初体験のシリーズ、きょうから三夜連続で夏休み特別篇でいってみたい。
何遍も書いてきた気もするが、「映画小僧が出来上がるまで」のお話。
それを「加速させた」のが10代の夏―つまり夏休みだったからね。
10代がなにかに目覚める、そのときの背景として最も相応しいのが夏だと思う。
いろいろ器用にこなすイケてる連中は常に忙しいだろうが、そうでないものにとっての夏休みというのは「ありあまる時間」なわけでね、ずっと自慰していてもいいし、寝ていてもいいし、本を読んでいてもいいし、映画に夢中になってもいい。
で、自分は自慰と映画の虜になったと。
そのころのエピソードを綴っていく。
劇場で最初に観た映画・・・この記憶は、ない。
たぶん東映のまんが祭りだったはずだが、どこでなにを観たかまるで思い出せない。
「映画を観た」という記憶でいちばん古いものは、姉に連れられて観たミュージカル『アニー』(82)だった。
8~9歳のころである。
主題歌『トゥモロー』は素敵だが、映画としては「なんてことない」出来だった。
あとで観返してみると退屈だし古臭いし、これが名匠ジョン・ヒューストンの演出によるものだと思えなかった。
子役も可愛くないし笑
当時としては長めの上映時間(120分超え)だったし。
それでも光と影の世界は、田舎のクソガキを魅了した。
映画って悪くない―そんな風に思った。
翌年、再び姉に連れられて映画を観にいった。
場所は、後年「初めてのアルバイト先」となる場末の劇場『清流』。
作品は二本立てで、日本産『伊賀野カバ丸』(83)と香港産『カンニングモンキー天中拳』(83)。
少年少女をターゲットにした、夏休みの大作? である。
無知は恥ともいわれるが、若者にとってはそれも特権。
現在の自分は知識と情報に「そーとーな」自信を持っているので、「きょう観るべき映画」を1ヶ月くらい前から決めている。
だからシネコンに到着してから「観る映画を決める」という行為が信じられなかったりするのだが、それがシネコンが生んだ新しい文化なのだろう。
なにがいいたいかというと、自分のような観かたでは「新鮮な出会い」の可能性は低くなる。
無知でないことを誇ったりするものの、その代わり、昔に比べて幸福な映画体験は減っているのではないか、、、ということ。
『伊賀野カバ丸』も『カンニングモンキー天中拳』も誰が監督しているのかなんて知らないし、興味もなかった。
前者はとにかく「やきそば」が好きな主人公が活躍するアクション、後者は成龍ジャッキーの主演作ということくらいしか知らなかったんだ。
いまではどんなジャンル映画でも「まず、監督名!」というスタンスなのにね。
さてこの二本の映画、両方ともクダラナステキな作品であった。
「馬鹿馬鹿しい!」といってしまえばそれまでだが、小学生だった自分のIQ/偏差値/精神年齢そのどれとも完全にマッチした。
映画に、はまった瞬間である。
そう、これが原点。
原点だから、本音をいえば名作のタイトルを出したい。
この時点でスコセッシや黒澤を出しておけば、なんか格好いいし神童っぽくね?
ぽいが、そんな嘘はすぐばれるし、現実は意外とそんなものだったりする。
こうして自分は、映画小僧の第一歩を踏み出すことになる。
姉に連れられて観にいっていた映画を、「自分のもの」とした瞬間―だから成龍は、自分にとってのスーパースターであり続けているのであった。
つづく。
※しかし、ふざけた予告編だね笑 こういうのが許された時代だったのだ
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(83)』
何遍も書いてきた気もするが、「映画小僧が出来上がるまで」のお話。
それを「加速させた」のが10代の夏―つまり夏休みだったからね。
10代がなにかに目覚める、そのときの背景として最も相応しいのが夏だと思う。
いろいろ器用にこなすイケてる連中は常に忙しいだろうが、そうでないものにとっての夏休みというのは「ありあまる時間」なわけでね、ずっと自慰していてもいいし、寝ていてもいいし、本を読んでいてもいいし、映画に夢中になってもいい。
で、自分は自慰と映画の虜になったと。
そのころのエピソードを綴っていく。
劇場で最初に観た映画・・・この記憶は、ない。
たぶん東映のまんが祭りだったはずだが、どこでなにを観たかまるで思い出せない。
「映画を観た」という記憶でいちばん古いものは、姉に連れられて観たミュージカル『アニー』(82)だった。
8~9歳のころである。
主題歌『トゥモロー』は素敵だが、映画としては「なんてことない」出来だった。
あとで観返してみると退屈だし古臭いし、これが名匠ジョン・ヒューストンの演出によるものだと思えなかった。
子役も可愛くないし笑
当時としては長めの上映時間(120分超え)だったし。
それでも光と影の世界は、田舎のクソガキを魅了した。
映画って悪くない―そんな風に思った。
翌年、再び姉に連れられて映画を観にいった。
場所は、後年「初めてのアルバイト先」となる場末の劇場『清流』。
作品は二本立てで、日本産『伊賀野カバ丸』(83)と香港産『カンニングモンキー天中拳』(83)。
少年少女をターゲットにした、夏休みの大作? である。
無知は恥ともいわれるが、若者にとってはそれも特権。
現在の自分は知識と情報に「そーとーな」自信を持っているので、「きょう観るべき映画」を1ヶ月くらい前から決めている。
だからシネコンに到着してから「観る映画を決める」という行為が信じられなかったりするのだが、それがシネコンが生んだ新しい文化なのだろう。
なにがいいたいかというと、自分のような観かたでは「新鮮な出会い」の可能性は低くなる。
無知でないことを誇ったりするものの、その代わり、昔に比べて幸福な映画体験は減っているのではないか、、、ということ。
『伊賀野カバ丸』も『カンニングモンキー天中拳』も誰が監督しているのかなんて知らないし、興味もなかった。
前者はとにかく「やきそば」が好きな主人公が活躍するアクション、後者は成龍ジャッキーの主演作ということくらいしか知らなかったんだ。
いまではどんなジャンル映画でも「まず、監督名!」というスタンスなのにね。
さてこの二本の映画、両方ともクダラナステキな作品であった。
「馬鹿馬鹿しい!」といってしまえばそれまでだが、小学生だった自分のIQ/偏差値/精神年齢そのどれとも完全にマッチした。
映画に、はまった瞬間である。
そう、これが原点。
原点だから、本音をいえば名作のタイトルを出したい。
この時点でスコセッシや黒澤を出しておけば、なんか格好いいし神童っぽくね?
ぽいが、そんな嘘はすぐばれるし、現実は意外とそんなものだったりする。
こうして自分は、映画小僧の第一歩を踏み出すことになる。
姉に連れられて観にいっていた映画を、「自分のもの」とした瞬間―だから成龍は、自分にとってのスーパースターであり続けているのであった。
つづく。
※しかし、ふざけた予告編だね笑 こういうのが許された時代だったのだ
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(83)』