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好きなことだらけさ…

『ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワネット展』

2016年12月05日 | 絵画・展示

六本木まで映画を観に行った日に、
ついでに森アーツセンターギャラリーも覗いて来ました。

ほとんどがヴェルサイユ宮殿美術館所蔵ですが、
いくつかは別の美術館が持っている作品で、
その中に1点だけ、この間映画で観たウィーン美術史美術館所蔵の作品がありました。

フランツ・クサーヴァー・ヴァーゲンシェーン作
《チェンバロを弾くオーストリア皇女マリー・アントワネット》
髪型からフランスに向けて出発する直前に制作されたとされています。
ではこれは14歳頃のまだお嫁に行く前のマリー・アントワネット。
この後37歳で処刑されるまでの運命の23年間が始まるわけですね。

この第1章「ウィーンからヴェルサイユへ、皇女から王太子妃へ」から
「殉死した王妃への崇拝」まで、
13章に分かれて年代順に鑑賞することが出来るようになってました。
 今までどこかで見たことのある肖像画もいくつかありましたが、
マリー・アントワネットに特化して年代順に鑑賞できるのは良かったです。

第7章では王妃の「プチ・アパルトマン」の浴室と居室が原寸大で再現されていて

居室にあるベッドサイズはかなり小ぶりでした。
王妃の図書室はプロジェクションマッピングで見ることができ、
視点が3次元で動くので、なかなか楽しめました。

第10章では有名な「首飾り事件」の首飾りの複製が展示してあり、
はあ、これですかぁと眺めて来ましたw

第11章ではフランス革命勃発後も、暗号を使うなどしながら
交わした
フェルセン伯爵への手紙(複写)も暗号表(実物)とともに展示。
黒く塗りつぶされてる部分が生々しい。

もっと生々しかったのは第12章で展示してあった、
マリー・アントワネットの「サン=チュベルティ風の」短靴。
死刑台にのぼった日に履いていたとされる短靴。
靴の中敷きに記載されている文が価値を物語るとされてました。
この靴もかなり小さめ。
ベッドや靴を見る限り、随分小柄な人だったんでしょうね。

歴史やマンガ、お芝居の単なる登場人物と思ってしまいがちなマリー・アントワネットですが、
1700年代には生きて、断頭台に消えた人なんだよなぁと
あらためて思った次第です。