いまじゃ、とっても珍しいこと―といえるだろう、喫煙者「しか居ない」呑み会に参加してきた。
7人全員。
ほとんど奇跡といっていいんじゃないか。
まぁでも喫煙者のまわりには喫煙者が集まってくる・・・なんていうし、類は友を呼ぶってだけのことかもしれないが。
かつて7人も喫煙者が居ると、そのうち半分くらいはジッポーを持っていた。
しかし、自分を含めて全員が100円ライターで火をつけている。
どうしたことだろう。
自分は元々ジッポーのコレクターで、総数は100を超えていた。
借金大王になったころ、経済的事情からすべて売ってしまったんだ。(だけど禁煙はしなかった。本数も減らさなかったな~)
驚いたことに、値打ちがありそうな本やDVDを売ったときよりも「はるかに」高く売れた。
未使用のものが多かったから、、、かな。
ジッポーを使い出した理由は、そのほうがホンモノのスモーカーに思えたから。
そして、オトナになった気分を実感出来たから。
さらにいえば、「なんとなく」金を持っているように見られそうだから。
もうそんなこと気にするトシでもないので、ふつうに100円ライターを使っている。
オイルがなくなるまで、きっちり使い切っている。
かつての自分にとって、金持ちに見えるアイテムのひとつがジッポーだった、、、というわけなんだね。
ほかはなんだろう? と考えてみる。
一般的には高級車とか? ブランド物のバッグとか? 食事とか?
どれも分かるが、それよりかバスローブなんだよね個人的に。
いや、そんなに高いものではないよ。
でも、わざわざ買うものではないじゃない?
それを買っているというのが、経済的な余裕の表れというかね。
『天国と地獄』(63…トップ画像)の権藤さんも、バスローブを持っていた。
この映画の一大テーマは「経済的格差」であり、全編を通してそれにまつわる台詞が登場する。
「―たしかに、ここからあの家を眺めると、腹が立ってくるね。まったくお高く構えやがって…って」
「俺より金持ちはいっぱい居る! どうして俺が? しかもこんなときに? なぜ俺が!?」
「そこから見えるのか?」
「丘に家なんか建てやがって、どこからだって見えるよ。こっちは、茹だってるんだ。まさに地獄の釜のなかさ。そっちは冷房完備、涼しいくらいだろう」
「ものすごいひとだな、あのひとは」
「貧乏育ちのせいか、どうも金持ちは虫が好かん。最初はイヤな野郎かと思っていたんですけどね」
おそらくキャラクター設定の段階で、権藤さんにバスローブを着させるというアイデアはあったんだと思う。
現代では「ん?」かもしれないが、
制作当時の60年代ではバスローブを持っているひとなんて1割にも満たなかったはずで、その小道具だけで「金持ち」としての記号が有効だったろうから。
コワモテに怖気づくことはないが、金持ち相手だと、ちょっと怯む自分。
あぁそうだよ、所詮はその程度の男である。
だからバスローブに身を包んだ男が煙草をくわえ、ジッポーで火をつけたら、とりあえずヘコヘコしてしまうかもしれない。
※映画『レザボア・ドッグス』(92)で、ミスター・ホワイトがジッポーで火をつける動き
格好いいけど、ちょっと面倒だね。結局は点火せず、ふつうにやっているし笑
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『イケてる最期 ~Tくんの死~』
7人全員。
ほとんど奇跡といっていいんじゃないか。
まぁでも喫煙者のまわりには喫煙者が集まってくる・・・なんていうし、類は友を呼ぶってだけのことかもしれないが。
かつて7人も喫煙者が居ると、そのうち半分くらいはジッポーを持っていた。
しかし、自分を含めて全員が100円ライターで火をつけている。
どうしたことだろう。
自分は元々ジッポーのコレクターで、総数は100を超えていた。
借金大王になったころ、経済的事情からすべて売ってしまったんだ。(だけど禁煙はしなかった。本数も減らさなかったな~)
驚いたことに、値打ちがありそうな本やDVDを売ったときよりも「はるかに」高く売れた。
未使用のものが多かったから、、、かな。
ジッポーを使い出した理由は、そのほうがホンモノのスモーカーに思えたから。
そして、オトナになった気分を実感出来たから。
さらにいえば、「なんとなく」金を持っているように見られそうだから。
もうそんなこと気にするトシでもないので、ふつうに100円ライターを使っている。
オイルがなくなるまで、きっちり使い切っている。
かつての自分にとって、金持ちに見えるアイテムのひとつがジッポーだった、、、というわけなんだね。
ほかはなんだろう? と考えてみる。
一般的には高級車とか? ブランド物のバッグとか? 食事とか?
どれも分かるが、それよりかバスローブなんだよね個人的に。
いや、そんなに高いものではないよ。
でも、わざわざ買うものではないじゃない?
それを買っているというのが、経済的な余裕の表れというかね。
『天国と地獄』(63…トップ画像)の権藤さんも、バスローブを持っていた。
この映画の一大テーマは「経済的格差」であり、全編を通してそれにまつわる台詞が登場する。
「―たしかに、ここからあの家を眺めると、腹が立ってくるね。まったくお高く構えやがって…って」
「俺より金持ちはいっぱい居る! どうして俺が? しかもこんなときに? なぜ俺が!?」
「そこから見えるのか?」
「丘に家なんか建てやがって、どこからだって見えるよ。こっちは、茹だってるんだ。まさに地獄の釜のなかさ。そっちは冷房完備、涼しいくらいだろう」
「ものすごいひとだな、あのひとは」
「貧乏育ちのせいか、どうも金持ちは虫が好かん。最初はイヤな野郎かと思っていたんですけどね」
おそらくキャラクター設定の段階で、権藤さんにバスローブを着させるというアイデアはあったんだと思う。
現代では「ん?」かもしれないが、
制作当時の60年代ではバスローブを持っているひとなんて1割にも満たなかったはずで、その小道具だけで「金持ち」としての記号が有効だったろうから。
コワモテに怖気づくことはないが、金持ち相手だと、ちょっと怯む自分。
あぁそうだよ、所詮はその程度の男である。
だからバスローブに身を包んだ男が煙草をくわえ、ジッポーで火をつけたら、とりあえずヘコヘコしてしまうかもしれない。
※映画『レザボア・ドッグス』(92)で、ミスター・ホワイトがジッポーで火をつける動き
格好いいけど、ちょっと面倒だね。結局は点火せず、ふつうにやっているし笑
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『イケてる最期 ~Tくんの死~』