Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画悪口大会

2015-03-08 05:51:01 | コラム
映画やAVのレビューをシコシコ書いて小銭をもらって生活しているわけだが、
ホンがどうだとか編集がどうだとかと、いつも難しいことを考えているわけじゃない。

映画を好き嫌いだけで評価することだってあり、まぁそういう評しかたは創り手に失礼だとは思うものの、自分の嗜好に合わないものはしょうがない。

ただ思うのは、嫌いな映画と駄作はイコールではない、、、ということ。
つまり駄作でも好きな映画があり、傑作でも嫌いな映画があるのだ。

質は認めるけど、好きじゃない。
なぜ好きじゃないのか―ということを文章にしたことはなく、というのも、結局は悪口っぽくなってしまうので、それを披露するのは大抵は気心知れた連中との呑み会である。

先日の呑み会でも15年度が3ヶ月経過したことを記念? し、現時点における「好き! 嫌い!」な映画の話で盛り上がった。
きょうは、敢えて「嫌いな映画の嫌いな理由」を書いてみるが、本年度の映画は観ていないひとが多いと思うので、自分のなかの殿堂入り作品を3つ取り上げてみたい。

好きなひとも多いと思うけれど、嗜好に合わないのだから、まぁこんなヤツも居るよね、、、と解釈してもらえれば。。。


『プリティ・ウーマン』(90)

大ヒットした理由がまったく分からない。
つまり自分は、一般的な女子の気持ちが分からない、、、ということなのだろう。

そもそもジュリア・ロバーツを美人と思ったことがなく、彼女の主演作は大抵が苦手なのだった。(唯一好きなのが、『エリン・ブロコビッチ』(2000)である)

根本的にダメだなと思うのは、娼婦の描きかた。
まるでこの職業が最下層であるかのように描かれていて、嫌悪感を抱いた。

ついでにいうが、キスシーンもまったく美しくなかった。

『学校』(93)

歳を取る毎に小津と山田洋次のすごさを思い知ってはいるのだが、それでもこの、清貧といったらいいのか、押しつけがましい善意を前にすると、映画小僧をやめてやろうか、、、とまで思ってしまうほどイヤな気持ちになる。

狙ったコミカルなシーンで笑えない。
でも劇場では笑いが起こっている。

あぁ、この映画がおかしいのではなく、自分がおかしいのだろうなと思った。

ヤンキー少女役の裕木奈江は、それまで「先公!」といっていたのに、カップラーメンを奢られただけで素直になる。

馬鹿馬鹿しい!!

現実を捉えた映画ではなく、「こうであってほしいな」という理想を描いた映画だと解釈した。

『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005)

この監督との相性は悪いようで、『永遠の0』(2014)を含めて感心したことがない。

懐古趣味はNGとは思わないが、現在につながるなにかがないと「ただ甘ったるい」だけで、映画を観たという満足感を得られない。

ささやかな幸福とかを拒否したいわけじゃないのよ、でも上映終了後、これを観てなにを思えばいいのだろう・・・と本気で考えてしまった。


―以上の3本が、自分の殿堂入り。

繰り返しいうと、ものづくりのプロが制作しているので「総合芸術の映画としては」質の高いほうなのだと思う。

思うけれど、、、、、という話なのでした。


※でもまぁ、主題歌に罪はないんだ




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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『(どんな内容でもいいから)すごい男といわれてみたいものだ』

コメント (3)
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