古今東西の映画を対象とする「勝手にオスカー授賞式」、第二夜は【編集賞】【脚本賞】【脚色賞】【衣装デザイン賞】の4部門。
ちなみにこの原稿をアップしたら、少しだけ睡眠を取って、朝からWOWOWのオスカー生中継を観る予定。
もういちど書いておきます。
ジュリアン・ムーアだけは、こんどこそオスカーに輝いてほしい!!
では、いってみよう。
※「勝手に」受賞作には、☆印がついている
【編集賞】…難しいことを論じるつもりなんてない。
「自分、これ好きだな」と思う映画とは、つまり「自分が心地良いと思うリズムを刻んでいるもの」なのだ―そのことに気づいたとき、編集の重要さが分かると思う。
『サイコ』(60)
惨殺が描かれるシャワーシーンだが、ジャネット・リーの身体に刃が突き刺さるショットは、じつはひとつもない。
「それらしく」みせるために、矢継ぎ早の編集テクニックを使っているというわけ。
『2001年宇宙の旅』(68)
もはやベタかもしれないが、骨(過去)→ディスカバリー(未来)→ボールペン(現在)という絵つなぎは、映画技術史的に革命だったのだ。
『ダイハード』(88)
アクションシーンのリズム感!
『JFK』(91)☆☆☆☆☆
ニュース映像と映画用に撮影した映像、モノクロームとカラーを組み合わせた「映像の洪水」。
『トラフィック』(2000)
複数の物語を鮮やかにまとめあげていく。
脚本というより映像、
映像というより、編集の勝利。
【脚本賞】…まだあきらめずにシコシコとオリジナルシナリオを書いている身だから、自分が嫉妬を覚えた5作品を選出した。
『生きる』(52)☆☆☆☆☆
勘治さんが死んで以降の後半を観て、映画とは「なにを語るか」ではなく「どう語るか」なのだ―ということを深く、深く理解した。
『ロッキー』(76)
この年、作品賞や監督賞でオスカーを取ったが、スライ自身の手による脚本も悪くなかったと思う。
『ブルーベルベット』(86)
ヒトの、千切れた耳から始まる物語―よくもまぁ、こんなキテレツな展開を考えついたものだ。
『クライング・ゲーム』(92)
政治を背景にした硬派なサスペンスかと思いきや、「愛のちから」を描いた作品だった。
ユーモアと知性に溢れた台詞も素晴らしい。
『ユージュアル・サスペクツ』(95)
オチがアアダコウダはどうでもいい、集団心理の力学を捉えた知的な脚本にショックを受けた。
【脚色賞】…文字の世界を映画用に再構築するのは、想像以上に難儀なこと。
誤解を恐れずにいえば、「これさえうまくいけば」映画は成功する。(たぶん)
『切腹』(62)
真実が明かされていく後半は、映画的興奮に満ちていてゾクゾクする。
『砂の器』(74)
(10年をかけて映画化に漕ぎつけた)橋本忍に敬意を表して。
『ブレードランナー』(82)
原作を超えた稀有な例かと。
『オールド・ボーイ』(2003)☆☆☆☆☆
日本産の原作漫画を、韓国で映画化。
手を組めば、こんなに素晴らしい作品が出来上がるんじゃないか。
喧嘩をしている場合じゃないってこと。
『空気人形』(2009)
メルヘンになり過ぎず、際どくなり過ぎず。
じつにスマートな物語にまとめあげている。
【衣装デザイン賞】…なにをどう着ているのか、それだけで、その人物のキャラクター性を細かく的確に表現することが出来る。
・・・と、エラソーに論じられるほどに、ファッションの知識を持ち合わせていないのであるが。
『アンタッチャブル』(87)
ほとんどをアルマーニが担当。
ブランドに疎い自分でも、格好いい! ということは分かる。
『プリシラ』(94)
チープで、けばけばしいのに、どこか愛嬌があって。
ぎりぎりの線を狙い、しかもそれが効果的に働いているって奇跡だと思う。
『ベルベッド・ゴールドマイン』(98)
グラムロックのファッションが好きなので、映るものすべてがきらきら輝いて見えた。
『ゴーストワールド』(2001)☆☆☆☆☆
主人公イーニドの衣装だけでなく、彼女の部屋のアイテムひとつひとつが素晴らしかった。

『キック・アス』(2010)
ヒットガールに尽きる。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『幸福な疲労感』
ちなみにこの原稿をアップしたら、少しだけ睡眠を取って、朝からWOWOWのオスカー生中継を観る予定。
もういちど書いておきます。
ジュリアン・ムーアだけは、こんどこそオスカーに輝いてほしい!!
では、いってみよう。
※「勝手に」受賞作には、☆印がついている
【編集賞】…難しいことを論じるつもりなんてない。
「自分、これ好きだな」と思う映画とは、つまり「自分が心地良いと思うリズムを刻んでいるもの」なのだ―そのことに気づいたとき、編集の重要さが分かると思う。
『サイコ』(60)
惨殺が描かれるシャワーシーンだが、ジャネット・リーの身体に刃が突き刺さるショットは、じつはひとつもない。
「それらしく」みせるために、矢継ぎ早の編集テクニックを使っているというわけ。
『2001年宇宙の旅』(68)
もはやベタかもしれないが、骨(過去)→ディスカバリー(未来)→ボールペン(現在)という絵つなぎは、映画技術史的に革命だったのだ。
『ダイハード』(88)
アクションシーンのリズム感!
『JFK』(91)☆☆☆☆☆
ニュース映像と映画用に撮影した映像、モノクロームとカラーを組み合わせた「映像の洪水」。
『トラフィック』(2000)
複数の物語を鮮やかにまとめあげていく。
脚本というより映像、
映像というより、編集の勝利。
【脚本賞】…まだあきらめずにシコシコとオリジナルシナリオを書いている身だから、自分が嫉妬を覚えた5作品を選出した。
『生きる』(52)☆☆☆☆☆
勘治さんが死んで以降の後半を観て、映画とは「なにを語るか」ではなく「どう語るか」なのだ―ということを深く、深く理解した。
『ロッキー』(76)
この年、作品賞や監督賞でオスカーを取ったが、スライ自身の手による脚本も悪くなかったと思う。
『ブルーベルベット』(86)
ヒトの、千切れた耳から始まる物語―よくもまぁ、こんなキテレツな展開を考えついたものだ。
『クライング・ゲーム』(92)
政治を背景にした硬派なサスペンスかと思いきや、「愛のちから」を描いた作品だった。
ユーモアと知性に溢れた台詞も素晴らしい。
『ユージュアル・サスペクツ』(95)
オチがアアダコウダはどうでもいい、集団心理の力学を捉えた知的な脚本にショックを受けた。
【脚色賞】…文字の世界を映画用に再構築するのは、想像以上に難儀なこと。
誤解を恐れずにいえば、「これさえうまくいけば」映画は成功する。(たぶん)
『切腹』(62)
真実が明かされていく後半は、映画的興奮に満ちていてゾクゾクする。
『砂の器』(74)
(10年をかけて映画化に漕ぎつけた)橋本忍に敬意を表して。
『ブレードランナー』(82)
原作を超えた稀有な例かと。
『オールド・ボーイ』(2003)☆☆☆☆☆
日本産の原作漫画を、韓国で映画化。
手を組めば、こんなに素晴らしい作品が出来上がるんじゃないか。
喧嘩をしている場合じゃないってこと。
『空気人形』(2009)
メルヘンになり過ぎず、際どくなり過ぎず。
じつにスマートな物語にまとめあげている。
【衣装デザイン賞】…なにをどう着ているのか、それだけで、その人物のキャラクター性を細かく的確に表現することが出来る。
・・・と、エラソーに論じられるほどに、ファッションの知識を持ち合わせていないのであるが。
『アンタッチャブル』(87)
ほとんどをアルマーニが担当。
ブランドに疎い自分でも、格好いい! ということは分かる。
『プリシラ』(94)
チープで、けばけばしいのに、どこか愛嬌があって。
ぎりぎりの線を狙い、しかもそれが効果的に働いているって奇跡だと思う。
『ベルベッド・ゴールドマイン』(98)
グラムロックのファッションが好きなので、映るものすべてがきらきら輝いて見えた。
『ゴーストワールド』(2001)☆☆☆☆☆
主人公イーニドの衣装だけでなく、彼女の部屋のアイテムひとつひとつが素晴らしかった。

『キック・アス』(2010)
ヒットガールに尽きる。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『幸福な疲労感』