Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

SEMATARY

2015-03-02 05:48:22 | コラム
4月の下旬―ゴールデンウィークに入る前の週に、ちょっくら帰省する予定。

前回の帰省が2年前だから、つまり2年ぶりの墓参りとなる。

他者である漱石や黒澤、オオシマの墓前には「年に数回」立っているというのにねぇ、肉親の墓参りが「それ以下」というのもアレだよなぁ、ごめんよ、かーちゃん!!

お彼岸やお盆、命日に手を合わせにいきたいところだが、小銭稼ぎはナンヤカンヤと飛び回っているものでして、ただ毎日、自家製の仏壇には線香をあげて手を合わせているので、それで勘弁してね。


そんなわけできょうは、映画のなかで描かれた「印象的なお墓」の10傑を展開してみたい。


(1)『キャリー』(76)

自分の能力を最大限に発揮して「逝った」キャリー、安らかに眠らせたいところだが、最後の最後で「唯一」生き残った同級生の夢のなかに登場。

墓から「にゅっ!!」と手が出てくるという展開は、火葬せずに土に埋める習わし? があってこそ。

(2)『七人の侍』(54)

土を盛っただけの墓だが、じつに感慨深い。

またしても生き残った勘兵衛は、彼らを合掌しつつも「勝ったのは百姓たちだ」と呟く。

(3)『アマデウス』(84)

大きく掘られた穴のなかに、「捨てる」ように葬られるモーツァルト。

司祭の「神のもとでは、誰もが平等です」ということばに噛みついたサリエリだが、死体の扱いに関しては、それは正しかった。

(4)『ペット・セメタリー』(89…トップ画像)

スティーブン・キング原作が、ふたつランクイン。
やっぱり強い!!

事故死した最愛の息子を「禁断の墓」に埋め、生き返らせようとする父親の物語。

ちなみにこの画像は、ゲスト出演したキング自身である。

演技は、クソがつくほど下手だった笑

(5)『ツイン・ピークス』(90~91)

テレビドラマだが、印象的なので特例。

ローラの墓前で泣き叫ぶドナ。

「あなたは死んだのに、まだ私たちを悩ませている! まるで、まだ生きているみたいよ!!」

(6)『インファナル・アフェア』(2002)

エンディング―。

きちんと名誉回復がされたとはいえない主人公の死に、ひとり涙するヒロイン。

ケリー・チャンの涙は、ひたすら切なくて、美しい。

(7)『ゆきゆきて、神軍』(87)

亡き戦友に合掌する奥崎さん。

カメラに撮られていることを強く意識しており、この表情が抜群。

ムチャクチャなひとだったかもしれないが、演者としては合格だったのだろう。

(8)『バタリアン』(85)

死体が再生し、墓のなかからぞろぞろと。

ゾンビ映画は沢山あるが、ガイコツが居たり裸女が居たりと、最もバラエティに富んだ作品かと。

(9)『ザ・ロック』(96)

「君が死んだ、いまだからこそ…」

作戦決行の前、亡き妻に詫びるハメル。

バッジを墓前に置いたということは、この時点で彼は軍人をやめたということなんだ。

(10)『絆』(98)

過去を清算するための墓参り。

故人を思うというより、自分自身と対峙するために、ひとは墓前に立つのかもしれない。





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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『このひとの伝記映画を観たい』

コメント (2)
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