Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

クリソツキャラを探せ

2015-02-25 05:46:25 | コラム
あまり「ヒト」に似ているといわれたことがない。

いちばんよくいわれるのが、『セサミ・ストリート』に出てくるバートくん。



ねぇ、ヒトじゃないでしょ?笑

しかし去年だったか、立て続けに「ふたりのヒト」に似ているといわれた。

少し前の真木蔵人、



それから、ヴィン・ディーゼル。



坊主ってだけじゃねぇか!!

・・・・・。

いや、きょうはそういう外面の話ではない。
内面、内面のクリソツさんを探してみようじゃないか。

その物語を好きになるということは、登場人物に感情移入したり、自分に似ているところがあるなぁと思うことと同義である、、、ことが多い。

とはいってみたものの・・・

たしかに『タクシードライバー』(76)のトラビスにはシンパシーを感じるところが多いが、それでも自分との相似点は30%くらいだと思う。

『キャリー』(76)のキャリー・ホワイトで、40%くらい。
『天国と地獄』(63)の権藤さんに至っては、10%にも満たないと思う。

これらのキャラクターは、
自分が思っていること、思っていても出来ないことを代わりにやってくれた―だから、好きになったのかもしれない。

そうじゃなくって、もっと相似の関係にあるキャラクターが居るはずである。

60%、『カノン』(98)のダメオヤジ。

うんうん、分かる。

70%、『マグノリア』(99)のフィリップ・シーモア・ホフマン。

うんうんうん、分かる分かる。

もっと上を目指してみよう。

・・・・・。

そうして、ひとりだけ、99%の相似キャラクターが存在することに気づいた。

『桐島、部活やめるってよ』(2012)に登場する、映画部の主人公・前田涼也(神木隆之介)・・・じゃなくて、彼の親友、前野朋哉が演じる武文(トップ画像)である。

現在は分からないが、少なくとも高校時代の自分はこんな感じだった。

※この予告編で、「おっまた~♪」という子ね





前田くんと同様に、そーとーダサい。
ダサいが、映画愛だけは自分がいちばんと思っていて、クラスのイケてる女子たちの嘲笑に対して「俺の映画では、あいつらは絶対に起用しない」などといってみせる。

いじらしくって、胸が熱くなるんだ。
それはきっと、かつての自分をそこに見ているから。

それほどまでに自分と似ているのに、なぜ100%じゃない?

それはつまりあれだ、武文くんは男子としてのプライドがあるからそんなことしないと思うが、
自分は「あいつらは絶対に起用しない」と啖呵を切っておきながら、夜のオカズに彼女たちを起用するであろうことが容易に、じつに容易に想像出来るからなんだ。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(116)』

コメント (3)
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