車好きオヤジのブログ

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チクワっとカマボコ頂戴な♪♪

2014-07-13 17:30:00 | 日常

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ある日の夕方私は一人神戸の地に足を踏みしめていた。

折りしも沖縄や九州を直撃し甚大な被害をもたらした

台風8号が関西に最接近した日のことだった。

 

個人的な観光ならばおそらくキャンセルしただろう。

ポートアイランドでの会議、謂わば仕事の為、

わざわざこの日栃木から新幹線で来たばかりだった。

 

前日大阪の上司に会議が台風の影響で中止になる可能性もあり

問い合わせしたものの、

「あるに決まっとるやろ、ボケ、カス!絶対来なあかんで。」と言われては、

サラリーマン稼業の悲しさ、辛さ、厳しさが身に滲みるとは

まさしくこの事なのかと思ってみても仕方ない。

 

それよりも今回はアフターファイブに期待するとしようかね。

実は今日はガズ友の一人と会うことになっているのさ。

 

ポートライナーの市民広場駅前に行くと写真で見たことのある

AVV50Nが停まっていた。

 

窓の開いた運転席を見れば中年の男性がニヤニヤしながらこちらを伺っている。

KOさんだった。

初対面だけど旧知の仲みたいに思えるのはカムリコミュニティのお陰だろう。

 

車から降りたOさんと固い握手を交わしてすぐに、

「良かったら運転しません?」と言われたのは嬉しかったけど、

さっきまでの会議でもうくたくたに疲れてたのと慣れない土地勘では

流石にいきなり代わって運転する気にはなれず丁重に辞退させてもらう。

 

これからOさんの自宅に車を置きに帰ってそのまま一献傾ける段取りだ。

距離にして約50キロ、殆ど高速道なので1時間くらいで到着するだろう。

 

翌日の大阪での仕事も考慮して会社近くのビジネスホテルは予約済みだし、

神戸から大阪方面の中間地点にOさんが住んでいるのも事前に織り込んでました。

 

自分の車と同じ色のシルバーメタリックの車の助手席に乗るのは

運転席の風景に慣れた私には何だかとても妙に気分になるなあ。

目に付く違いは彼の自慢のレカロシート。

天然牛の表皮は確かに高級感があるし機能的にも良いとは思うけど結構高そう。

 

いや、その前にこの車の助手席もシートカバーひとつで

同じ室内がこれくらい感じが変わるならカバーだけでも付けたい気になるなあ。

それにはまずかみさんの許可を得るのが私の場合先決事項なのだけどね・・・。

 

気のせいか替えたばかりのタイヤのお陰なのか乗り心地もソフトな感じがする。

Oさんによればそれはタイヤじゃなくてパフォーマンスダンパーの効果らしいけど高速域は本当に快適だ。

自分の車と比べて伝わってくる音も間違いなく少なくて静粛性は優れていると思う。

 

道も空いていて100キロ弱で走行のOさんはご機嫌そう。

一応話を合わせていたけどBGMで掛かってる曲は

どう考えても最低2、30年以上は前の物ばかりなのにはちょっとビックリ。

桑名正博なんてこれシングルデビューする前の曲じゃないのかな?

 

突然Oさんが緊張した面持ちで追越から走行車線にレーンチェンジ。

直後に後ろからパトライトを点灯させて高速機動隊が・・・。

実は高速と名がつく阪神高速は都市高速なので制限時速は70キロ。

おそらくその時90キロ位で走っていたはず。

「ああ、やっちゃったか・・・。」

 

パトカーはパトライトを廻しながらそのままO号を抜き去って行くじゃない。

これはツイテル、ラッキーだったね。

 

しばらくして急に渋滞しだした先を通過した際、理由が判明。

おそらく台風の影響からだろうか事故が頻発していたのです。

事故現場に緊急で向かう為のパトカーだったようだ。

 

阪神高速から中国道に合流する30分くらいの間に3度事故が起きているのを

目撃してしまうことになる。

3度目のなんて大型トレーラーがまだレッカーで牽引処理されてる状態で

3車線中2車線を塞いでいるのを考えれば

事故直後は全車線をストップさせるくらいになっていただろうと思えた。

 

事故渋滞に巻き込まれながらも予定通り1時間ほどで

Oさんの自宅近辺の駅前に無事到着。

外は蒸し暑くてちょっと喉も乾いてきたのもビールが恋しくなってきちゃう。

近くのお店を予約してくれてるみたいなのでこれからOさんの案内で落ち着くとしよう。

 

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折角わざわざ関東から友人がやってきてくれるというのに

ホント今日は鬱陶しい日になっちまったぜ。

 

大型の台風は今朝九州に上陸したばかりだが、

いつものように日本列島に近づくと一気に速度が上がり

今晩近畿に最接近するらしいとラジオの天気予報が伝えている。

 

実はここ数日どこで一杯やろうかと色々考えていたのだが

今回の台風で最悪の暴風雨を考慮すりゃ駅から徒歩圏で傘も要らないような

場所を押さえなけりゃならないのは数少ない選択肢が更に限られてくるよな。

 

当初は神戸で仕事を終えた彼がそのまま電車で俺の自宅近辺まで来て

落ち合うつもりだったが都合よく仕事も片付いて時間もあることだ。

 

よし、このままポートアイランドまで迎えに行くとしよう。

俺のお気に入りのレカロに乗って運転してもらうのも良いだろう。

 

メールで場所変更の連絡を済ませ市民広場前で待機していると

チラチラとこちらを伺いながら階段を下りてくる男がH氏だった。

 

何となく写真のイメージしかなかった俺には意外や意外、

デューク東郷ばりの揉み上げからは想像できない穏やかな男であった。

見た目はいわばヤサ男、女性にモテそうな非常にソフトで甘いマスクなのだ。

 

話だすとそれは見た目通り、いやそれ以上に大人しく優しい性格なのはすぐに判った。

丁寧に言葉を選んでから声にするような口調なのに驚かされる。

 

流石このコミュのご意見番的Wさんが一推しするはずだ。

多分標準語なのだろうがWさんと話した時に感じた関東弁的違和感を

感じさせないのは短い期間関西にもいたことのある彼が

気づかぬうちに合わせてくれていたからだろうか?

 

アルコールの力で何とかその殻を破ってみたいなんて考えていたのだが、

ふとSさんやWさん達と同様の酒豪であるのも思い出し、

どうしたものかと思案しながら運転してると

 

「!!!?」

 

バックミラーにはいつの間にかパトカーがパトライト廻しながら

追尾しているじゃないの。

走馬灯のようにあと3年半後の免許更新時に納得できない携帯電話使用での

違反切符に物申す為の作戦も使えなくなるなんて思い巡る。

 

急ブレーキも踏めず左に車線変更して減速するも、

俺を追い抜いて車両の前方に廻りこみ停車を促されると思った刹那、

何事もなかったかのようにそのままパトカーは抜き去って行ってしまった。

 

 

「助かった~~~!」

ツキを活かす為にも慎重に運転するしかない。

 

気づけばいつのまにか風も雨もほとんどなくなっている。

去年Wさんが来た時も直前に台風がやってきて影響を受けた前線のせいで

雨だったのに会ってすぐにそれも止み、景色を見ながら食事が出来たのだった。

偶然なのか何か不思議なパワーが出ているのかも知れんな。

 

車を置きに帰って再び合流しまずは「お疲れ様~乾杯~!」

明日はお互い仕事もあるしチャッチャと飲んで食べて軽く行きましょうか。

 

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Kは駅から徒歩1分の場所にある鳥と鰻の店だ。
 
本名を店名にした店主のKさんは気さくな、いや男みたいな竹を割ったような女性である。
 
彼女の実家は和歌山で江戸時代から続く地鶏と鰻の専門店なのは後に知ったことだが、
 
俺の場合は単純にその日のお勧めを頼むのが定番になっている。
 
 
お任せの造りと焼き鳥を頼んでビールのH氏と麦焼酎で乾杯!
 
互いの仕事の話なんかから始まった話もガズ友の話題に移っていくのは自然な流れ。
 
くしゃみの出た御仁もいたかも知れないな。
 
 
感心するのはH氏、少々飲んでもその姿勢、言動も穏やかそのもの。
 
いつぞやWさんやSさんとのオフ会では弾けまくりだったのがウソのよう。
 
まあ、俺レベルの酒量では崩せる訳もないのだがな・・・。
 
鳥づくしのメニューはかなり量もありH氏もお腹が膨れたようだ。 
 
時間もまだ8時半、もう一軒行くとするか。
 
 
当初の思惑とは別に時は深更に及んでいくのであった。
 
お互い終電に乗ることになるとはこの時には思いもしなかったのである。
 
H氏の存在を忘れるくらいに隣に座った初対面の客に対してヒートアップしてしまい、
 
色々と迷惑を掛けてしまったことも正直に告白、謝罪しておこう。
 
 
それでも黙ってにこやかに微笑んでくれるH氏にはもう乾杯、いや完敗である。
 
そろそろもう遅いと促されてなければどうなっていたかも自信はない。
 
その後、結局というのか予想通りH氏は一糸の乱れもなく静かに去って行ったのだった。
 
楽しい時間が経つのはアッという間でという言い訳しかないが、
 
遅くまで付き合わせてしまったH氏には申し訳なかったなあ。
 
 
二人だけの飲み会だったが一週間後に控えた北海道での大オフ会の
 
露払い的にはなったように思うのは俺だけだろうか・・・。
 
 
へ~い、へ~い毎度、有難とさん♪♪
 
 
 
(了)