1月31日(金曜日)
氷見市内の中学校へアウトリーチ活動に行ってきました。
私にとってははじめて訪れる学校でした。
来年度からは小中一貫の9年制の学校に生まれ変わるため、現在校舎はプレハブの仮校舎です。
プレハブとは言え立派な教室で、暖房も効き過ぎるくらいで、音の響きも良いしビックリです。
横では新校舎の工事が急ピッチで進められていて、騒音がひどかったのですが教室の中までは聞こえてこなくて幸いでした。
さて、この日の授業の流れは以下の通り。
・六段の調べ
・さくらさくら皆さんで合奏
・さくら~祈り
・尺八演奏体験
・春の海
・パプリカ
氷見市の中学校では、お箏の演奏の授業があって、さくらさくらを実際に弾いています。
お箏の授業からはしばらく間があいていたようですが、この日は練習無しのいきなりの合奏でした。
尺八も入っての合奏でしたが、ビックリするほど上手くいきました。
その後の尺八体験は、8人ずつ2回に分けて7~8分の体験。
16人中10人ほどが時間内に音が出せて、なかなか優秀でした。
もっと時間があったらな、と思いますが、50分の授業でこれだけのことをやろうとするとどうしても大急ぎになってしまいます。
来年度のアウトリーチに備えて、塩ビの尺八(なる八くん)を少し補充することにしようかと考えています。
雑学を二つほど生徒に話してきました。
「さくらさくら」は、江戸時代の終わりに、子供の箏の手ほどき曲として作られたもので、後に明治時代に歌詞がつけられた。
というのがひとつめ。
「春の海」は正月の定番曲として有名だが、実際は作曲者の宮城道雄先生が、穏やかな春の瀬戸内海を回想して作られた。
というのが二つめでした。
きっと「さくらさくら」を聞いたときや、正月のデパートで「春の海」を聞いたときに、雑学が出てくることと思います。
今年度のアウトリーチはこれが最後。
今年度は小学校が1校、中学校が2校、高校が1校でした。
おそらく他の市町村の小中学校で、お箏の授業や尺八の体験学習をしているところは少ないと思います。
実際に和楽器にふれたことが、後の人生のどこかで良い経験として頭の片隅に残っていてくれればと思うばかりです。