Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(113)

2015-03-18 05:44:25 | コラム
いんもら「る」→「る」ーきー(ルーキー)

ルーキー(rookie)とは新人、初心者のこと。
主にプロスポーツ界における1年目の選手を指すことばであり、新人映画俳優や新人映画監督を指してルーキーとは呼ばない。
呼ばないが、ここでは広義の意味として「呼んじゃう」こととしよう。

真っ先に想起するのはテレビドラマの「あれ」だが、1話も観たことがないし、なんだか暑苦しい感じがするので、敢えてタイトルは出さない笑

映画の世界でいうと、タイトルがそのものずばりの『ルーキー』(90)。
最近は「ハズレなし」のキャリアを築く監督イーストウッドだが、当時は凡庸な作品も創っていた、つまり元々はフツーの人間だった!? んだ、、、ということが分かり、ちょっと安心するアクション映画。

実際に「ルーキー」という単語が登場するのは、『フィールド・オブ・ドリームス』(89…トップ画像)。

「―あいつは現役時代から、ルーキーいじめで有名だったからな」

ムーンライト・グラハム(バート・ランカスター)の若いころを演じる、フランク・ホエーリーがルーキーであった。


イーストウッドが『ルーキー』で描いたように、ルーキーは単独行動せず、ベテランとともに行動する作品が多い。
実際にもそうだし、ドラマとしても、そのほうがいろいろ展開させ易い。

以下、自分が選出する「印象的なベテランとルーキーのドラマ」5傑。


(1)『赤ひげ』(65)

新出去定こと「赤ひげ」(三船敏郎)と、保本登(加山雄三)。

「この子は、身体も病んでいるが、こころがもっとやられている」

(2)『セブン』(95)

サマセット(モーガン・フリーマン)と、ミルズ(ブラッド・ピット)。

「この街では、俺が先輩だ」
「そのとおり」
「7日間は、黙って俺についてくればいい」
「・・・・・」

ほかにも、こんなやりとりが。

「あの夫人に、本気で犯人を逮捕するといったな?」
「逮捕せずに、俺たちはなにをやる?」
「証拠を集める。裁判のために」
「・・・・・」

さらに。
この映画がすごいと思うのは、以下の台詞で表現されたように、ルーキーがベテランを脅かす場面を描いたこと。

「あんたは難しい顔でそんな風にいうが、俺は同意しない」
「・・・」
「あんたはこの世が悲惨だから刑事を辞めるというけど、そうじゃない。辞めるから、そう思いたいだけだ」
「・・・・・」

グサッときたろうね。

(3)『羊たちの沈黙』(91)

クロフォード(スコット・グレン)と、クラリス(ジョディ・フォスター)。

「優秀な成績だ。わたしの授業ではAだったな」
「いいえ、(苦笑)Aマイナスです」

人生の先輩後輩という意味では、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)と、クラリス。

「肝臓を喰ってやった。ずずずず・・・」
「・・・・・」

(4)『ハートブルー』(91)

アンジェロ(ゲイリー・ビジー)と、ユタ(キアヌ・リーヴス)。

「お前がハナタレ小僧だったころ、俺はベトナムで名誉の負傷をしていたんだ!!」

(5)『プラトーン』(86)

バーンズ(トム・べレンジャー)と、クリス(チャーリー・シーン)。
あるいは、エリアス(ウィレム・デフォー)と、クリス。

「ボクは、ボクのこころのなかに、バーンズの部分と、エリアスの部分があることを知った」

つまりクリスにとって、ふたりは親のような存在であったのだ。


※こちら、サカナクションの『ルーキー』




あすのしりとりは・・・
るー「きー」→「きー」すへりんぐ。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(114)』

コメント (2)
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