日々の暮らし*筆記体

2023-12-02 | 日々の暮らし
 テレビを見ていたら、英単語が書かれたフリップを道行く人に読んでもらう場面が映っていました。

まずは50代くらいのカップル。

フリップに書かれているのは簡単な英単語で、お二人は声を揃えて読み上げます。

お次は3人組の女子高校生。

同じ英単語なのに、3人とも読めず首を傾げます。

そして最後は男子大学生のグループ。

やはり読めず「???」という顔をする中、苦し紛れに一人が読んでみるも、掠りもしない誤答。

番組の趣旨は平成生まれは学校で筆記体を習わないことの検証でした。

恥ずかしながら私は全く知らなかったのですが、皆さんはご存知でしたか?

小学校でローマ字を習い、中学に入ると英語の授業が始まり、筆記体も活字体も学んだ昭和世代。
英語専用のノートに綴って大文字と小文字を覚え、試験にも出題されたものですよね

ところが調べてみますと、2002年度施行の学習指導要領で「必修」とされているのは、

アルファベットの活字体の大文字及び小文字

2002年といえば、時代は「ゆとり教育」

その後「脱ゆとり」に方向転換されたものの、筆記体が復活することはなかったようです。

確かに「書く」より「打つ」ことが多くなりましたものね。

ちなみに「1リットル」は「1l」では分かりにくいので「1L」と書くそうです。



もしや、平成生まれは筆記体の Merry Christmas を読み書きできないのかしら


驚いたことに、英語圏では昔から活字体(ブロック体)が主流であったと

一方、ドイツやフランス、ロシアなど筆記体が健在な国もあるようです。



NHK テレビロシア語講座で、番組の講師でありソ連のアナウンサーだった方と最終回の収録後。
ロシア語の筆記体は「ペンの試し書き?」「乾麺みたい」「畳のようだ」と言われる難読文字。
日本語に訳してもらったのにメモするのを忘れて、せっかく書いていただいたのに読めません


「乾麺」で思い出しました。



札幌から持ち帰った「ホンコンやきそば」最後の1食。
確かにロシア語と似ているかも



お読みくださいまして、ありがとうございます。
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6 コメント

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筆記体 (Yuki)
2023-12-03 14:49:45
私は平成初期に中学校に入学しましたが、英語の授業で筆記体は教わりませんでした。
高校時代、筆記体で英文を書くクラスメートがいて、「うわぁ、かっこいい!」なんてちょっぴり憧れました。
おそらく私の世代は学校によって筆記体を教えるか教えないか分かれていたのでしょうね。
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Yuki さんへ (Julet)
2023-12-03 20:45:20
Yuki さん、こんばんは

すっかり寒くなりましたね。

>高校時代、筆記体で英文を書くクラスメートがいて、「うわぁ、かっこいい!」なんてちょっぴり憧れました。

たとえば interesting は、一筆で書いた後に i の点や t の横棒をまとめて書き入れるんです。
私自身は筆記体の方が断然速く書けるんですけれどね。

先日、専門学校の授業で 5W2H を説明する際、Where などを筆記体でホワイトボードに書いてしまいました。
もしかして学生は分かりづらかったかと、今になって反省しています。

>おそらく私の世代は学校によって筆記体を教えるか教えないか分かれていたのでしょうね。

筆記体は生徒によって文字の巧拙に差があったでしょうから、
活字体になったことで、チェックなさる先生の負担は減ったと思いますよ
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そうそう (hirorin)
2023-12-05 16:31:50
そうなんですよね~
今は、活字体のみですね。
息子の中学は(さすが?ヴォーリス)筆記体も両方やらしてましたが。
私も筆記体で書く方が、早いんです。
でも活字体でも生徒さんによっては、判別しづらいのありますね。
採点してて、結構悩みました。

昔って、アルファベット、月や曜日、数のスペルをみっちりさせてましたが、今の学校はあまりしてないみたいで~
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hirorin さんへ (Julet)
2023-12-05 22:47:41
hirorin さん、こんばんは

今日は冬らしい寒さでした。

>息子の中学は(さすが?ヴォーリス)筆記体も両方やらしてましたが。

美しい校舎で筆記体を綴る少年たち・・・絵になります

>でも活字体でも生徒さんによっては、判別しづらいのありますね。
採点してて、結構悩みました。

なるほど、そうだったのですね。
英語の筆記体を日本語に例えるなら、縦書きの続け字や崩し字でしょうか。
繋げて書くと、間違えた1文字だけ消して書き直すのは難しく、特に小さな字だと判りづらそうですね。

>昔って、アルファベット、月や曜日、数のスペルをみっちりさせてましたが、今の学校はあまりしてないみたいで~

手書きより入力する方が増え、スペルの間違いは赤い印で知らせてくれる時代ですものね。
返信する
興味深いお話... (Passy)
2023-12-06 12:14:08
Julietさん、こんにちは♪

世代に限らず、人それぞれで興味深いですね。
私は(当然ですが)筆記体派ですよ。
でも、娘も筆記体派です...8歳から15歳まで、フランス式、英国式、アメリカ式の
学校教育を受けましたが、全て筆記体でしたね。
特にフランス式は、美しい筆記体が書けるようになると、
万年筆を使ってよろしいとお墨付き?を頂けるので
子どもたちは「その日を目指して」美しい筆記体を練習していました。
ママ友?たち、フランス人もアメリカ人も英国人も全員筆記体派でしたね。
今も手紙やカードのやり取りを続けていますが、やはりフランス人が、最も美しい筆記体を書きます。
深く考えたことのなかった書体のお話、なるほど...と思いながら
興味深く読ませて頂きましたよ。
どうもありがとうございました。
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Passy さんへ (Julet)
2023-12-06 20:25:13
Passy さん、こんばんは

>私は(当然ですが)筆記体派ですよ。
でも、娘も筆記体派です...8歳から15歳まで、フランス式、英国式、アメリカ式の
学校教育を受けましたが、全て筆記体でしたね。

お嬢さまは、日本でいうところの小学生の時分から筆記体を身につけていらしたのですね

>特にフランス式は、美しい筆記体が書けるようになると、
万年筆を使ってよろしいとお墨付き?を頂けるので
子どもたちは「その日を目指して」美しい筆記体を練習していました。

万年筆と聞いて、うろ覚えですが思い出したことがあります。
向田邦子さんがパリで専門店に入って試し書きをしたら、店員さんに「ノン」と言われたと。
丁寧に書かないといけないのかと思って再度書いたら、やはり「ノン」
どうやら日本語の縦書きがいけなかったようです。
調べてみましたら、パーカーなどは横書き、パイロットは縦書き用にペン先が作られているそうです。

>ママ友?たち、フランス人もアメリカ人も英国人も全員筆記体派でしたね。

外国にママ友
携帯メールなど無かった時代の、美しく温かみのある思い出をお持ちなのですね。

>今も手紙やカードのやり取りを続けていますが、やはりフランス人が、最も美しい筆記体を書きます。

フランスのご婦人が流麗に綴る姿を想像するだけで、まるで映画のシーンを観ている気分になります

>どうもありがとうございました。

いえいえ、こちらこそ素敵なコメントをありがとうございました。
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