車好きオヤジのブログ

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ゆぅえいちわん

2016-09-03 12:21:00 | インポート

 

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今年の夏ももう終わり暦の上では既に秋になってしまった。

 

それにしても近年異常な気象で素直に四季の移ろいを楽しむ気分にもなれない。

 

今年は特に顕著で春の熊本から始まった地震。

火山活動が活発な島国の日本で地震自体は珍しいことではない。

問題はその地震の形態が過去の殆どの地震と違うという点なのである。

 

数少ない例外があの阪神淡路大震災や東日本大震災。

S波が極端に少ないないP波だけの波形はどう考えても異常である。

今回の熊本でも本震より次に来る余震の方が大きいのもそう。

 

地震だけでなく台風も一体どうなっているのだろうか。

今年は発生件数が全くといってよいほど無く、

6月までの日本上陸件数に至ってはゼロだったのが8月になった途端に

立て続けに4連発。

 

10号なんて関東沖にきたものが沖縄まで下がって再び東北に向かったのは

もうとてもとてもアンビリーバボーではないの。

 

いずれにしても自然現象だけではない要素はあると思うしかないねえ。

 

暑さも私が子供の頃と質、気温自体が全く変ってしまってる。

夏日、真夏日までは判るとして猛暑日なんていつ頃出来た言葉だろうかと

調べてみれば2007年、まだ10年程前なのだ。

 

救急車で運ばれるくらいの熱中症も増えて当然だよね。

 

なんてブツブツ言いながら過ごした今年の夏は根っからの貧乏性と不精で

たまにゴロゴロしていた日があったかという程度で

家庭サービスどころか休みを取って出かけるなんてのは全くない。

 

ある一日を除いて。

 

 

「ねえオヤジさん、今度ヘリに乗りませんか?」

と話を振られたのは近所のラウンジのカウンターで焼酎を飲んでたある晩だった。

声をかけてきたのは店の常連でもあるNさん。

日本最大手の清掃関連会社のフランチャイズ店舗を何件も経営する社長さん。

 

推定年齢はご隠居やsettaiさん程度のまあ私にとって人生の先輩なのであるが、

彼は若い頃からJCの会長とか色々と本業以外の肩書きが多く、

今でも商工会だとかロー○リークラブの役員なんかもしてるみたい。

いわば地元の名士とも言える人物だけに一方的に昔からこちらは知ってはいたけどさ。

 

数年前ある仕事がらみで面識を得ることがありそれ以来何故か懇意にしてもらっている。

外交的なのは勿論、偉ぶることの無いざっくばらんな雰囲気は

人間的魅力にも通じる部分がある気がする。

加えていつもパリッとスーツを着こなし見た目もすらりとスマートとくれば

金も使っているだろうが女性にもモテルだろうな。

 

たまたま隣に座って会釈した私に突然声掛けされたのが先の台詞。

 

「いや、自衛隊のヘリコプターですわ。乗ったことあります?」

そんなん普通の市民の殆どは乗ったことないでしょが。

自衛隊どころかヘリコプターに乗ったことのない私。

 

聞けば彼、地元の自衛隊協力会の会長もしており、

もし良ければ一度どうですかと誘われた訳だ。

 

※自衛隊協力会とは全国の駐屯地を中心として市町村単位で数多く存在する民間団体で、

  主に自衛隊活動への理解と支援や協力、親睦を目的とした活動を行っている組織なのだ。

 

日常の自衛隊の活動を広く市民に知ってもらうことを目的として

「体験搭乗」という行事を開催しているらしかった。

 

日頃世話になっているN会長の勧めもあり断りきれなかった私は実は高所恐怖症。

飛行機では一気に雲上に上がるのもあるし酒でも飲むか眠っていれば

然程問題ないレベルなのだが、

観覧車とか高層ビルなんてのは下を見たら落ち着かなくなってしまうのよ。

若い頃のデートでは全くそんなことなかったのにね。

まあ肉体、いや精神もかなり劣化している上、

当時とはその目的意識も全然違ってしまってるからねえ。

 

 

8月の初旬。

その日は最高気温が何故か兵庫や大阪の市町村が全国ベスト3に入るくらいの連日猛暑日の土曜日。

 

地元の駐屯地まで行き、そこからは自衛隊のマイクロバスで大阪八尾の駐屯地までの

往復送迎はよく利いたエアコンで暑さを忘れるくらい快適な道中だった。

 

集合場所に行ってみるとN会長は飲み物差し入れだけで参加しておらず、

代わりのNさんの息子、孫なんてNファミリー勢ぞろい。

他にも小学生の子供が目立つのは夏休みだからというのにようやく気づく。

 

この日は関西各地から搭乗希望者を募っていたようで八尾の会場は人が一杯。

多少の融通があったのかその中で一番早い順番に入れられたのは助かった。

猛暑日の最中さっさと済ませてクーラーの効いた部屋に戻れるからね。

 

 

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UH-1と呼ばれる国防色のヘリコプターは搭乗人員10数名。

八尾から出る体験搭乗コースは1つは時計廻りに西の大阪湾から

阿倍野ハルカスを臨む方と東の奈良・生駒方面に向かう反時計廻りの2通り。

 

私は前者のコース、乗り込んだのは前運転席の2名と補助の隊員1名以外は

私とNファミリーだけの5名だけだったのは会長の顔なのだろうか。

 

自然換気の室内は思ったより暑くはなく天井からのベンチレーター吹き出し口からの

風も冷たくはないが不快でもなかったのは意外だった。

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上昇速度が思っていたより速いのも乗って初めて判った点だね。

すぐに眼下には先の世界遺産の選に漏れた「古市古墳群」が見える。

今回は一般公開行事ということで写真撮影もOKで一応デジカメ持参はしたものの

積極的に撮るような余裕もない。

何度も書くけど高所恐怖症なんですから。

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遠慮してると見られたらしく補助の隊員からどうぞ窓際から撮ってくださいと席を譲られる。

要らん気遣いやっちゅうねん!流石に放っといてくれとも言えず何枚かだけパチリっと。

 

正味時間約20分の体験搭乗はあっという間でハラハラドキドキの初体験は無事に終了。

 

こんなことのあったのが数少ない今年の夏の思い出かね。