌舞伎の「暫」(しばらく)


岩手県立博物館

レプリカとはいえ、立派な仏像


そして曲家


馬の食べ物を煮る大釜


外に出ると岩木山がくっきりと



盛岡手作り村


ボランティアさんたちが土地の食べ物や染色やものづくりをしてくれる


ここでも曲家


今回の最大のハイライト
藤原家(曲家の元所有者の方と交流)


矢巾町の藤原家から日本民家集落博物館の曲家は移築された


ボランティアからも日頃の疑問を質問したり、正月飾りの仕方を聞いたり話は尽きと充実の時間を過ごしました。


防風林に囲まれた現在の藤原家



いわて花巻空港から伊丹空港へ


雨に降られることもなく、すずしい岩手での3日間、満足の旅でした。