秘書検定 29*『立ち居振る舞い』 (11)普通礼

2014-06-12 | 秘書検定
 「集中講義」には「普通礼(敬礼)」と記載されていますが、ここでは省略して「普通礼」と書くことにいたします。

いわゆる「お辞儀と言えばコレ」というほど一般的なお辞儀です。

前回の「会釈」では、「『失礼いたします』と言葉を発してから、分離礼で行なう」と申しましたが、

「普通礼」は、「よろしくお願いいたします」「ありがとうございました」と述べた後に 上体を30度くらい倒します


 それでは、今回も面接試験の順を追って、普通礼のタイミング を見て参りましょう。


準1級】 入室 ⇒ 着席 ⇒ 挨拶 ⇒ 報告 ⇒ 状況対応アドバイスシート ⇒ 退室

1  面接官の前に出て、挨拶を述べる      

        「面接番号○番 ○○○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします」  普通礼

2  状況対応を行なう前に                   「よろしくお願いいたします」  普通礼

3 状況対応の課題に合わせて                      「いらっしゃいませ」  普通礼

4  アドバイスシートを受け取り                    「ありがとうございました」 普通礼


1級】 入室 ⇒ 挨拶 ⇒ 着席 ⇒ 報告 ⇒ 着席 ⇒ 応対 ⇒ 着席 ⇒ コメントアドバイスシート ⇒ 退室

1  入室後、面接官の前に進み出て二人揃ったところで、番号の若い順から

       「面接番号○番 ○○○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします」   普通礼

2  応対の課題や、面接官とのやり取りに合わせて 

                  「いらっしゃいませ」 「いつもお世話になっております」   普通礼

3  コメントをいただき                         「ありがとうございます」   普通礼

4  アドバイスシートを受け取り                 「ありがとうございました」   普通礼


チェック項目

・ お辞儀の前後には、にこやかな表情で面接官の目を見る

  特に、顔を上げた時に真顔になっていると怖いので、お辞儀している間も笑顔もままで!

・ 「いらっしゃいませ」には歓迎の気持ちを、 「よろしくお願いいたします」には謙虚な気持ちを、 

  そして「ありがとうございます」には感謝の心を込めましょう

「お願いしま~す」「お願いします」 ⇒ 「お願いいたします」

・ 手の位置と指もお忘れなく

男性】ズボン横の縫い目に指を揃える。

女性】指を揃えて体の前で手を重ねる。 

指は自然と丸くなってしまいますので、ピンと伸ばした状態をキープ しましょう。

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 レストランやお店に入りますと、いろいろなお辞儀に出迎えられます。

企業として、きちんとした教育を行なっている所もあれば、あきらかに個人にお任せといったお店もあり、

無表情のまま頭をペコリと下げたり、作業を続けながらだったり、顔だけこちらに向けるなんていうケースも。。

「そんなお辞儀でも、しないよりはマシ」という考えもあるかも知れませんが、

私は常々、「そんなお辞儀なら、しない方がマシ」と思っています。

それは、お客様に失礼だからという理由だけでなく、「お辞儀はうつる」から。

習う機会も判断する基準もない新入社員は、上司や先輩が行なうお辞儀を、見よう見真似で覚えるものです。

秘書検定をきっかけに、 丁寧できれいなお辞儀 を身につけて、お辞儀に自信が持てるようになれば、

それに相応しい言葉遣いを意識するようになるでしょうし、後輩の皆様のお手本にもなることでしょう。


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