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好きなことだらけさ…

『ダンシング・チャップリン』

2011年05月25日 | 映画 邦画

第一幕『アプローチ』
2009年5月11日、都内の稽古場で、主演のルイジ・ボニーノと草刈民代が
草刈の引退公演以来の再会を果たし、『街の灯』のパ・ド・ドゥの振り写しが行われる。
2人をはじめ、海外から集められたダンサーたちの60日間のリハーサルの日々がスタートした。
一方、監督の周防は、イタリアに滞在している振付家ローラン・プティを訪ねていた。
周防が提案した演出構想に、プティが拒絶反応を示す。
また、チャップリンの四男ユージーンへのインタビューを通じて、
映画では知ることのできないチャップリンの素顔が語られる。
本番まで10日と迫っていた東京では、『空中のバリエーション』のパ・ド・ドゥで波乱が起きていた。
草刈を支えるダンサーのナタナエルが、彼女を支えきれないのだ。
果たして、「ダンシング・チャップリン」は無事に完成するのか。
第二幕『バレエ』
1991年の初演時には全2幕20場で構成されていたバレエ作品を
、周防が13場に絞り、再構成して、映画として撮影した。
チャップリンの「ライムライト」、「街の灯」、「黄金狂時代」、「キッド」、「モダン・タイムス」、
「犬の生活」などの映画から着想された作品で構成されている。
チャップリンと盲目の花売りが恋に落ちる「街の灯」をもとにしたパ・ド・ドゥや、
チャップリンの映画に欠かせないドジな警官たちを想起させる『二人の警官』と『警官たち』、
「ライムライト」のヒロインであるバレリーナが舞台で踊っているような『空中のバリエーション』など、
チャップリン映画の名場面を、プティの芸術的解釈で新たに甦らせた作品が演じられていく。
シンプルな世界観のなかで7人のダンサーたちは様々な役に扮しながら、
チャップリンの世界を描いていく。
また周防は、屋外での撮影や、360度あらゆる視点からダンサーを捉えるという
自由な発想で演出を行っていく。
(goo映画より)


第一幕の『アプローチ』編での草刈さんの練習シーンは面白かったですね。
舞台で見せる完成された作品とは違う意味で見応えありました。
作品にはダンサーがいれば余計なモノはいらないというプティ。
外で撮るなら映画は中止とまで言ってましたが、
周防監督はあくまで公園で撮影することにこだわってました。
実際映画作品になった時、プティが嫌がってた屋外での撮影は、
スタジオ撮影ばかりの画面に開放感が感じられ、警官が踊るコミカルな演目が生き生きして見えました。
周防監督はよくプティのOKをもらったなあというか、
プティも映画は映画のプロの方がわかっているという見極めができる舞台のプロか。

それにしても周防監督~、どんだけ奥さん愛してますか~( ̄m ̄* )フフッ♪
ボニーノが主役の『ダンシング・チャップリン』だけど、
草刈さんの映画にしか見えませんでしたw
バレリーナはもちろん、酒場の女だろうが、花売りだろうが、ガキンチョだろうが、
実に美しい映像です。
最後にチャップリンがひとりのダンサーに戻り、現実世界へ帰っていくシーンで
これって、チャップリンの映画だったよなあと思い出しました。