中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

外国人観光客の増加が宿泊業の建築物の工事に現れる!!

2018年12月26日 05時01分49秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」95ページ「図表Ⅱ- 35 地方ブロック別の訪日外国人旅行消費額の変化」をみましたが、今日は95ページ「図表Ⅱ- 37 外国人延べ宿泊者数の伸び率が高い県の宿泊業の建築物工事予定額の推移」をみます。

下図から近年外国人延べ宿泊者数の伸び率が高い上位5県における宿泊業の建築物の工事予定額をみると、いずれの県もインバウンドの増加から一定のタイムラグを経て2016年(平成28年)あるいは2017年(平成29年)に大きく増加していることが分かります。

外国人観光客は長期的には建築物工事への投資効果が現れるという、この調査の着眼点が非常に良いですね。バタフライ効果は他にもあると思いますが、この仮説を構築し、施策に打つのが、我々の役割ですね!!

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訪日外国人旅行消費額の変化は四国が高い!!

2018年12月25日 04時57分04秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」94ページ「コラム図表Ⅱ-2-2 宿泊施設タイプ別客室稼働率の変化の要因分解」をみましたが、今日は95ページ「図表Ⅱ- 35 地方ブロック別の訪日外国人旅行消費額の変化」をみます。

下図から地方ブロック別の訪日外国人旅行消費額の変化を見ると、2012年(平成24年)と2017年(平成29年)の消費額を比較すると、四国が最も高く7.9倍となり、続いて沖縄が7.7倍、近畿が5.2倍となっていることが分かります。

特に近畿については、全国の消費額に占めるシェアが2012年(平成24年)の23%から2017年(平成29年)は30%に拡大し、沖縄についてもシェアが2%から5%に拡大しています。

今、テレビで二人のお笑い芸人さんが自転車でお遍路さんをしている番組があります。私も自転車乗りとして、楽しみに見ているのですが、移動手段が歩くから車、そして自転車が加わることで、新たな消費が増加していくのでしょうね!!

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外国人旅行者向けに多様なサービスを提供する!

2018年12月24日 05時01分35秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」92ページ「コラム図表Ⅱ-2-1 客室稼働率の変化の要因分解」をみましたが、今日は94ページ「コラム図表Ⅱ-2-2 宿泊施設タイプ別客室稼働率の変化の要因分解」をみます。

下図から、宿泊施設タイプ別客室稼働率の変化の要因分解をみると、旅館を除き、外国人利用客室数の増加が最も大きい寄与を示しており、ビジネスホテル及びリゾートホテルでは日本人利用客室数の増加も稼働率押し上げに寄与しているが、外国人利用客室数の増加がそれを上回る寄与となっていることが分かります。

この結果について白書は、他方、旅館及びシティホテルは日本人利用客室数の減少を外国人利用客室数の増加が緩和あるいは相殺している。このように、インバウンドの増加が宿泊施設の客室稼働率にもプラスの影響を与えるようになっている。

他方、引き続き見込まれるインバウンドの増加への対応とともに、訪日外国人旅行者の多様なニーズに応え、訪日旅行の満足度を高めていくためには、比較的リーズナブルな料金から、我が国において不足していると指摘される富裕層向けまでの幅広い価格帯のサービスの提供、家族旅行など比較的多人数で宿泊できるホテルの提供、「泊食分離」による長期滞在者向けの施設の提供など、我が国の宿泊施設全体として多様なサービスの提供を可能としていくことが重要である、とあります。

旅館の方向性として、外国人向けサービスの充実という考え方もあるのでしょうね。日本人が得意とするきめ細かな気配りを徹底する。外国人が感動しそうですね!!

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旅館が外国人の取り込みで改善している!!

2018年12月23日 05時00分00秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」91ページ「図表Ⅱ- 33 延べ宿泊者数に占める外国人旅行者のシェアの変化」をみましたが、今日は92ページ「コラム図表Ⅱ-2-1 客室稼働率の変化の要因分解」をみます。

下図について白書は、外国人の利用客室数の増加は、稼働率の変動に対して+6.4%ptの寄与となり、日本人の利用客室数の増加の寄与+0.5%ptを大きく上回っている。この間の訪日外国人旅行者数の増加が我が国の宿泊施設全体の稼働率の上昇に大きく寄与していることがわかる、とあります。

客室供給数増減の寄与は▲0.8%ptと供給増がやや稼働率の低下に寄与している。この要因分解をより詳細に、イ)旅館、ロ)リゾートホテル、ハ)ビジネスホテル、ニ)シティホテル、ホ)簡易宿所、へ)会社・団体の宿泊所ごとに日本人利用客室数増減、外国人利用客室数増減、客室供給数増減に分解した。

これによると、外国人のビジネスホテルの利用客室数増加の寄与が+3.3%ptと最も高くなっており、次いで日本人のビジネスホテルの利用客室数増加の寄与が+2.0%pt、外国人のシティホテル利用客室数増加の寄与が+1.9%ptとなっている。

日本人はビジネスホテルがプラスに寄与したものの、旅館が▲1.0%pt、シティホテル▲0.9%ptとマイナスに寄与し全体で+0.5%ptの寄与に止まった。また、旅館の客室供給数減少(稼働率上昇要因)が+1.8%ptと稼働率の上昇に寄与した、とあります。

やはり日本の旅館は外国人観光客の取り込みで改善していることがわかりますね。温泉や料理によるおもてなしで更なる上昇を狙っていきたいですね!!

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外国人が日本人の落ち込みを緩和させている!!

2018年12月22日 06時05分37秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」86ページ「図表Ⅱ- 31 外国人延べ宿泊者数の変化」をみましたが、今日は91ページ「図表Ⅱ- 33 延べ宿泊者数に占める外国人旅行者のシェアの変化」をみます。

下図から、各都道府県の延べ宿泊者数全体の伸び率(2012年(平成24年)と2017年(平成29年)の比較)を日本人延べ宿泊者数、外国人延べ宿泊者数の増減に寄与度分解を見ると、すべての都道府県で外国人延べ宿泊者数は全体の延べ宿泊者数の押し上げに寄与していることが分かります。

この結果について白書は、他方、日本人延べ宿泊者数が減少している地域、とりわけ地方部において、例えば、大分県、山梨県、岐阜県、滋賀県、奈良県、富山県、静岡県、青森県、新潟県のように日本人延べ宿泊者数の減少分を上回って外国人延べ宿泊者数が増加し、全体をプラスに押し上げている地域がある。また、延べ宿泊者数全体はマイナスであるものの香川県、長野県のように日本人延べ宿泊者数の減少の影響を大きく緩和している地域もみられる。

今後とも、訪日外国人旅行者数の規模が大きくなることで、各地域の宿泊者数全体を押し上げる効果や日本人の宿泊者数の減少を緩和する効果が高まるなど、地域の経済に与えるインパクトがますます高まっていくことが見込まれる、とあります。

昨日から福島に入っていますが、雪が全くないどころか、それほど寒くない。ほんの十年前のイメージとは全く異なっていることに驚きました。こういう中では、日本の宿泊業が日本人をメインターゲットとすることに限界が生じているのかもしれないということですね!!

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山梨県、大分県も急増中!!

2018年12月21日 05時19分12秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」86ページ「図表Ⅱ- 31 外国人延べ宿泊者数の変化」をみましたが、今日は91ページ「図表Ⅱ- 33 延べ宿泊者数に占める外国人旅行者のシェアの変化」をみます。

下図から都道府県別に延べ宿泊者数に占める外国人のシェアを算出し、2012年(平成24年)から2017年(平成29年)への変化をみると、2017年(平成29年)において外国人のシェアが最も高いところは大阪府の35.8%、次いで東京都32.7%、京都府30.2%、沖縄県21.8%、北海道21.4%となっていることが分かります。

この結果について白書は、他方、2012年(平成24年)から2017年(平成29年)への変化幅をみると、最も上昇したのが大阪府の22.7%ポイント増(以下「~%pt増」と表記。)、次いで沖縄県16.8%pt増、京都府16.0%pt増、東京都15.9%pt増、北海道14.4%pt増となっている。

また、沖縄県、北海道以外の地方部をみると、山梨県が14.0%pt増、大分県が13.7%pt増、福岡県が12.1%pt増、香川県が11.9%pt増、岐阜県が11.3%pt増、佐賀県が11.0%pt増と近年外国人延べ宿泊者数が大きく伸びている県が並んでいる、とあります。

山梨県、大分県は非常に魅力があるので、ここに行きたいと指名されるのでしょうね。美味しい物を食べて温泉に入って欲しいですね!!

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香川県、佐賀県、青森県が高く伸びている!!

2018年12月20日 05時01分15秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」86ページ「図表Ⅱ- 30 三大都市圏、地方部別の外国人延べ宿泊者数の伸び率及び地方部のシェアの推移」をみましたが、今日は86ページ「図表Ⅱ- 31 外国人延べ宿泊者数の変化」をみます。

下図から過去5年間で外国人延べ宿泊者数の「増加幅」が多い上位15都道府県をみると、東京都、大阪府、京都府、千葉県、愛知県、神奈川県など大都市圏に集中しているが、北海道、沖縄県もそれぞれ542万人泊、382万人泊増加していることが分かります。

この結果について白書は、他方、「倍率」でみると、香川県、佐賀県、青森県など高い伸びを示した県は地方部で多くなっている、とあります。

香川県が高い伸びを示しているのですね。うどん県として讃岐うどんの美味しさを世界に広めて欲しいですね!!

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地方部での外国人延べ宿泊者数を50%まで高める!!

2018年12月19日 05時01分32秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」84ページ「図表Ⅱ- 27 景気の判断理由にインバウンド等を挙げた者の割合」をみましたが、今日は86ページ「図表Ⅱ- 30 三大都市圏、地方部別の外国人延べ宿泊者数の伸び率及び地方部のシェアの推移」をみます。

下図から、2012年(平成24年)に約2,631万人泊であった外国人延べ宿泊者数は、2017年(平成29年)は約7,800万人泊と約5,169万人泊増、伸び率にして約196.4%増と大きく増加していることがわかります。

この結果について白書は、三大都市圏、地方部別にみると、直近3年間は地方部の伸びが三大都市圏を上回り、地方部のシェアが年々拡大し、2017年(平成29年)には速報値ではあるが年間値で初めて4割を突破した。

2020年(平成32年)には地方部での外国人延べ宿泊者数を50%まで高める等の目標に向け、地方部への誘客を進めるための取組を更に強化する必要がある、とあります。

昨日は地方の旅館のコンサルに行ってきましたが、外国語のHPを起ち上げたら、外国人観光客から予約が入るようになったと言っていました。この目標に向けて民間企業も頑張らないといけませんね!!

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「景気ウォッチャー調査」からインバウンド景気を見る!!

2018年12月18日 05時03分41秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」83ページ「図表Ⅱ- 26 観光 RCA 指数の変化のマトリックス」をみましたが、今日は84ページ「図表Ⅱ- 27 景気の判断理由にインバウンド等を挙げた者の割合」をみます。

下図について白書は、インバウンド等を景気の判断理由として挙げる者(景気が「良くなっている」又は「やや良くなっている」と回答し、具体的なコメントを記載している者のうち、インバウンド等を判断理由とした者の割合)は、訪日外国人旅行者数や旅行消費額の増加に伴って徐々に増加し、2014年(平成26年)後半以降急速に増加していることが分かる、とあります。

また白書は、特に、買物消費が大きく増加した2015年(平成27年)は景気回復の理由としてインバウンド等を挙げた者の割合は大きく増加し、ばらつきはあるものの、7%程度に達する月もある。他方、買物消費が伸び悩んだ2016年(平成28年)は、景気回復の理由としてインバウンド等を挙げた者の割合は減少する一方で、景気が「悪くなっている」又は「やや悪くなっている」と回答した者に占めるインバウンド等の理由が増加している。

このように、訪日外国人の旅行消費額の動向が改善、悪化の双方において景況感の変動に与える影響が高まっている、とあります。

この調査のポイントは観光業者に対する調査ではなく、内閣府「景気ウォッチャー調査」のコメントを活用して分析を行っていることです。

出所について白書は「景気ウォッチャー調査」では、景気の現状判断DIを算出するために、タクシー運転手、コンビニエンスストア店員、飲食店従業員など景気の動向を敏感に反映する業種から選定された2,050名を対象として毎月、景気の現状及び先行きについて質問を行っている。その際、景気の良し悪しの判断理由のコメントも求めており、本分析では景気判断の理由となったコメントを詳細に整理し、分析を行った、とあります。

説得力があるデータの出し方ですね。こういう提案をしてみたい!とても参考になりますね!!

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日本の輸出額の低下とインバウンドの増加

2018年12月17日 05時02分32秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」82ページ「図表Ⅱ- 25 財・サービス別の RCA 指数の推移」をみましたが、今日は83ページ「図表Ⅱ- 26 観光 RCA 指数の変化のマトリックス」をみます。

下図について白書は、縦軸が各国のインバウンド消費(観光サービスの輸出)の伸び率が世界全体のインバウンド消費の伸び率に比べてどの程度高い(低い)かを表しており、横軸は各国の財・サービス輸出全体の伸び率が世界全体の財・サービス輸出全体の伸び率に比べて、どの程度高い(低い)かを表している、とあります。

横軸については、各国の財・サービス全体の輸出が世界全体のそれを上回る(すなわち、横軸がプラスとなる)と観光RCA指数には低下要因(インバウンド消費が伸びないとRCA指数は上昇しない)となる一方で、横軸がマイナス(世界全体の財・サービス輸出の伸び率より当該国の財・サービスの伸び率が低い)の場合には、観光RCA指数にとっては上昇要因となる。

その結果をみると、欧米諸国は財・サービスの輸出額が世界全体のそれより下回る中(観光RCA指数にはプラス要因)、インバウンド消費の伸びが相対的に低い(観光RCA指数にはマイナス要因)ことから、観光RCA指数は2000年(平成12年)に比べて低下している。

一方で、中国、韓国は財・サービスの輸出が相対的に高い一方で、インバウンド消費は世界全体の伸びを下回り、観光RCA指数が低下している。タイについては、財・サービスの伸びが世界平均を上回る(観光RCA指数にはマイナス要因)中、インバウンド消費の大幅な伸びが、マイナス要因を相殺し、観光RCA指数が上昇している。

日本については、財・サービスの輸出額が世界全体のそれより下回る(観光RCA指数にはプラス要因)中、インバウンド消費も大幅に増加し、観光RCA指数が上昇している、とあります。

要するに、日本は加工立国ではなく観光立国へ生まれ変わろうとしていると素直に読むべきなのでしょうが、ものづくりが好きな自分としては、タイよりも右上に進んで欲しいと思ってしまいますね!!

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日本のRCA指数はやや低下傾向にある。。。

2018年12月16日 06時37分39秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」81ページ「図表Ⅱ- 24 観光 RCA 指数の国際比較」をみましたが、今日は82ページ「図表Ⅱ- 25 財・サービス別の RCA 指数の推移」をみます。

下図の財・サービス別の RCA 指数の推移の比較について白書は、日本は化学製品、輸送機械、一般機械、電気機械でRCA指数が1を超え、これら製造業に比較優位を有するが、近年、やや低下傾向にある。欧州では、フランスは2000年代前半に観光RCA指数は1を超えていたが近年低下傾向が続き、2016年(平成28年)は1を下回っている。ドイツは製造業のRCA指数が高い中、観光RCA指数は低下傾向を示している。スペインは2000年代前半に3を超えていた観光RCA指数が、近年低下傾向にあるが、それでも2を超えている。米国は電気機械以外のRCA指数が1を超える中で、観光RCA指数も1.5を超えている。中国、韓国については、電気機械などの製造業のRCA指数が高い中、観光RCA指数は低水準で推移している。タイでは観光RCA指数が近年大きく上昇し、製造業を引き離す水準となっている、とあります。

訪日外国人観光客が3千万人を突破するという記事ができましたね。製造業の優位性が低下してきたことは肌感覚でも強く感じているので、これからは観光業に注力していくのも最適な方向性なのでしょうね。ということで、白書は、ここまでの図を複合的に分析していきます。明日、読んでいきます!!

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観光RCA指数を国際比較すると・・・

2018年12月15日 05時00分05秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」81ページ「図表Ⅱ- 23 観光 RCA 指数の推移」をみましたが、今日は81ページ「図表Ⅱ- 24 観光 RCA 指数の国際比較」をみます。

下図から観光RCA指数を国際比較すると、2016年(平成28年)において、イタリア、スペイン、米国、タイ、オーストラリアで1を超えており、特に近年のタイの観光RCA指数の上昇が著しいことが分かります。

この結果について白書は、近年、日本の観光RCA指数は上昇しているものの、未だ1に満たない水準にあり、観光立国に向けては道半ばというのが現状である、とあります。

世界遺産が多いスペインがダントツというのは納得です。イギリスは観光地としてあまり魅力を感じないのですが、こういう類いの数字は何でも高い印象がありますね。その中で日本はドイツと同じ水準。これも他の調査でよく目にする結果ですね~!!

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観光の比較優位性を指標で見ると!!

2018年12月14日 04時49分17秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」73ページ「コラム図表Ⅱ-1-1 国際 MICE 全体の総消費額」をみましたが、今日は81ページ「図表Ⅱ- 24 観光 RCA 指数の国際比較」をみます。

白書によると、観光の比較優位性の水準や変化をみるため、財やサービスの輸出競争力を反映する指標には、「顕示比較優位(RCA:revealed comparative advantage)指数」があるそうです。

RCA指数とは、「ある財・サービスが当該国の輸出総額に占めるシェア」と「当該財・サービスの世界全体の輸出額が世界全体の財・サービス輸出総額に占めるシェア」の比率である。

RCA指数が1を上回ると当該国のその品目は比較優位を有するとされる。独立行政法人経済産業研究所(RIETI)TIDデータ、国際通貨基金(IMF)のデータを用いて、観光分野のRCA指数(以下「観光RCA指数」という。)を試算した。

これによると、2012年(平成24年)に0.27であった指数は、2014年(平成26年)以降、上昇し、2015年(平成27年)には0.47、2016年(平成28年)には0.56まで上昇しており、観光が日本経済の「稼ぎ手」に変化しつつある様子がうかがえる、とあります。

日本は輸出立国なので、1を下回ってもやむを得ないと感じてしまいますが、他の国はどうなのでしょうか。明日、見ていきます!!

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MICEによる経済波及効果はどれくらいか??

2018年12月13日 05時01分48秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」72ページ「図表Ⅱ- 15 日本製品の購買手段」をみましたが、今日は73ページ「コラム図表Ⅱ-1-1 国際 MICE 全体の総消費額」をみます。

下図について白書は、2016 年(平成 28 年)の国際 MICE の総消費額は約 5,384 億円、そこから算出される経済波及効果は1兆 590 億円、雇用創出効果は我が国全体で約 96,000 人分、税収効果は約 820 億円と推計されるとあります。


これについて白書は、MICE 参加者個人による消費に加え、会場・会議設営・装飾、メディア・配布物の制作・印刷費、展示・配布物の搬送、会場受付、警備、企画運営、パーティ等の経費など主催企業・団体(主催者)や出展企業(出展者)から支出される MICE 特有の支出を足し合わせた消費額と経済波及効果であり、国際MICE における訪日外国人参加者1人当たりの総消費額は約 33.7 万円となっている、とあります。

MICEは経済波及効果が想像以上に高いということです。確かに、展示会に行けば、個人だけでも交通費、入場料、食事、ホテル代、お土産代・・・がかかりますから、これは納得ですよね~!!

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日本製品をどのように購入しているか??

2018年12月12日 05時05分45秒 | 平成30年版「観光白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は平成30年版「観光白書」71ページ「図表Ⅱ- 14 日本製品の購買のきっかけ」をみましたが、今日は72ページ「図表Ⅱ- 15 日本製品の購買手段」をみます。

下図から日本製品の購買手段について見ると、スーパーや百貨店等の店舗購入が最も高い割合となっており、香港では6割を超える割合となっています。また、家族・知人による買い付けも中国で16.9%、台湾で18.9%と比較的高いことが分かります。

この結果について白書は、B to Cの通販サイトによる日本からの購買、いわゆる越境ECを通じた購買については、中国で割合が高く24.4%となっており、日本製品の購買手段として一定程度を占めていることが分かる。他方、香港や韓国では越境ECを通じた購買は1割を下回っている、とあります。

日本製品の購入はECが主と思っていましたが、香港や韓国では違うのですね。

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