秘書にゃんこ*フランク・ロイド・ライト

2017-09-07 | 建築が好き
 今年は、アメリカの建築家 フランク・ロイド・ライト の生誕150周年。

日本におけるライトの作品の中で、とりわけ有名なのが 「帝国ホテル本館(ライト館)」

ライトは当時の総支配人との縁で設計を手掛けたものの、完成を見ることなく離日。

その後は弟子である日本人の建築家に引き継がれ、着工から4年の歳月を経て竣工。

そして大正12年9月1日、開業セレモニーの準備の真っ只中に関東大震災が発生。

ホテルには大きな被害が無かったため、客室を被災者に無料で開放し、

各国大使館や新聞社には、仮事務所のスペースを提供したそうです。


 そんなライト館も、諸々の事情により 昭和43年に取り壊されました。

今は 中央玄関部分だけではありますが、明治村(愛知県 犬山市)に移築再建され、

当時の面影を湛えながら、第二の人生を送っています。


     
     昨夏に訪れた、明治村 旧帝国ホテル本館(ライト館)

この建物をご覧になって、「どこかで見たことあるような??」 と、お思いになった方、

それは 10円玉の表ではありませんか?

     
     平等院鳳凰堂(京都府 宇治市)
     今から数年前、秘書にゃんこと出会う前に訪れました。

浮世絵の収集家であったライトは、日本の伝統文化に造詣が深かったのでしょう。

帝国ホテルの HP によりますと、ライトはここからインスピレーションを得たそうです。


 ただいま 「帝国ホテル 東京」(東京都 千代田区) では、

「フランク・ロイド・ライト 生誕150周年記念 特別企画」 を開催中と聞き、

秘書にゃんこと行って参りました。

  帝国ホテル 東京 「いにしえの美に、思いをはせて」


     
     現在の帝国ホテル
     ライトを偲ぶ市松模様が、装飾や食器などに施されています。


     
     開業当時の旧帝国ホテル本館(ライト館)


     
     外国からの宿泊客に向けた東京見物のパンフレット
     皇居・明治神宮・増上寺・泉岳寺・浅草などが スポット
     銀座・日本橋でショッピングを楽しみ、東京會舘ですきやきの夕食
     東京タワーなどが名所となる、遙か昔のお話です。


     
     ライト館のイラストをあしらったパッケージのクッキー


さて、こちらもライトの作品。

     
     重要文化財 「自由学園 明日館(みょうにちかん)」(東京都 豊島区)


     
     毎年8月、一夜限りのビアテラスが催されます (昨年訪れた際の写真)


ライトの助手として来日し、帝国ホテルの建築に携わった アントニン・レーモンドの作品。

彼は日本に留まったため、国内に多くの作品を遺しています。   


     
     エリスマン邸(横浜 元町)


     
     エリスマン邸内のカフェでは、名物 「生プリン」 をいただきました。
     黄色い のお腹を押すと、中から卵の黄身が出て来ます。


ライトの記念展示は、帝国ホテルのロビー特設スペースで、来年1月中旬(予定)まで。


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