いんもら「る」→「る」ーきー(ルーキー)
ルーキー(rookie)とは新人、初心者のこと。
主にプロスポーツ界における1年目の選手を指すことばであり、新人映画俳優や新人映画監督を指してルーキーとは呼ばない。
呼ばないが、ここでは広義の意味として「呼んじゃう」こととしよう。
真っ先に想起するのはテレビドラマの「あれ」だが、1話も観たことがないし、なんだか暑苦しい感じがするので、敢えてタイトルは出さない笑
映画の世界でいうと、タイトルがそのものずばりの『ルーキー』(90)。
最近は「ハズレなし」のキャリアを築く監督イーストウッドだが、当時は凡庸な作品も創っていた、つまり元々はフツーの人間だった!? んだ、、、ということが分かり、ちょっと安心するアクション映画。
実際に「ルーキー」という単語が登場するのは、『フィールド・オブ・ドリームス』(89…トップ画像)。
「―あいつは現役時代から、ルーキーいじめで有名だったからな」
ムーンライト・グラハム(バート・ランカスター)の若いころを演じる、フランク・ホエーリーがルーキーであった。
イーストウッドが『ルーキー』で描いたように、ルーキーは単独行動せず、ベテランとともに行動する作品が多い。
実際にもそうだし、ドラマとしても、そのほうがいろいろ展開させ易い。
以下、自分が選出する「印象的なベテランとルーキーのドラマ」5傑。
(1)『赤ひげ』(65)
新出去定こと「赤ひげ」(三船敏郎)と、保本登(加山雄三)。
「この子は、身体も病んでいるが、こころがもっとやられている」
(2)『セブン』(95)
サマセット(モーガン・フリーマン)と、ミルズ(ブラッド・ピット)。
「この街では、俺が先輩だ」
「そのとおり」
「7日間は、黙って俺についてくればいい」
「・・・・・」
ほかにも、こんなやりとりが。
「あの夫人に、本気で犯人を逮捕するといったな?」
「逮捕せずに、俺たちはなにをやる?」
「証拠を集める。裁判のために」
「・・・・・」
さらに。
この映画がすごいと思うのは、以下の台詞で表現されたように、ルーキーがベテランを脅かす場面を描いたこと。
「あんたは難しい顔でそんな風にいうが、俺は同意しない」
「・・・」
「あんたはこの世が悲惨だから刑事を辞めるというけど、そうじゃない。辞めるから、そう思いたいだけだ」
「・・・・・」
グサッときたろうね。
(3)『羊たちの沈黙』(91)
クロフォード(スコット・グレン)と、クラリス(ジョディ・フォスター)。
「優秀な成績だ。わたしの授業ではAだったな」
「いいえ、(苦笑)Aマイナスです」
人生の先輩後輩という意味では、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)と、クラリス。
「肝臓を喰ってやった。ずずずず・・・」
「・・・・・」
(4)『ハートブルー』(91)
アンジェロ(ゲイリー・ビジー)と、ユタ(キアヌ・リーヴス)。
「お前がハナタレ小僧だったころ、俺はベトナムで名誉の負傷をしていたんだ!!」
(5)『プラトーン』(86)
バーンズ(トム・べレンジャー)と、クリス(チャーリー・シーン)。
あるいは、エリアス(ウィレム・デフォー)と、クリス。
「ボクは、ボクのこころのなかに、バーンズの部分と、エリアスの部分があることを知った」
つまりクリスにとって、ふたりは親のような存在であったのだ。
※こちら、サカナクションの『ルーキー』
あすのしりとりは・・・
るー「きー」→「きー」すへりんぐ。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(114)』
ルーキー(rookie)とは新人、初心者のこと。
主にプロスポーツ界における1年目の選手を指すことばであり、新人映画俳優や新人映画監督を指してルーキーとは呼ばない。
呼ばないが、ここでは広義の意味として「呼んじゃう」こととしよう。
真っ先に想起するのはテレビドラマの「あれ」だが、1話も観たことがないし、なんだか暑苦しい感じがするので、敢えてタイトルは出さない笑
映画の世界でいうと、タイトルがそのものずばりの『ルーキー』(90)。
最近は「ハズレなし」のキャリアを築く監督イーストウッドだが、当時は凡庸な作品も創っていた、つまり元々はフツーの人間だった!? んだ、、、ということが分かり、ちょっと安心するアクション映画。
実際に「ルーキー」という単語が登場するのは、『フィールド・オブ・ドリームス』(89…トップ画像)。
「―あいつは現役時代から、ルーキーいじめで有名だったからな」
ムーンライト・グラハム(バート・ランカスター)の若いころを演じる、フランク・ホエーリーがルーキーであった。
イーストウッドが『ルーキー』で描いたように、ルーキーは単独行動せず、ベテランとともに行動する作品が多い。
実際にもそうだし、ドラマとしても、そのほうがいろいろ展開させ易い。
以下、自分が選出する「印象的なベテランとルーキーのドラマ」5傑。
(1)『赤ひげ』(65)
新出去定こと「赤ひげ」(三船敏郎)と、保本登(加山雄三)。
「この子は、身体も病んでいるが、こころがもっとやられている」
(2)『セブン』(95)
サマセット(モーガン・フリーマン)と、ミルズ(ブラッド・ピット)。
「この街では、俺が先輩だ」
「そのとおり」
「7日間は、黙って俺についてくればいい」
「・・・・・」
ほかにも、こんなやりとりが。
「あの夫人に、本気で犯人を逮捕するといったな?」
「逮捕せずに、俺たちはなにをやる?」
「証拠を集める。裁判のために」
「・・・・・」
さらに。
この映画がすごいと思うのは、以下の台詞で表現されたように、ルーキーがベテランを脅かす場面を描いたこと。
「あんたは難しい顔でそんな風にいうが、俺は同意しない」
「・・・」
「あんたはこの世が悲惨だから刑事を辞めるというけど、そうじゃない。辞めるから、そう思いたいだけだ」
「・・・・・」
グサッときたろうね。
(3)『羊たちの沈黙』(91)
クロフォード(スコット・グレン)と、クラリス(ジョディ・フォスター)。
「優秀な成績だ。わたしの授業ではAだったな」
「いいえ、(苦笑)Aマイナスです」
人生の先輩後輩という意味では、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)と、クラリス。
「肝臓を喰ってやった。ずずずず・・・」
「・・・・・」
(4)『ハートブルー』(91)
アンジェロ(ゲイリー・ビジー)と、ユタ(キアヌ・リーヴス)。
「お前がハナタレ小僧だったころ、俺はベトナムで名誉の負傷をしていたんだ!!」
(5)『プラトーン』(86)
バーンズ(トム・べレンジャー)と、クリス(チャーリー・シーン)。
あるいは、エリアス(ウィレム・デフォー)と、クリス。
「ボクは、ボクのこころのなかに、バーンズの部分と、エリアスの部分があることを知った」
つまりクリスにとって、ふたりは親のような存在であったのだ。
※こちら、サカナクションの『ルーキー』
あすのしりとりは・・・
るー「きー」→「きー」すへりんぐ。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(114)』