秘書が上司の 「不在理由」 を伝えますと、来客役の面接官が質問や意向などを述べ、
それに対して秘書が受け答えをしながら双方の会話が続き、面接試験は山場を迎えます。
会話に集中するあまり、表情や姿勢が疎かにならないよう、全身で秘書になりきりましょう。
ここでは、私が受験した当時に予想したケースを挙げ、それに対する返答をお伝えしますが、
予約の有無などによって謝罪の程度も変わりますし、出題傾向も変化すると思われますので、
あくまで参考程度にお読みくださいますように。
【来客の質問に対する返答】
来客 「私宛てに、何か伝言はありませんか?」
秘書 「申し訳ございません。 特に申し付かっておりません」
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詫びることで、来客の立場に配慮します。
来客 「来週の月曜日の午前中ではいかがでしょうか?」
秘書 「来週の月曜日の午前中ですね? 山田に確認いたしまして、ご連絡させていただきます。
本日はご足労くださいましたのに、申し訳ございませんでした」
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日時は必ず復唱し、今後の行動を伝え、再度お詫びをします。
来客 「いつなら都合がよいのですか?」
秘書 「山田が戻りしだい確認いたしまして、至急こちらからご連絡させていただきます。
こちらの勝手でご迷惑をお掛けいたしまして、申し訳ございませんでした」
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「こちらの勝手で迷惑を掛けたこと」に対してお詫びします。
来客 「何時頃お戻りになりますか?」
秘書 「申し訳ございません。 正確な帰社時間は分かりかねます。
もしお差支えなければ、代わりの者ではいかがでしょうか?」
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課題文に記載されていなくても、代理人が居ると想定して
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です。
【来客の意向に対する返答】
秘書 「おそれいりますが、○分ほどお待ちいただけませんでしょうか」
来客 「承知しました。 待たせていただきます」
秘書 「ありがとうございます。(45度の分離礼)
それでは、応接室へご案内いたします。 こちらへどうぞ」(実際に指し示す)
来客 「それでは1時間後に再び参ります」
秘書 「1時間後でしたら、山田はお会いできるかと存じますが、
念のため、お越しくださる前にお電話を頂戴できますでしょうか?
山田には、中村様が1時間後に改めておみえになることを申し伝えておきます。
せっかくお越しくださいましたのに、誠に申し訳ございませんでした」
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「せっかく来てくれたのに不在であること」に対してお詫びします。
来客 「他に用事もありますので、後日また出直します」
秘書 「それでは恐れ入りますが、ご都合のよろしい日時を二、三、お聞かせ願えますでしょうか?
山田が戻りしだい確認いたしまして、中村様にご連絡させていただきます」
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控室で課題文を読みながら、走り書きしたメモ用紙には、
「予約あり 急な打ち合わせ 席をはずしている」 と書いてあります。
メモを取るのは自由ですが、そのメモを見ながら試験を受けられるわけではなく、内容を理解して臨みます。
その前に 「報告内容」 も覚えなくてはなりませんので、実際のところメモを取る時間も惜しいのですが、
「予約の有無」 と 「不在理由」 だけは文字にして、目と手で記憶しておこうと考えたものでした。
もしも来客役の面接官とのやり取りで時間の話題になったら、手首の内側に巻いた腕時計で確認し、
(腕時計を外側にすると、腕をグッと伸ばして折り曲げることになり、内側の方が女性らしいしぐさに映るため)
伝言を承る場面ではメモを取るしぐさを取り入れようと、いくつかのパターンを考えていたのですが、
実際は・・・
「いらっしゃいませ」
「ABC商事の中村様でいらっしゃいますね。 いつもお世話になっております」
「中村様、誠に申し訳ございません。 あいにく山田は急な打ち合わせのため、席をはずしております。
さほど時間はかからないとのことでございますが、お待ちいただくお時間はおありでしょうか」
と述べた時点で、「はい、ここまでにいたしましょう」 と、無情にも打ち切られてしまいました
少し物足りない気はしましたが、これで終わったわけではなく、最後まで気を緩めてはならないと思い直し、
面接官にお礼を申し上げて、緊張感を保ちながら席に戻ったことを懐かしく思い出します。
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