よくいわれることだが、視聴者参加型のテレビ番組がひじょうに少なくなった―ように思う。
ときどき復活する『タイムショック』(テレビ朝日)も、回答者は芸能人だし。
きっちり最後まで観たことがない『オールスター感謝祭』(TBS)なんかもそうなのだが、収入の高い彼ら彼女らが賞金をゲットしたからといって、観ているこっちはなんの感慨もないわけでね。
『クイズダービー』(TBS)とか、地味に面白かったんだけど。
テレビの創り手と受け手と参加する素人とヤラセ―という四大テーマを見事に切り取ったのは、レッドフォードが監督した映画『クイズ・ショウ』(94)。
スポンサーやプロデューサーは、頭はいいが容姿はダサい現王者より、頭も容姿もスマートな挑戦者のほうを勝たせたい。
視聴者はロッキーのアメリカンドリームに飽きている、家柄もいいイケメンが王者になれば女性の支持率も上がるはずだ! と。
ヤラセを提示されたふたりの回答者は、さてどうするのか・・・という物語だった。
日本でもときどき話題になるヤラセだが、某佐村河内まで行くとやり過ぎな感はあるものの、受け手も少しくらい「そのつもり」で観る必要はあると思う。
嘘だったのか!? きぃーーーーーーーーー!! と怒っているのって、ちょっとバカみたいじゃない?
なんでも疑って、ニュース番組すら信じられなくなる世の中はイヤだけど。
小林よしのりが自分に起こったエピソードとして、漫画でこんなことを描いたことがある。
密着取材を受けていて、駅の改札を通った際、
「正面からのショットがほしい。駅員に許可を取るので、もういちど改札を通ってもらえませんか」
と、ディレクターに頼まれたそうだ。
それに対して小林は「これってドキュメンタリーじゃないのか? これって、事実の再現なのだろうか? ヤラセとはいえないのか?」と疑問を呈す。
こういうことを繰り返して、ひとつのテレビ番組が出来上がる。
映画のドキュメンタリーだって同様であるし、これまたよくいわれることだが、素人であっても、カメラを向けられた途端に「カメラに撮られている」ことを意識し、ふだんとはちがう言動を取る傾向にあるのだ。
というわけで。
今回の初体験シリーズは、「初めてのテレビ番組出演」でいってみよう。
テレビ畑の友人知人が多いから、コネを用いてバラエティ番組の観覧をしたことは何度もある。
あるが、「主要な」出演者としてテレビ画面に登場したことはない。
2回ほど画面に「映りこんだ」ことがある程度であり、今回はそのうちのひとつを記す。
俳優やタレント志望ではないので、テレビに出たいと思ったことはないし、カメラを向けられたとしても緊張して「あわあわ」してしまうことは容易に想像出来る。
なにがなんでもテレビに出たい―そんな野心が殺人にまで発展しまうのは、ニコール・キッドマンの『誘う女』(95…トップ画像。この脚!!)だった。
彼女の気持ちはぜんぜん分からないが、彼女に魅せられ、彼女の旦那を殺そうとする高校生(ホアキン・フェニックス!!)の気持ちは、分かり過ぎるほどに分かるなぁ!!
自分の話に戻る。
格闘技の中継において「実況席のすぐうしろで観戦していた」格闘技マニアのひとりとして映りこんでしまったのが、ひとつ目。
ふたつ目は、フジテレビの深夜番組『カルトQ』だったのだが、この番組の説明と、そのときのエピソードは、あす綴ろう。
つづく。
※第1回目のお題は、ディズニーランドだった
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(118)』
ときどき復活する『タイムショック』(テレビ朝日)も、回答者は芸能人だし。
きっちり最後まで観たことがない『オールスター感謝祭』(TBS)なんかもそうなのだが、収入の高い彼ら彼女らが賞金をゲットしたからといって、観ているこっちはなんの感慨もないわけでね。
『クイズダービー』(TBS)とか、地味に面白かったんだけど。
テレビの創り手と受け手と参加する素人とヤラセ―という四大テーマを見事に切り取ったのは、レッドフォードが監督した映画『クイズ・ショウ』(94)。
スポンサーやプロデューサーは、頭はいいが容姿はダサい現王者より、頭も容姿もスマートな挑戦者のほうを勝たせたい。
視聴者はロッキーのアメリカンドリームに飽きている、家柄もいいイケメンが王者になれば女性の支持率も上がるはずだ! と。
ヤラセを提示されたふたりの回答者は、さてどうするのか・・・という物語だった。
日本でもときどき話題になるヤラセだが、某佐村河内まで行くとやり過ぎな感はあるものの、受け手も少しくらい「そのつもり」で観る必要はあると思う。
嘘だったのか!? きぃーーーーーーーーー!! と怒っているのって、ちょっとバカみたいじゃない?
なんでも疑って、ニュース番組すら信じられなくなる世の中はイヤだけど。
小林よしのりが自分に起こったエピソードとして、漫画でこんなことを描いたことがある。
密着取材を受けていて、駅の改札を通った際、
「正面からのショットがほしい。駅員に許可を取るので、もういちど改札を通ってもらえませんか」
と、ディレクターに頼まれたそうだ。
それに対して小林は「これってドキュメンタリーじゃないのか? これって、事実の再現なのだろうか? ヤラセとはいえないのか?」と疑問を呈す。
こういうことを繰り返して、ひとつのテレビ番組が出来上がる。
映画のドキュメンタリーだって同様であるし、これまたよくいわれることだが、素人であっても、カメラを向けられた途端に「カメラに撮られている」ことを意識し、ふだんとはちがう言動を取る傾向にあるのだ。
というわけで。
今回の初体験シリーズは、「初めてのテレビ番組出演」でいってみよう。
テレビ畑の友人知人が多いから、コネを用いてバラエティ番組の観覧をしたことは何度もある。
あるが、「主要な」出演者としてテレビ画面に登場したことはない。
2回ほど画面に「映りこんだ」ことがある程度であり、今回はそのうちのひとつを記す。
俳優やタレント志望ではないので、テレビに出たいと思ったことはないし、カメラを向けられたとしても緊張して「あわあわ」してしまうことは容易に想像出来る。
なにがなんでもテレビに出たい―そんな野心が殺人にまで発展しまうのは、ニコール・キッドマンの『誘う女』(95…トップ画像。この脚!!)だった。
彼女の気持ちはぜんぜん分からないが、彼女に魅せられ、彼女の旦那を殺そうとする高校生(ホアキン・フェニックス!!)の気持ちは、分かり過ぎるほどに分かるなぁ!!
自分の話に戻る。
格闘技の中継において「実況席のすぐうしろで観戦していた」格闘技マニアのひとりとして映りこんでしまったのが、ひとつ目。
ふたつ目は、フジテレビの深夜番組『カルトQ』だったのだが、この番組の説明と、そのときのエピソードは、あす綴ろう。
つづく。
※第1回目のお題は、ディズニーランドだった
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『初体験 リッジモント・ハイ(118)』