BSのTVショップにもウンザリだが、”夢グループ”のオバさんにも嫌気が刺す。
ジャパネットの”たかた”社長の甲高い声が少しは大人しくなったと思いきや、今度は”夢グループ”のオバサマである。
オジさんのジャれ声は芸としてみれば許せるとしても、あの悩ましい声だけは勘弁して欲しい。私とほぼ同じ歳らしいが、経歴を読んだら結構な苦労人らしい。
パッと見では、場末のスナックの朽ちたママさんと思いきや、あの窶れきった首筋には、彼女の人生の辛苦とコンプレックスが凝縮されてる様にも思える。
保科有里サンの素顔
さてと、ここからが本題である。
あの悩ましい声の主は、保科有里さん(本名は嶋一美)で、未だ独身。故に、社長の愛人と噂されても当然である。それに結構な苦労人で、出身は震災の記憶が新しい石川県だ。
以下「夢グループCMの話題」から大まかに抜粋する。
小中学校とも国立だったが、裕福な子が多く、小さい頃から、格差やコンプレックスを感じていたという。だが、小学2年でそろばん3級合格。幼少期から踊り・琴・オルガン・ピアノを習い、民謡教室で民舞の名取も取得。むしろ多彩にして多才な女の子だった。
「君こそスターだ」(フジ系)のオーディション合格を機に、歌謡学校に高2から通い、20才の時に「NHKのど自慢」金沢地区大会で優勝するも、全国大会には呼ばれなかった。
歌は、ダメでブスな私の”魔法の杖”だった。高校卒業後は歌手の道へは進まず、地元の自動車ディーラーに就職し、女性の少ない職場もあってか充実した日々を過ごしていた。が、実家のクリーニング店に借金取りが・・・
借金返済の為に家を失い、両親は離婚。そんな状況でも歌を続け、「全日本ノンプロ歌謡大賞」(テレ朝系)の本戦に出場。長年の夢が叶い、大手プロに誘われた。だが、彼女はそこで”借金があるので金が欲しい”と本音を漏らした所、スカウト話は立ち消えた。
彼女は歌を極め、歌で生計を立てようと決心し、上京したのは27才の時。歌の先生からは”40才を過ぎたらいい歌が歌える”と言われたが、年を重ねてその言葉の意味がわかるようになった。
事務所を3回変わり、彼女はフリーでの活動を始めるも、”収入が尽きたら田舎に帰ろう”と覚悟を決めていた。それでも病気がちな父を支え続けた。彼女の頑張りのルーツは”弱い”父にあったのだ。
そんな逆境の日々を過ごしてた時、「夢グループ」の社長・石田重廣との出会いが彼女の人生の反転させる。2006年に立ち上げた会社だが、所属タレントは狩人と三善英史ら男性歌手ばかりで、彼女は初の女性歌手となった。
08年に「夢グループ」入りし、16年から社長自らCMに出演。その相方として彼女が大抜擢される。既に54歳の時だ。
彼女を起用した理由は、”CMを作るに横に女がいた方がいい。保科は社員でギャラがいらんから”と・・だがその閃きが大当りになる。
歌手生活30年。
未だヒット曲に恵まれないが、CMやコンサートの他、学園祭や老人ホームに呼ばれたりと、先の先までスケジュールは一杯である。
以上、女性セブンからでした。
夢グループって?
確かに、人は見かけではないし、年齢や教養や人相で判断すべきではない。しかし、そうした過去を知ったとしても、売れない”アラ還”の女歌手が不愉快な声をだし、”朝から気分が悪くなる”とストレスを感じる人は少なくない。
それに、そこまでしてガラクタ?を売ろうとする魂胆は如何なものか?
勿論、その裏にはしっかりとした企業戦略がある筈だが、(見れば判るが)明らかに旧世代の型落ち商品を売るCMが未だに流されてる。
つまり、それだけ売れてるとの事なのか?それともCM自体に人気があるのか?ともかく、あれだけの長いCMを全国展開して流すには、それなりの資金が必要となる筈だ。
一方で、それだけ利益を上げてるのか?赤字覚悟で開き直ってるのか?それとも逆にスポンサーにお金を払って出演してるのか?
様々な疑問が湧くのも、当然ではある。
因みに、元々通販会社の社長だった石田重廣さんは、2003年に狩人をマネジメントする為に設立した有限会社「あずさ2号」の社名を2006年、「夢グループ」に変更し、その後、通販事業に進出。芸能事務所の設立当初は赤字続きで苦しんだが、今では年商100億円(2018年度)を稼ぎ出す(ウィキ)。
売上は5年前のもので少し怪しい気もするが、噂に上がる様な詐欺会社ではないらしい。
つまり、仮に売上はなくとも、スポンサーに捻出する資金力はあるとみていい。
そういう私は、保科サンの声を聞いただけで、チャンネルを変えたくなる。が、BSだけでなく地上波に変えても、しぶとく登場する。
彼女は、お母さんが”もう充分”と言う様に、ここまで十分すぎる程に頑張ったではないか。故に、これ以上の頑張りは流石に迷惑でしかない。”やり過ぎは何もしないよりまだ悪い”の典型とも言える。
それでも彼女は”私は幸せ者です。何を言われても社長についていく”と、攻めの姿勢を崩さない。
だが、人には身分相応というものがあるし、人生は努力が全てではない。もっと言えば、努力で得るものは限られるし、失うものの方が多い事も理解すべき年齢にある筈だ。
勿論、コンプレックスをバネに出来るほど人生は単純じゃないし、周りとの調和というバランス感覚も、生きる上ではより重要な要素となる。
更に、キツい言い方をすれば、還暦の苦労女を相手にする程に、石田社長が女に困ってるとは思えない。ものは考えようだが、引き際も肝心だろう。
そういう私も、頑張りすぎて人生をボツにした事が何度もある。つまり、頑張らない事も人生を巧みに生きる戦略の1つである。
少なくとも、”シャチョ〜”や”ヤス〜い”は、歌ではない。彼女が極めたであろう筈の歌も聴いただけでは、上手いのか下手なのかサッパリである。
超高齢化層を狙う通販業
”通販の過食”いや”高齢化の憂鬱”といえばそれまでだが、政府もこうした度が過ぎた、ご迷惑なTV通販は法で規制すべきだと思うのだが、こうした廃棄処分系通販は、世界規模にまで繁殖した新型コロナウイルスと同じで、沈静化するまでは時間が掛かるのだろう。
ただ、どんな理由や経緯があろうと、(夢グループやジャパネットだけでなく)昨今のTV通販は全て、TVそのものを腐らす。事実、NHK以外のBS局は殆どがショップCHで、地上波もバラエティーと通販で占められる。
つまり、このままでは寝たきり老人と同じで、かつてはお茶の間の娯楽とされたTVも高齢化の弊害と共に死に絶えるのだろうか。
しかし、ネットが出来ない”超のつく”高齢者には、こうした”腐った”TV通販は救いの神である。それに、自分の息子や娘くらいの歳のオジさんやオバサンが声を枯らしてモノを売る。明らかに、夢グループが狙うターゲットはこうした時代に取り残された、超のつく高齢者層だ。
つまり、売る側も高齢タレントの、いや還暦芸能人の失業対策と言えばそれまでだが、買う側もその上を行く超高齢者である。
どちらが哀れかは判断しかねるが、これこそが高齢化社会の悪害でもあり、大衆にとっては厄介なる憂鬱なのだ。
一方で、”シージープレーヤー”という石田氏の萎れた声の響きは、昭和の古き良き時代を彷彿させるものがある。少なくともジャパネットの高田社長の安っぽい甲高い声に比べれば、ずっと心地よく響く。
勿論、還暦のオバサンがいなければの話だが・・・
分厚いカタログがタダで郵送されてくるから
番号を記入してポストに投函するだけで品物が届く。
おかげで高齢者でもネットや携帯が出来なくても簡単に買い物が出来る。
個人情報が簡単に漏れたりと
トラブルも多そうだけど通販側も必要悪と思いつつ必死なんだ。
デーブイデーもヤッス〰イも
通販戦略の1つとして見ればそこまでは悪いもんじゃないのかも>>>
通販チャンネルも高齢芸人の失業対策みたいなもんだから>>
高齢芸人が超高齢者を捕食しても
それも一つの自然の摂理なんですよ。
そこで一句
<チャンネルを 回せば回せど 還暦の
婆さんがいて 今日も憂う>
私も耳が痛いです(笑)。
でも、短歌よく出来てると思います。
高齢芸人が更に上の高齢者を捕食し、それで生き延びる。
全く自然の摂理ですよね。
ただ記事でも書いたように、度が過ぎた通販チャンネルは法律で規制できないんでしょうか。
お茶の間の娯楽の領域を超えて、老害そのものですから・・・
そこで私も一句
”お茶の間の 娯楽は何処へ 高齢者
還暦救う 通販の罠”