土曜の朝「ぶらり途中下車の旅」を見ていましたら、珍しい仏像が登場。
厳めしいお顔ではなく、すっかり「パパの表情」で邪鬼と遊び、獅子と戯れているんです。
テレビ画面に映った作家名から個展の開催情報を検索し、原宿に出かけました
新しいギャラリーの杮落とし『仁王像たちのオフの日 2024』(明日まで開催)
作者の三好桃加さんは、東京藝術大学 大学院を修了されたアーティスト。
曰く、「日常生活の中でどんどん仏教文化が薄れていくことを感じ、寂しく思い」
「それは現代の生活が豊かになったことで、仏様に祈らなくても生きていける穏やかな世の中」と捉え、
さらに「仏像を拝む習慣が少なくなったので、きっと仏像たちは暇を持て余している」
という発想が何ともユニークで、これはぜひ作品を「拝観」しなくてはと思いました。
『マカロンを持つ仁王像と邪鬼』
『一息つく仁王像』
『微笑む仁王像と獅子』
『本を読む仁王像』
『紫陽花を見る仁王像と邪鬼』
三好さんは「仏像に頼らなければ生きられなかった人々のおかげで今の私がいる」と語ります。
そのような感謝の気持ちを形として残せる才能は、本当に羨ましいものです。
さて、仕事が一段落した私も、仁王像たちのようにリラックスしたオフの日を過ごしましょうか。
お読みくださいましてありがとうございます。
ギャラリー近くの原宿 表参道。
東京オリンピックが開催された1964年に「暗渠」となりましたが、
昔は渋谷川が流れていた名残の「参道橋」に、
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