らんうぇ「い」→「い」んもらる(インモラル)
モラル(moral)とは、道徳や倫理のこと。
ふざけたことばかり書いている自分には、縁のないことば―のような気がするけれど、秩序の保たれた世の中というものは、つまり、最低限のモラルが成り立っている状態を指していて、
それが崩壊してしまうと、インモラル(immoral=不道徳、背徳的)という毒を撒き散らす役目を担っているはずの映画や漫画の世界が通用しなくなってしまう。
あんまり社会派を気取りたくないが、現代の日本はモラルが崩壊しているような気がするので、インモラルな映画や漫画は歓迎されない傾向にある。
そりゃそうだ、18歳の少年が13歳の少年の首をカッターで切ってしまう世の中である、
現実にそういうことが起こると、はっきりいって、毒を吐く映画の出る幕はない。
モラルが崩壊しているからこそ、インモラルな映画が上映中止になったりする。
崩壊していなければ、インモラルな映画を受け入れる柔軟さが世の中に出来ると思うんだ。
このままいくと立場が逆転し、「もっと道徳的な映画を!」なんていう意見まで出てくるだろう。
わぁ気持ち悪い。
そんな映画ばかりだとしたら、将来有望な映画小僧は現れなくなるにちがいない。
問題がでか過ぎて、なにをどうしたらいいのか分からない。
ただいえるのは、ちょっと大袈裟かもしれないけれど、そういったインモラルな映画のおかげで、自分はこの世を生き抜くことが出来ているということ。
最低限のモラルが成り立っている世の中になってほしい、切にそう願う。
そうして、ときどき、そのモラルを嘲笑うような、悪魔的な映画が出現し、それに慄きたい―これが、理想的な世の中のありかたなんだ、、、自分は、そう信じている。
『カルネ』(94)、『カノン』(98)
娘を溺愛するダメオヤジが、モラルをぶち壊していく物語。
『神々の深き欲望』(68)
現代文明に背を向ける彼らは、近親間のセックスを繰り返し・・・沖縄の一孤島を舞台にした、ある一族の物語。
『KIDS/キッズ』(95)
エイズを撒き散らす無軌道な少年を描く。
『水のないプール』(82)
クロロホルムを使って婦女暴行を繰り返す実在の犯罪者を描き、さらに彼の人生を脚色することによって、現実を超えようとした野心作。
『ヘンリー』(86)
(自称だが)何百人も殺したとされるシリアル・キラーの半生を、クールな演出で描く。
『グッドフェローズ』(90)
ギャングをブルーカラーとして描き、彼らの行為を肯定も否定もしない時点で、充分にインモラルだと思う。
『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(92…トップ画像)
路上でナニをしごく狂ったデカは、その存在自体が18禁である。
『ピンク・フラミンゴ』(72)
インモラルでも、陰気と陽気の2種類に分けられる―この映画を観れば、それも納得だろう。
『時計じかけのオレンジ』(71)
映画を知っているものであればあるほど、この映画を挙げることに抵抗感があるというか、もっといえば、ちょっと恥ずかしい、、、くらいの、王道中の王道。
でも、10代のころに観れば、やっぱり刺激的なんだろう。
※奇しくもきょうは、キューブリックの命日である。
そしてきょうから、この特集企画が始まるのであった。
次回のしりとりは・・・
いんもら「る」→「る」ーちんわーく。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『映画悪口大会』
モラル(moral)とは、道徳や倫理のこと。
ふざけたことばかり書いている自分には、縁のないことば―のような気がするけれど、秩序の保たれた世の中というものは、つまり、最低限のモラルが成り立っている状態を指していて、
それが崩壊してしまうと、インモラル(immoral=不道徳、背徳的)という毒を撒き散らす役目を担っているはずの映画や漫画の世界が通用しなくなってしまう。
あんまり社会派を気取りたくないが、現代の日本はモラルが崩壊しているような気がするので、インモラルな映画や漫画は歓迎されない傾向にある。
そりゃそうだ、18歳の少年が13歳の少年の首をカッターで切ってしまう世の中である、
現実にそういうことが起こると、はっきりいって、毒を吐く映画の出る幕はない。
モラルが崩壊しているからこそ、インモラルな映画が上映中止になったりする。
崩壊していなければ、インモラルな映画を受け入れる柔軟さが世の中に出来ると思うんだ。
このままいくと立場が逆転し、「もっと道徳的な映画を!」なんていう意見まで出てくるだろう。
わぁ気持ち悪い。
そんな映画ばかりだとしたら、将来有望な映画小僧は現れなくなるにちがいない。
問題がでか過ぎて、なにをどうしたらいいのか分からない。
ただいえるのは、ちょっと大袈裟かもしれないけれど、そういったインモラルな映画のおかげで、自分はこの世を生き抜くことが出来ているということ。
最低限のモラルが成り立っている世の中になってほしい、切にそう願う。
そうして、ときどき、そのモラルを嘲笑うような、悪魔的な映画が出現し、それに慄きたい―これが、理想的な世の中のありかたなんだ、、、自分は、そう信じている。
『カルネ』(94)、『カノン』(98)
娘を溺愛するダメオヤジが、モラルをぶち壊していく物語。
『神々の深き欲望』(68)
現代文明に背を向ける彼らは、近親間のセックスを繰り返し・・・沖縄の一孤島を舞台にした、ある一族の物語。
『KIDS/キッズ』(95)
エイズを撒き散らす無軌道な少年を描く。
『水のないプール』(82)
クロロホルムを使って婦女暴行を繰り返す実在の犯罪者を描き、さらに彼の人生を脚色することによって、現実を超えようとした野心作。
『ヘンリー』(86)
(自称だが)何百人も殺したとされるシリアル・キラーの半生を、クールな演出で描く。
『グッドフェローズ』(90)
ギャングをブルーカラーとして描き、彼らの行為を肯定も否定もしない時点で、充分にインモラルだと思う。
『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(92…トップ画像)
路上でナニをしごく狂ったデカは、その存在自体が18禁である。
『ピンク・フラミンゴ』(72)
インモラルでも、陰気と陽気の2種類に分けられる―この映画を観れば、それも納得だろう。
『時計じかけのオレンジ』(71)
映画を知っているものであればあるほど、この映画を挙げることに抵抗感があるというか、もっといえば、ちょっと恥ずかしい、、、くらいの、王道中の王道。
でも、10代のころに観れば、やっぱり刺激的なんだろう。
※奇しくもきょうは、キューブリックの命日である。
そしてきょうから、この特集企画が始まるのであった。
次回のしりとりは・・・
いんもら「る」→「る」ーちんわーく。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『映画悪口大会』