秘書検定 3*わかる できる 身につく

2014-02-16 | 秘書検定

 1級のテキスト 「集中講義」 には、「秘書検定の面接は役割演技」 と記されています。

上司役や来客役の面接官を前に、秘書になりきって演じるということです。


 「報告」 の課題が書かれた用紙は面接試験の直前に渡され、

準1級は2分間で約50字、1級では5分間で約250字を覚えます。

初めて見た文章をその場で記憶して面接官に向かって報告するのは、とても緊張するものです。

でも、合否を決めるポイントは記憶力だけではありませんので、どうかご安心ください。

たとえ丸暗記できなくても、数字を言い間違えてしまっても、

木でいうところの幹がしっかり伝われば、枝葉の部分はさほど重要ではないということです。

ちなみに私が準1級を受験した際の報告課題は、

「洗濯機のふたの裏側にハンガーが付いているため、洗うのも干すのも便利だ」

というような内容でしたが、商品のイメージが湧かず困ったものでした。

また1級では、約10行の文章のうち、2行ほど飛ばしてしまいましたが、

秘書になりきるよう努めことが、合格の基準に見合っていたのだろうと振り返ります。


 では、「秘書になりきる」 とは、どのようなことでしょうか。

それは、筆記試験で知識として理解した言葉遣いや振る舞いを、実際に行なえるということ、

つまり、「わかる」 を 「できる」 にするということです。


 さて、前傾姿勢にしてもお辞儀にしても、意識さえすれば、誰しも 「できる」 ものです。

しかし、初対面の面接官を前にして覚えたばかりの課題を 「報告」 するとき(準1級・1級)、

フリップに書かれている内容に適切な 「状況対応」 を行なうとき(準1級)、

来客へのご案内で、上級秘書にふさわしい 「応対」 を求められるとき(1級)、

それらの対応に全神経を傾けてしまいますと、前傾姿勢やお辞儀、手の組み方にまで

気が回らなくなってしまうことも考えられるのではないでしょうか。


 「意識すればできる」 を 「無意識でもできる」 ように高めることが 「身につく」 ということ。

無意識でもできるようになるためには、意識して意識して意識し続けなくてはなりません。

そのためには、ご自分を知って意識すること、そして時間が必要です。

課題は当日まで分かりませんが、今できることはたくさんあります。

日々の暮らしや筆記試験の勉強のかたわら、ちょっと意識してみませんか?


次回はまた週末にお目にかかります。


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