うぇるなび

yoga ayurveda インド哲学 心を豊かにする生活

Yoga Sutras of Patanjali 1-33 

2010-05-04 | Yoga

パタンジャリのYogaスートラ第1章33節より

1.33 MAITRI KARUNA NUDITOPEKSHANAM SUKHA DUHKHA PUNYAPUNYA VISHAYANAM BHAVANATAS CHITTA PRASADANAM.

幸せに親しみ、不幸を悲しみ、善行を喜び、悪行を見過ごすことでchitta(心の素)は清澄になる。

悪行を行う人はよく見かけるし、付き合わざるを得ない場面もあります。
そんなとき、いちいち腹を立てたり、「なんでそんなことするの?」と考えたりすると、心を無意味に動揺させることもあります。大した悪行でなければ、見過ごすということも必要なのですね。


参考までに、他の訳の例
『他人の幸福、不幸、善行、悪行に対するそれぞれの慈、悲、喜、捨の態度を養うことは、心素を清浄にさせる。』

Yogaの哲学は、アサナ(体操)のことは、全くと言ってよい位言及しておらず、人の心と瞑想の方法にフォーカスしてまとめられています。
難しいイメージがありますが、サンスクリット語を素直に訳すとシンプルで心のありようを良く理解出来ます。また、うまくできない場合のヒントも沢山あって、心が乱れたときに、とても使えるバイブルでもあります。


5/9(日)に、プチ講座をします。一般の方でも参加出来ますので、よかったらお越し下さいませ。(終了しました)


Shudhananda@MAYURA


四層目

2010-05-04 | Yoga

昨日は、言葉の三層構造と言うタイトルで書きました。
しかし、本当は、四層構造なんですね。

あと、ひとつは『無』音。
言葉を発していない音(無・空)にも意味があることが多いです。

よみ取るのは繊細な感覚と観察力と論理的思考法が必要かも知れませんが。。。

ところで、我々、インド哲学を学ぶと絶対に出て来るのがAUM(アウン、オウム)の音。
聖音とも言われるこの3音。
詳しい話しは、ここでは割愛しますが、これ、本当は4音あると言われています。
AUMの次に、4つ目に『無』音が入るそうで、「マーンドゥーキャ・ウパニシャド」に記述されているようです。(未確認)

多くのYOGAスタジオでもAUMを発声する機会もあるかと思いますが、Yogaスートラの中でのAUM、前述のウパニシャッドでのAUMには、明確なコンセプトが隠されていて、それを理解して発声するのと、そうでないのとでは、まるで違ったものになりそうです。

このような裏話(?)は、YTAのヨーガスートラ(5/9&5/20開催)や、僕の講座中にぽろっともらしますので、集中して聞き漏らさないように。(笑)

yamabech@MAYURA