beatitude

好きなことだらけさ…

明日は。。。

2016年12月16日 | 瑣末な日々

上の娘が家を出ます。
部屋はベッド周りだけ残し、荷物の詰まったダンボールが積まれています。
この1週間、仕事から帰って夜中3時頃までガタガタやっていて、
朝7時過ぎには起きて、仕事に行くというのを繰り返してます。
毎日3、4時間しか寝てないだろうに。

家を出たら最後、絶縁状態にするつもりらしく、
ベッドや机、洗面所にある自分の雑多なものもすべて持って行くようです。

先月の13日にご飯を茶碗ごと私に投げつけ、激怒してから
家では絶対に夕飯を食べないのを続けている姉ちゃん。
あんたの作ったもんなんか食べるか!!って勢いで
土日も夕方になると出掛けていた。
(家に常備してあるパンやカップ麺は食べてるし、朝ご飯は、出すと食べるんだよねw)
今まで家で洗濯なんか1度もしたことない人が
下着は風呂場で洗い、他はクリーニングに出してるようで、一切出さなくなった。

直接の原因は、母親が勝手に彼女の部屋を掃除して、黙って本棚まで入れた。
って事なんだけど…。
1か月近くかけて、ジリジリ掃除して最後に本棚いれたら爆発。
その間、彼女はやめてくれとも何にも言わなかった。
どんどん部屋がきれいになっていくのがうれしくて、
調子に乗ってしまったんですが、
部屋きれい~、ゴミの集積所の臭いがしなくなった~と
喜んでいたのは母親である自分だけで、
本人はどうやら腸煮えくり返っていたらしい。

「なぜ、やめろと言わなかったの?」と聞いたら、
「言ったら止めたのかよ!! 止めるわけないじゃん!!」
いや、止めましたけど。。
「なんで、いっつもそんなに不機嫌なの?」
「妹と口、利かなくなったのが何でか、分かってんのかよっ!!」
そこです。
全ての原因です。

7年前に突然うちの姉妹は不仲になりました。
姉大学1年、妹中3の頃です。
それまで、やたらお姉ちゃんにベタベタしてた妹がしなくなり、
家の空気が一変しました。
原因を聞いても二人ともガンとして言わない。
7年間、事あるごとに聞いてきたけど言わない。
それでも、どうやら妹が姉に悪さをして怒らせた。
姉は妹が自分で悪いと思っているなら、母親に話せるはずだ。
という理屈で自分からは絶対に言わない。
妹に謝ったのかと聞いたら、「謝ったけど、お姉ちゃんは何にも言わない。」

それをやっと妹の口から聞き出せたたのが、姉ちゃん激怒のあと。
母親の中では決着がついたと思っていた出来事でした。
どこの兄弟でもあるような話。
妹が勝手に姉の物を拝借して使ってた。
それも結構長いスパンでって事です。
記憶が曖昧になってるけど、あの時は妹の方に
「あなたがやったの?本当の事を言ってちょうだい」
と泣き落としをかけたところ「やってない」との答え。
嘘だなと思ったけど(母親をなめてはいかんw)
「じゃあ、その言葉をお母さんは信じるからね。」とし、
お姉ちゃんに「あなたも、その辺に物を放り出しておくから、無くなるんでしょ。」
「見られたくないノートや使われたくない物は仕舞っておきなさい。」
「お金も出しっぱなしにしない。」
「部屋を片付けなさい。」
これです。
悪いのは妹の方なのに自分が怒られた!!

お姉ちゃんの方のホローを間違えました。
大学生になってる姉ちゃんには分かるよね。
同じ部屋にいて、物が無くなったらそれは妹が使ってるでしょ。
でも、使っても気付かないよねって思わせる汚い部屋はダメでしょ。
って、くらいの気持ちでいました。
ここをしっかり伝えてなかった母が悪かったんです。

噓つきの妹を信じて、自分を怒った母親。
嘘ついたくせに母親にベタベタ調子合わせている妹。
彼女の孤独な生活は、この時すでに始まっていたんですね。
正義は我にありだし、孤独とも思ってないから、何も言わなかったんだろうけど。
こちらからの全てのアプローチをシャットアウト。
この7年間、彼女の笑い顔を一度も見ていない。

今日NHKのあさイチ、映画プロデューサーの川村元気さんがゲストでした。
小説家でもある彼の作品の「四月になれば彼女は」の紹介で(小説自体は未読です)
この小説は恋愛小説ですが、
〈私たちは愛することをさぼった〉というフレーズがあると。
〈些細な気持ちを積み重ね、重ね合わせていくことを怠った〉
これは親子関係でも同じだなぁと思った次第。
それまでは確かにあったはずの、
日々の日常の中で、同じご飯を食べ、笑ったり、怒ったり、文句言ったりという事が、
お姉ちゃんとは何もないまま来てしまった。
なぜ、こんなにも空気がギスギスなんだと、
こんな状態のままじゃダメだろうと
何度も聞いたけど、シャットアウトしてるお姉ちゃんには何も届かず。

当然、彼女の態度はいつも悪く、
「気に入らないからってチッと舌打ちするのはやめなさい。」
「人に物を渡す時、放り投げるのはやめなさい。」
「ドアや引き出しは静かに開け閉めしなさい。」
「部屋が臭いよ。片付けなさい。」
これしか言ってないような気がする。
妹とは仲良くしてるのに、自分の事は否定しかしないと思ってるんだろうな。

家の全てが許せないお姉ちゃんが、
心穏やかに暮らすには、もう一人になるしかないんだろう。
そんな悲しい人にしてしまったのは母親の責任なんだろうな。

まあ、救いは本人が寂しいとは思っていない事かな。
プライド高く、ずーっと怒っているわけで。
ひとりになって幸せに暮らしてほしいです。