空耳 soramimi

あの日どんな日 日記風時間旅行で misako

終わった 「チームバチスタの栄光」

2008-02-01 | 読書
「チーム・バチスタの栄光」(上・下)を読み終わった。文庫の500ページ足らずで読みやすい。
「このミステりーがすごい!」だけでなく年間ベストの発表は多いが、「このミス」は贔屓のクックが上位に選ばれるので喜んで毎年チェックする。
もういまさら言うまでもない、知る人ぞ知る「このミス]大賞の傑作ミステリで、面白さを堪能した。
今度映画になる。キャストを見ると原作で感じるのと少し印象が違うが、それでも納得の範囲内で、近くで公開されたら行ってみてもいいなとミーハー根性がでる。

一昨日、降りた駅に迎えに来てくれた息子と本屋に寄って買ってきてから、読みかけの本を置いて読み始めたのが運のつき。
悪癖がムクムクと顔を出し、こうなったら誰か食事を作ってくれないかと家事まで面倒に思う。しみじみ女は損だと思う。こんなときは「お~い」と呼べば飯が出るという生活があればいい。店屋物という手も、最近面白い本に出会う幸運に恵まれているのでそうそうは使えない。こんな時に限って生憎お天気も回復して太陽が顔を出す。昨日洗濯をしなかったなぁ、と洗濯機に溜まった洗濯物が頭にモワッとうかぶ。
モワッと臭うような気もする。が気にしない、明日もお天気はいいだろうとわざと天気予報は見ない。

昔、独身時代はマダマダ名作も読みきれてないと、そちらを読むのに忙しかった。
わざと斜に構えていたのではなくて、実際ベストセラーは軽すぎると偉そうな事を思っていた。
一時子育ての頃は子供と一緒に童話などボツボツ読んでいたが、さぁ時間が出来たとなると本屋で目につくのはうずたかく積んであるベストセラーというもの。
面白いものは面白いと楽しみ、言いふらし、勧めて歩く。
やはりミステリは面白い。娯楽といったらこれ、ワクワクドキドキハラハラ、というのだが、この本はその上に文章がいける。思わずニャリとする。
バツグンのイメージメイカー、ヒントは気の効いた会話の中にあって時々きっとこれが鍵だろうと気づく、そこで思わず小さく快哉を叫ぶ「これよ!!」やったね。とむふふ状態で悦にいる。
複雑な大学病院の機構の中の、最先端のバチスタ手術、特異なキャラクターとの絡みはまさに興味が尽きない世界だ。面白かった。

終わってみれば、面白うてやがて悲しき鵜飼、のようにあっけない。
シリーズも何冊かあるという、読んでみようかなぁ。
コメント
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