beatitude

好きなことだらけさ…

『まほろ駅前多田便利軒』

2011年05月14日 | 映画 邦画

東京から神奈川へ突き出るように位置する街“まほろ市”。都会でもなければ田舎でもない。
そんな街の駅前で便利屋“多田便利軒”を営むバツイチ男、多田啓介(瑛太)は
淡々と仕事をこなす真面目なしっかり者。
だが、ある年の正月、客から預かったチワワに逃げられてしまう。
やがてバス停で見つけたチワワを抱く男は、中学時代の同級生・行天春彦(松田龍平)だった。
かつての無口な印象とは違い、よく喋る風変わりな男に変貌した行天と一緒に
チワワを返しに行く多田だったが、依頼人は既に夜逃げ。
所在を突き止めたものの、新しい飼い主を探すよう頼まれてしまう。
さらに、半ば無理やり行天が多田の家に居候することになり、
多田と行天、そしてチワワの奇妙な共同生活が始まる。
3月になり、自称コロンビア人娼婦ルル(片岡礼子)とルームメイトのハイシー(鈴木杏)が
チワワの引き取りを申し出てくる。
多田はそれを断るが、行天は条件付きでチワワの受け渡しを約束してしまう。
行天の勝手な行動に苛立つ多田だったが、
“犬は必要とする人に飼われるのが一番幸せだ。”という彼の言葉に心を動かされる。
6月。小学生、由良(横山幸汰)の塾の送迎を依頼された多田と行天。
親の愛情に飢える由良は当初、生意気な態度を見せるが、次第に2人になついていく。
その傍ら、由良が密かに覚せい剤の運搬に関わっていることを知った多田は、
元締めの星(高良健吾)と取引して由良を解放。親の愛情について、優しく由良を諭す。
8月になると、行天の元妻、三峯凪子(本上まなみ)が現れ、多田は彼の秘密の一部を知る。
同じころ、ハイシーに付きまとうストーカーの山下(柄本佑)を撃退する行天。
だが、山下は星の手下だった。多田の事務所を訪れた星は、
問題児の山下と共に、深入りした行天を消すと警告。
そして10月。忘れられない過去と否応無しに向き合うこととなった2人は、
遂に最後の季節を迎える……。
(goo映画より)


ベストセラーの三浦しをんの原作は読んでないし、
大森監督の『ゲルマニウムの夜』も『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』も観ていない、
劇場予告を2、3度観たきりで観賞してきました。

特に何も起こらない…。
学校出て普通に会社勤めをし、結婚して家族を養う、という人生からハズレた男が
淡々と生活し、その時々に起こる事柄に対して
自分の心根に沿わない事は言わない、やらない、って感じで生きて行ってるってとこでしょうか。
便利屋の多田のもとに、中学の同級生の行天がなんとなく居座ってしまってから
丸一年のエピソードが断片的に綴られ、
その間に二人の男の過去が、ちょっとずつ見えてきます。

行天に微妙に追い目を感じている多田とそれを上手く利用している行天。
二人の間の取り方が絶妙。
「なんじゃ、こりゃぁぁぁぁ!!」「誰それ?似てねぇ。」は面白かった。
言わせちゃうんだぁww。

いっしょに観に行った友人は原作本もコミカライズされたマンガも読んでて、
瑛太と松田龍平の役が逆じゃないかって言ってましたが、
前情報無しで観た自分は違和感無しでした。
脇の俳優さんも、なかなか揃えてるし、原作の方も
『~番外地』『~狂想曲』と続いているようなので、PART2アリですかね。

マンガ貸してもらったので読んでみます。

やはりBL作家さんでのコミカライズですね。(いや、『まほろ~』がBLだというのではなく
三浦しをんさんが山田ユギさんを指名したとか。
原作の雰囲気そのままでいいらしいです。





劇団☆新感線プロデュース『港町純情オセロ』

2011年05月13日 | 舞台(演劇・音楽)

2011年5月12日(木) 赤坂ACTシアター 12:30開演

劇団☆新感線生舞台初観賞でした。
映像になってる『蛮幽鬼』はゲキ×シネで観賞。
このところ、バレエ公演も行ってないし、新感線大好きな友人に誘われ
\(≧▽≦)/ワーイ♪ ってんで行ってきました。
赤坂ACTシアターに行ったのも初で、座席がけっこう急勾配でした。

時は1930年。世界的大不況が続く、戦前の混沌とした時代――舞台はおそらく関西の港町。
組同士の抗争絶えぬこの町で、藺牟田(いむた)組組長を務めるのは藺牟田オセロ(橋本じゅん)。
遠い南米の地から海を渡り、流れ流れてヤクザもんばかりが溜まるこの場所に行き着いた、
ブラジル人と日本人のハーフの男。
物語はオセロが匂い立つばかりに美しく若い女、モナ(石原さとみ)の愛を得て結婚するも、
折り悪く再び抗争が没発するところから始まる。
運命の鍵を握るのは、チンピラ上がりの武闘派“ミミナシ”と呼ばれる伊東郷(田中哲司)。
この男が己の野心と私怨から、次々と容赦なく周囲の耳をたぶらかす。
まんまとミミナシの言葉の毒にかかるのは、暴力には弱いが一流大学出のインテリで、
藺牟田組の次期若頭に指名されている優男、汐見秀樹(伊札彼方)。
そして、港町の倶楽部オーナーで、モナに岡惚れする余りに
体よく利用されてている三ノ宮亙(栗根まこと)だ。
さらにミミナシは、妻である伊東絵美(松本まりか)と、自分を慕う絵美の弟・沖元准(大東俊介)まで
周到に操って、いよいよオセロとモナを地獄に落とさんと画策する……。
「用心なさって下さい、親分。“嫉妬”ちゅうヤツにです」
ミミナシが囁くこの言葉がじりじりとオセロの心を支配した後に、待ちウケけていた最悪の結末とは…
真直ぐすぎた男が嵌った、嫉妬という罠。愛はホンマにやっかいや。
(チラシより)

シェークスピア『オセロー』の新感線版。
いやぁ~、関西弁で捲し立てるオセロで、自分、半分くらい聞き取れてなかったと思います
初っ端から腰ネタで盛り上げ、引っぱるだけ引っぱってましたw
橋本じゅんさん、前回の『鋼鉄番長』、腰痛&坐骨神経痛で降板してましたもんね。

それにしても主役はミミナシですね( ̄ー ̄)
田中哲司さん、初新感線参加だそうで、野田MAP『ザ・キャラクター』で観た彼でした。
大東俊介くんはカマだし…w

2階席だったので、表情はよく見えないし、
下でコチャコチャ何かやってても見えなくてちょっと残念。
古田新太も高田聖子もいないからちょっと寂しい。

でも映像と大音響を効果的に使う、いのうえ舞台は悲劇をやっても楽しいですね。
来月は再びゲキ×シネで『薔薇とサムライ』、これは超楽しみ~。





『ブラック・スワン』

2011年05月12日 | 映画 洋画

ニューヨークのバレエ・カンパニーに所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、
元ダンサーの母親・エリカ(バーバラ・ハーシー)の寵愛のもと、人生の全てをバレエに捧げていた。
そんな彼女に新作「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが訪れる。
だが純真な白鳥の女王だけでなく、邪悪で官能的な黒鳥も演じねばならないこの難役は、
優等生タイプのニナにとってハードルの高すぎる挑戦であった。
さらに黒鳥役が似合う奔放な新人ダンサー、リリー(ミラ・クニス)の出現も、
ニナを精神的に追いつめていく。
やがて役作りに没頭するあまり極度の混乱に陥ったニナは、
現実と悪夢の狭間をさまよい、自らの心の闇に囚われていくのだった……。
(goo映画より)

古典バレエの演目の中でも、たぶん一番有名な「白鳥の湖」を題材に
サイコスリラーテイストで一人のバレエダンサーを描いた『ブラック・スワン』。
彼女が所属するバレエ界のディテールも、しっかり現実的に表現されていたと思います。
そう、彼らは優雅で華麗なダンサーではありますが、
過酷な練習に耐え、限界まで肉体を酷使するアスリートです。
さらに俳優なみの演技力も要求されます。
ニナは技術面はクリアでも表現力の部分が劣っていると指摘され、
(オデット〈白鳥〉は完璧でもオディール〈黒鳥〉が踊れてない)
主役交代になるかもしれないことに怯え、己をどんどん追い詰めてしまい、果ては…
という、ストーリー自体はそんなに複雑ではないのですが、
ナタリー・ポートマンの演技が圧巻でした。
役作りのために撮影の1年前から体を作り込み、ハーバード大で専攻した心理学も役立ち、
強迫性障害のバレエダンサーを迫真の演技で演じてました。
バックに流れるチャイコフスキーの音楽はアレンジも多彩。
CGも効果的に使われ、1回転するたびに羽が生えてロットバルトは邪悪な造形に、
黒鳥はまさに黒鳥そのものに、ニナの肌は心情に反応して鳥肌が立ったようにブツブツと変化します。
どこまでが現実でどこまでが空想なのか…

映画冒頭のニナの夢の内容、使われている音楽がそのまま、
バレエ『白鳥の湖』の冒頭オデットがロットバルトの魔力で白鳥に変えられる場面、序奏の音楽です。
あのシーンから舞台は終幕まで突き進みます。
終盤、ニナが黒鳥を踊るシーンは役を会得したダンサーが舞台上で魅せる
魔法が掛ったような高揚感、客席との一体感がよく表現されていて圧倒的でした。

バレエ好きとしては、演出家のトマ(ヴァンサン・カッセル)が
「まったく新しい『白鳥の湖』を発表する!」と言ってたわりには
ええ~っ古典からそんなに外れてないじゃんと思いながら観てましたw

珍しくプログラムを買ったんですが、中に首藤さんのインタビューが載ってました





『GANTZ PARFECT ANSWER』

2011年05月09日 | 映画 邦画

GW最終日、下の娘と行ってきました。
座った席のまわりは全部女の子!ニノと松ケンさすが人気あるな~(* ̄ー ̄)フッ

黒い謎の球体―GANTZ(ガンツ)―に召還され、
異形の“星人”と呼ばれる存在との戦いを強いられる人間たち……。
玄野計(二宮和也)と加藤勝(松山ケンイチ)は、星人=敵を殺さなければ脱出できないという
理不尽な状況に追い込まれる。
戦いを続け、生き抜くことを選択する玄野と、暴力に支配された世界を嫌悪し、戦いを否定する加藤。
対立する2人を軸に、極限状態に追い込まれた様々な人間たちの想いが交錯していく。
終わることのない苛烈な戦闘の中で、2人がこの不条理な世界に下した究極の選択とは……。
(goo映画より)

PARFECT ANSWERは映画オリジナルストーリーだそうですね。
長い原作を無理矢理まとめるよりいいとは思いましたが、
ストーリー的には、なんか何もかもよく分からないまま、玄野くんで締めってとこですかね。
結局、ガンツ玉ってなに?
ミニガンツ玉はどこから出てきたの?
Part1で思わせぶり~に登場した山田君は何?意味あり?
黒服星人のリーダー(綾野剛)は不敵な笑みでカッコ良かったのに途中で殺れちゃうんだ…
不条理世界の話なので、まあいいのか、ツッコんじゃイカンのかw

アクションシーンは魅せましたね~。
列車内、駅構内、商店街、市街地と人気の二人を堪能するには十分でした。
ニートがよく似合うニノがバリバリアクション俳優やってるんだから!
たえちゃんとの最後も熱演でした。
しかし、この二人のラブストーリーには泣けなかった
あれ?玄野くん命投げ出すくらいたえちゃんのこと好きだったっけ?前フリ足りないだろう。
遊園地に誘った時点でそうなんだっけ?と思ってしまったよ。
公開すぐに観に行った、うちのお姉が「たえ、ウゼぇ!!」としきりに言ってたのが分かりましたよw
ニノのファンならあれはウゼぇだろうよww
松ケンも二役こなして頑張ってたけど、ちょっと浅いかなぁ。
グッとくるところがなかった(カムイよりはかなりいいけどw)

何が悲しいって、バトルシーンで一般市民が巻き込まれ、
列車内で死屍累々となり、商店街が瓦礫と化すのが見ていられなかったことです。
3.11の影響か…。
日常が壊れていく様はフィクションと分かっていても刺さりました。
自分がそんな反応したことに少し驚いたし、
バカ面してスゲーって言いながら楽しみたかったです…。





アニメ『もしドラ』全10話 ( ̄、 ̄;)フゥゥ~

2011年05月07日 | アニメ

『もしドラ』 4月25日~29日(月~金) 5月2日~6日(月~金) 22:55~ NHK

地震の影響で1ヵ月以上遅れての連続放送。
無事全10話放送されましたね。

酷評してます




ああ~、予想通り面白くない…
浜名監督ぅ、『チョコレート・アンダーグラウンド』の時と同じニオイがするですよ~

この映画の時も、かなり腐しましたが、またしても中途半端な感じが…

原作本は読んでませんが、世間の評判は良さげだし、読んだ友人は面白いよと言ってましたから
本家の「マネジメント」に取っつきにくい方でも面白いように
高校野球を使って、分かりやすく読みやすくなってる本だと思うんです。
で、このアニメは本を読むのも面倒だけど興味があるなぁって人がターゲットじゃないんですか?
これで、感動の高校野球や友人の死を見たいわけではないだろうに。
全10話できっちりドラッカーの「マネジネント」を説明してる風でもなく、
甲子園目指す野球マンガメインでもなく、主人公の萌ねらいでもなく、
何をどうしたいんだぁ??

浜名孝行監督は『テニスの王子様』で話題になったらしいですが(『テニプリ』は見てないんです)、
『チョコレート・アンダーグラウンド』 『図書館戦争』 『獣の奏者エリン』と
原作がしっかり面白い作品のアニメ化を手掛けてますが
哀しいかな、どれも原作の面白さが活かしきれてないですよ~。
忠実なんだけどアニメとしての面白味がない、真面目な方なんですかね。
『もしドラ』は「マネジメント」が出来てない「マネジメント」のアニメでした。





『抱きたいカンケイ』

2011年05月04日 | 映画 洋画

今から15年前のサマー・キャンプの夜。14歳のエマは言い寄って来たアダムをはねつける。
エマ(ナタリー・ポートマン)とアダム(アシュトン・カッチャー)、それが初めての出会いだった。
それから何度か偶然の再会を重ねるが、決してトモダチ以上にならなかった二人。
だがある日突然、その場の勢いで男女の一線を越えてしまう。
元カノのヴァネッサ(オフィリア・ラヴィボンド)が、人気TVスターだった父親(ケヴィン・クライン)と
付き合っていると知ってショックを受けていたアダムは、新しい恋の始まりを感じる。
だが、エマの口から出たのはセックス・フレンドにならないかという提案だった。
エマは病院に勤める医師で週80時間労働、恋の駆け引きをしているヒマなどなく、
人を愛して傷つくのが怖い、自称“恋愛アレルギー”だった。抱きたい時だけメールで呼び出す。
それ以外はデートも恋愛感情も一切ナシ、嫉妬や束縛は厳禁、どちらかが恋したら即カンケイ解消。
アダムの同意で契約は成立。互いの部屋、車のシート、病院のロッカールーム、
果ては診察台で二人の刺激的で楽しいカンケイが始まった。
ところが、アダムはエマの同僚サム(ベン・ローソン)から
「君は便利な一時しのぎ。将来のパートナーは彼女を幸せにできる僕だ」と言われてしまう。
確かにTV番組のアシスタントのアダムは、社会的には半人前だ。
そんなある日、アダムは生理痛のエマのお見舞いにとカップケーキ、手作りスープ、
そしてマイセレクトのヒーリングCDを持っていく。しかし翌朝、エマがキレた。
うっかり恋人同士みたいに一緒に抱き合って眠ってしまったことが「サイアク中のサイアク」だという。
ところが、今度は他の女と一緒にいるアダムにエマが嫉妬、二人は仲直りする。
もはや恋心を抑えられないアダムは、本物のデートをしようと頼みこみ、1回だけならと承諾するエマ。
そんな二人のカンケイが、胸を締めつける切ない恋になるとは二人はまだ知らなかった……。
(goo映画より)


楽しみにしている『ブラック・スワン』の前に、
ナタリー・ポートマンが主演・製作総指揮を務めたラブコメでも観ようかと行ってきましたが…

これってそこそこ評判良かったと思ったんですが、
ナタリー・ポートマンでラブコメが珍しいってだけ?
制作総指揮までやったのはなぜ?
アシュトン・カッチャーが最後までカッコよく見えなかったし。
(単に好みじゃないってだけかもw)
ナタリー・ポートマンのツンデレぶりは、まあまあカワイかったですが、
頑なに恋愛関係を拒否る理由が弱い気が…
会話は結構ドギツイし、脇キャラも面白かったんですが、
肝心の二人がステキに見えなくて、今一つって感想です。

暗いニュースが続き、先が見えない感が強い毎日で
アメリカ~ンテイストのお気楽ラブコメにみなさんホッとしたのかなぁ。





中村健治の世界展に行ってきた♪

2011年05月03日 | アニメ

4月9日から渋谷パルコPART1 5Fパルコミュージアムショップでやってる
『中村健治の世界展~「モノノ怪」から「C」への軌跡~』に下の娘に引っぱられて行ってきました。
同じ場所で『GANTZプレミアムショップ』もやってましたが、
こちらに人はあんまりいなかった。


薬売りと伊良部と公麿&真朱が並んでる!


内山昴輝くんサイン入りミダスカード






モノノ怪グッズ。着物は期間中変えてるらしく、これは3着目らしいです。
他にもいろいろあったけど、上手く写真が撮れませんでした


グッズは高いので眺めるだけ~。
お買い上げは、いつものようにポストカードやらクリアファイルやら


ガチャガチャで出てきたのはピンクのもちぐまんでした


このあと新宿のマルイワンに引っぱられ、
7Fでやってる期間限定ショップ『Starry☆Sky』に連れて行かれました。


このゲームはやったことないし、アニメも見てないし、完全に娘のお付き合い。
おばさんがいると、なんとなく浮いてるような気が…(パルコでもいっしょか

グッズ見てもしょうがないので、そこはマルイワン、ゴスファッションだらけ。
各店のパニエをチェックして回ってましたw
買うふうでもなく、飾ってあるスカートめくって歩いてるんですから
おかしなオバサンと思われてたんだろうなぁ。


そんなこんなで、最後はユザワヤ寄って帰ってきました。
すっかり、都内で過ごすGWになってます。





第15回手塚治虫文化賞決まりましたね(≧▽≦)!!

2011年05月02日 | コミック

【マンガ大賞】 
「JIN―仁―」(集英社)村上もとか


「竹光侍」(小学館)松本大洋氏、作・永福一成氏


【新生賞】
「鋼の錬金術師」(スクウェア・エニックス)荒川弘氏


【短編賞】
「C級さらりーまん講座」(小学館)「パパはなんだかわからない」(週刊朝日連載)など
サラリーマンを描いた一連の作品に対して 山科けいすけ氏

これはかな~り嬉しい ヾ(*ΦωΦ)ノヒャッホゥ
ドラマも人気あるから「JIN―仁―」かなぁとは思ってましたが、
「竹光侍」も受賞したー\((( ̄( ̄( ̄▽ ̄) ̄) ̄)))/ヤッター!!
「ハガレン」も新生賞受賞で(^^*)うんうん♪

選考経過などは後日、朝日新聞の特集面で紹介するそうです。





『メアリー&マックス』

2011年05月01日 | 映画 アニメ

まだ携帯もインターネットもメールも当たり前ではない時代。
オーストラリアのメルボルンに住む8歳の少女メアリー(声:トニ・コレット)は、
万引きに夢中でシェリー酒中毒の母ベアラと、
死んだ鳥を使った剥製の製作が趣味の父ノエルと暮らしていた。
空想好きだが、本物の友達がほしいと願っていたメアリーは
ある日、アメリカに住む“誰かさん”に手紙を送ろうと思い立つ。
分厚い電話帳から選び出した一際風変わりな名前は“マックス・ホロウィッツさん”。
さっそく鉛筆を走らせるメアリー。
一方、ニューヨークで暮らす44歳のマックス(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、
肥満体の中年男。社会にうまく馴染むことができず、極端に人づきあいを苦手とする彼は、
大都会で一人孤独な日々を送っていた。
そんな彼のもとに、遥か彼方のオーストラリアから1通の手紙が届く。
それは、2つの大陸にまたがる、メアリーとマックスの20年以上に渡る深い交流の始まりだった……。
(goo映画より)


本編の始まる前に、監督アダム・エリオットからの日本応援メッセージが映しだされました。
(観ている途中、またしても少し揺れました

クレイアニメとはいえ、可愛らしいとは程遠い造形、
主人公以外のキャラもどちらかというとグロテスク。
カラフルな色遣いもなく、メアリーのいるオーストラリアはセピア調、
マックスのいるニューヨークはグレイ調。
それぞれのセリフも少ししかなく、殆どをナレーション(バリー・ハンフリーズ)で綴っていきます。
手紙の内容も子供らしい質問といえばそうですが、結構突いてきますw

アヌシー国際アニメーション映画祭最優秀長編映画賞を始め、
オタワ国際アニメーション映画祭グランプリ、
ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門最優秀長編映画賞と受賞。

監督の実体験が元になっているというこの映画、公式サイトのMAKINGによると
撮影期間は57週間、50人がかりで一週間に2分30秒、一日に4秒と気が遠くなる撮影です。
212体の人形、133のセット、475個のミニチュア小道具…等々、
数え上げれば切りがない、細かな手作業の緻密な仕事。
監督の力の入れ具合が隅々まで行き渡っているようでした。

いやあ、映画冒頭から場面をストップして隅々までみたい衝動に駆られました。
なのでこの場合、字幕が辛かった
字面を読んでいるうちに次々画面が変わり、細かく観れない~

8歳の女の子と44歳のおじさんの文通なんて続くのかねぇなんて思いましたが、
そこには年齢を越えた共通部分があったようです。
いじめや病気やコンプレックス…お互い対人関係が苦手です。
チラシには“ある日、しあわせの手紙がやってきた――”とありますが、
はたしてマックスにとって、メアリーの手紙が“しあわせの手紙”といえるのか?
と思いながら観ていましたが、最後の最後にやられました。

いい映画でした。