基本、ひとりが好きだ。
つるむのは、あんまり好きじゃない。
・・・などと格好つける? 割には、呑み会とか好きなんだけど。
いやだからそれは、またべつの話だよ。たぶん。
ひとりが好きじゃないと、モノカキなんかやっていられないだろう。
ただ、ひとりが好きだといえるのは、いざとなれば、ひとりではない「状態」に持っていける環境にあるからだ―そんな風に思うんだ。
絶対的な孤独を前にしたとき、同じことがいえるのか?
と、自分に問えば、「あぁいえるよ」とは返さない・返せない気がする。
所詮は甘ちゃんだ、そういうことだろう。
トラビスを見てみろ。
映画館の売店嬢をナンパし、ベッツィに猛アピールし、アイリスをなんとかしようとする―かなり積極的に、他者と関わりを持とうとしていたじゃないか。
ヒトって、そういうものだと思う。
ひとりぼっちで夜を過ごしたくない日が、何度かあった。
かーちゃんが死んで、初七日が過ぎ、東京に戻ってきた「その日の夜」。
誰かと一緒に居たかった。
「誰か」は「誰でも」よかった。
しかしそれが叶わぬから、夜の街を歩いた。歩きつづけた。
24時間営業の店が多く、深夜でもヒトや車が移動しているのが東京のいいところ(だと、群馬の片田舎で育った自分は、思う)。
自分以外のヒトを確認出来ただけで、あぁひとりじゃないんだ、あそこに誰かが居るじゃないか、うれしいな!! などと安心して笑顔になれたものである。
そしてもうひとつ、誕生日。
クリスマスや大晦日、元旦、バレンタインなどはひとりで居てもなんとも思わないが、なぜだか誕生日だけはひとりぼっちで居たくないなぁ、、、と思う男なのだった。
贅沢をいえば、相手は複数ではなく、ひとりの女子がいい。
まぁ率直にいえば、エッチしたいということ。
1年で最も性欲が高まるのが、誕生日だってことかもしれない。(ちがうよクソヤロウ、もっと繊細な、こころの話をしているんじゃないか)
毎年、誕生日のブログには、誕生日に経験した出来事を記してきた。
多少の誇張はあるものの、基本的にはすべて事実である。
女子とのアレヤコレヤを描いたものばかりなので「モテるんだねぇ」といわれたこともあるが、いやいや、なかば強引に女子と過ごしているようなところがある。
付き合っている女子が居る年のほうが珍しく、大抵は相手がキャバ嬢やデリヘル嬢なのだから。
今年のブログもまた、そんな話だ。
助平な男子が3人も集まれば、風俗の話が始まる。
よく議題にあがるテーマとして、「好みのデリヘル嬢が来なかった場合、チェンジをいえるか」というのがある。
この世界に明るくないひとのために書いておけば・・・
それをNGとする店もあるが、大抵の店が、派遣されたデリヘル嬢の容姿が気に入らなかった場合、別の子を呼ぶことが出来るのね。
そりゃ金を出しているのだから、気に入らないというのであれば「チェーーーーンジ!!」を宣告する権利はある。
あるが。
沢山のAV嬢やデリヘル嬢を取材してきて、開き直っているように見える彼女たちだって傷ついていることを知っている。
「―やっぱり傷つくことだってあるよ。あたしがNGで、あの子がOKなんて解せない! とか」
だからそうした議論が始まると、自分はいつだって「チェンジなんか出来ない。一発OKで、部屋に入ってもらって、あっちのほうでもすぐに一発ヤリたい」と主張してきた。
けれども。
たったいちどだけ、自分もチェンジをしたことがあったんだ。
32歳の誕生日の晩―。
その2週間ほど前に大失恋したというのもあり、その直後から誕生日にはデリヘル嬢を呼ぼうと決めていた。
なんだその精神性は・・・と、自分でも思うが、まぁそんなヤツですよ、どうせ。
まだネット上でプロフィール写真を拝める店も少なかった時代である、とりあえず可能なかぎり色白でロリフェイス、ブルマが似合う子がいいと希望を出す。
なんだその嗜好は・・・と、自分でも思うが、まぁそんなヤツですよ、どうせ。
ホテルは使わない。
部屋に呼ぶのが好きなんだ。
なんか、「より」恋人気分を味わえるというか。
待つこと30分。
玄関をノックする音が聞こえる。
その時点で勃起している自分もどうかしているが、とりあえず平静を装ってドアを開ける。
店のイジワルか、ほとんど正反対のような子が立っていた。
黒ギャル―とまではいわないが、それにちかい感じ。
途端に萎えた。
それはないよ!! と口には出さなかったが、口はそう動いていたと思う。
なぜなら彼女はすぐ、「お気に召さないですか?」と問うてきたから。
ほぼ黒ギャルのデリヘル嬢から、「お気に召さないですか?」などという丁寧な接客をされたギャップに少し疼いたが、気に入らないものは気に入らない。
「ごめんね、・・・チェンジって可能かな」
「少し待っていてください。連絡取ってみます」
「・・・・・」
さらに30分後。
べつの子がやってきた。
完璧に、自分の希望どおりの子。
なんだよ、居るんじゃん!!
やっぱり口には出さなかったが、自分のヘラヘラニヤニヤ顔を見て悟ったのだろう、
「あたしで大丈夫、、、なんですね?」
と、甘えるような声でいってきた。
だからその日は素晴らしい夜を過ごせたが、ほぼ黒ギャルの子の、ちょっと落ち込んだような表情がなかなか忘れられなかった。
顔に出易いタイプの子だったのだと思う、「チェンジ出来るそうです」と伝えたときの曇った顔を見て情が動かされ、思わず詫び賃として1万円渡してしまったのだもの。
口の悪い友人は「そういう作戦だよ、それで小銭を稼いでいる」とまでいうが、さすがにそれはない・・・と、思いたい。
だって10年くらい前の出来事なのに、未だ彼女の曇った顔を思い出すのだもの。
以上、嬉々として下半身事情を晒すキチガイ野郎のバースデーコラムでした。
※個人的に、2番目に元気が出る曲を。
久し振りにPVを観たが、やっぱり格好いい。
ダサくはならないんだね、パンクは。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『BIRA-BIRA』
つるむのは、あんまり好きじゃない。
・・・などと格好つける? 割には、呑み会とか好きなんだけど。
いやだからそれは、またべつの話だよ。たぶん。
ひとりが好きじゃないと、モノカキなんかやっていられないだろう。
ただ、ひとりが好きだといえるのは、いざとなれば、ひとりではない「状態」に持っていける環境にあるからだ―そんな風に思うんだ。
絶対的な孤独を前にしたとき、同じことがいえるのか?
と、自分に問えば、「あぁいえるよ」とは返さない・返せない気がする。
所詮は甘ちゃんだ、そういうことだろう。
トラビスを見てみろ。
映画館の売店嬢をナンパし、ベッツィに猛アピールし、アイリスをなんとかしようとする―かなり積極的に、他者と関わりを持とうとしていたじゃないか。
ヒトって、そういうものだと思う。
ひとりぼっちで夜を過ごしたくない日が、何度かあった。
かーちゃんが死んで、初七日が過ぎ、東京に戻ってきた「その日の夜」。
誰かと一緒に居たかった。
「誰か」は「誰でも」よかった。
しかしそれが叶わぬから、夜の街を歩いた。歩きつづけた。
24時間営業の店が多く、深夜でもヒトや車が移動しているのが東京のいいところ(だと、群馬の片田舎で育った自分は、思う)。
自分以外のヒトを確認出来ただけで、あぁひとりじゃないんだ、あそこに誰かが居るじゃないか、うれしいな!! などと安心して笑顔になれたものである。
そしてもうひとつ、誕生日。
クリスマスや大晦日、元旦、バレンタインなどはひとりで居てもなんとも思わないが、なぜだか誕生日だけはひとりぼっちで居たくないなぁ、、、と思う男なのだった。
贅沢をいえば、相手は複数ではなく、ひとりの女子がいい。
まぁ率直にいえば、エッチしたいということ。
1年で最も性欲が高まるのが、誕生日だってことかもしれない。(ちがうよクソヤロウ、もっと繊細な、こころの話をしているんじゃないか)
毎年、誕生日のブログには、誕生日に経験した出来事を記してきた。
多少の誇張はあるものの、基本的にはすべて事実である。
女子とのアレヤコレヤを描いたものばかりなので「モテるんだねぇ」といわれたこともあるが、いやいや、なかば強引に女子と過ごしているようなところがある。
付き合っている女子が居る年のほうが珍しく、大抵は相手がキャバ嬢やデリヘル嬢なのだから。
今年のブログもまた、そんな話だ。
助平な男子が3人も集まれば、風俗の話が始まる。
よく議題にあがるテーマとして、「好みのデリヘル嬢が来なかった場合、チェンジをいえるか」というのがある。
この世界に明るくないひとのために書いておけば・・・
それをNGとする店もあるが、大抵の店が、派遣されたデリヘル嬢の容姿が気に入らなかった場合、別の子を呼ぶことが出来るのね。
そりゃ金を出しているのだから、気に入らないというのであれば「チェーーーーンジ!!」を宣告する権利はある。
あるが。
沢山のAV嬢やデリヘル嬢を取材してきて、開き直っているように見える彼女たちだって傷ついていることを知っている。
「―やっぱり傷つくことだってあるよ。あたしがNGで、あの子がOKなんて解せない! とか」
だからそうした議論が始まると、自分はいつだって「チェンジなんか出来ない。一発OKで、部屋に入ってもらって、あっちのほうでもすぐに一発ヤリたい」と主張してきた。
けれども。
たったいちどだけ、自分もチェンジをしたことがあったんだ。
32歳の誕生日の晩―。
その2週間ほど前に大失恋したというのもあり、その直後から誕生日にはデリヘル嬢を呼ぼうと決めていた。
なんだその精神性は・・・と、自分でも思うが、まぁそんなヤツですよ、どうせ。
まだネット上でプロフィール写真を拝める店も少なかった時代である、とりあえず可能なかぎり色白でロリフェイス、ブルマが似合う子がいいと希望を出す。
なんだその嗜好は・・・と、自分でも思うが、まぁそんなヤツですよ、どうせ。
ホテルは使わない。
部屋に呼ぶのが好きなんだ。
なんか、「より」恋人気分を味わえるというか。
待つこと30分。
玄関をノックする音が聞こえる。
その時点で勃起している自分もどうかしているが、とりあえず平静を装ってドアを開ける。
店のイジワルか、ほとんど正反対のような子が立っていた。
黒ギャル―とまではいわないが、それにちかい感じ。
途端に萎えた。
それはないよ!! と口には出さなかったが、口はそう動いていたと思う。
なぜなら彼女はすぐ、「お気に召さないですか?」と問うてきたから。
ほぼ黒ギャルのデリヘル嬢から、「お気に召さないですか?」などという丁寧な接客をされたギャップに少し疼いたが、気に入らないものは気に入らない。
「ごめんね、・・・チェンジって可能かな」
「少し待っていてください。連絡取ってみます」
「・・・・・」
さらに30分後。
べつの子がやってきた。
完璧に、自分の希望どおりの子。
なんだよ、居るんじゃん!!
やっぱり口には出さなかったが、自分のヘラヘラニヤニヤ顔を見て悟ったのだろう、
「あたしで大丈夫、、、なんですね?」
と、甘えるような声でいってきた。
だからその日は素晴らしい夜を過ごせたが、ほぼ黒ギャルの子の、ちょっと落ち込んだような表情がなかなか忘れられなかった。
顔に出易いタイプの子だったのだと思う、「チェンジ出来るそうです」と伝えたときの曇った顔を見て情が動かされ、思わず詫び賃として1万円渡してしまったのだもの。
口の悪い友人は「そういう作戦だよ、それで小銭を稼いでいる」とまでいうが、さすがにそれはない・・・と、思いたい。
だって10年くらい前の出来事なのに、未だ彼女の曇った顔を思い出すのだもの。
以上、嬉々として下半身事情を晒すキチガイ野郎のバースデーコラムでした。
※個人的に、2番目に元気が出る曲を。
久し振りにPVを観たが、やっぱり格好いい。
ダサくはならないんだね、パンクは。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『BIRA-BIRA』