ぐっどふぇろー「ず」→「ず」っとすきだった
AVの人気シリーズに『出会って○秒で合体』というのがあったが、
惚れた女子には惚れた直後に「好きだー!」といってしまうタイプなので、「ずっと好きだった」なんていう告白はしない。
あ、いや、昔はそんなことなかったかも。
いまのように恥も外聞もない、、、わけではない? ので、まぁ暗かったし、引っ込み思案だったし、「どうせ俺なんか…」と考えるタイプだったし、
だからそんなヤツが思い切って告白する場合、「ずっと」をつけていた・・・かもしれない。
それにしても斉藤和義の『ずっと好きだった』は、よい曲だ。
カラオケで、好きなひとの前で歌ってみたいものである。
でも ♪ 教科書の落書きは、ギターの絵と、きみの顔 ♪ とあるからね、ギター弾けるひとのほうが自然に歌える曲なのだと思う。
物語の世界における「ずっと好きだった」は、なんといっても漱石の『それから』だ。
あさって4月1日より、朝日新聞紙上で『それから』の全文再掲載が始まる。
それらを切り取って貼り付けられる『それからノート』も発売されるらしいが、イマドキ漱石なんて誰が買うのか、、、だって??

買うがな、自分が。
好きだった三千代を、親友の平岡に譲った高等遊民の代助。
「喰うために働くのは愚である」が口癖の彼が人妻の三千代に「ずっと好きだった」「ボクの人生には、君が必要だ」と告白し、「喰うために働こう」とする物語。
とくに、目に入るものがすべて赤く見えるという描写が好きでねぇ、繰り返し繰り返し読んだ。
森田芳光による映画版(85)も悪くはないが・・・

とくにキャスティングは抜群であったが、このラストシーンを描かなかったんだよね、視覚的描写に溢れた文章だったのに。
「ずっと好きだった」の、王道中の王道は米産の青春映画『恋しくて』(87…トップ画像)。
学園のマドンナに夢中の主人公に対し、ボーイッシュなメアリー・スチュアート・マスターソンは「キスの練習相手」を買って出る。
練習相手でもいいんだ、だって「ずっと好きだった」んだもん・・・という彼女の想いが切なくてねぇ、演出が抜群だなぁ!! と。
もう少しポピュラーなものを挙げれば、『フォレスト・ガンプ』(94)だってそう。
ガンプはジェニーのことが好き、ずっと好き。
ヒッピーになろうが、エイズに侵されようが、好きなものは好き。
個人的に最も印象的だった「ずっと好きだった」は、役所広司と渡辺謙が共演した『絆』(98)。
自分の血は穢れて・汚れているから「商売女しか抱かない」という役所に対し、ヒロインの麻生祐未は「だったらあたし、商売女になる!」とまでいう。
そういわれるほどに愛されても、彼女を抱かない。
しかし「ある決断」をした役所さんは、最後の最後に「ずっと好きだった」と告白し、彼女を抱き寄せるのだ。
死ぬことを覚悟したからこその、告白。
罪な男だが、だからこそドラマになる。
格好いいとは思うけれど、けっしてマネは出来ないねぇ。。。
次回のしりとりは・・・
ずっとすきだっ「た」→「た」いたにっく。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『もう四十郎だがな。』
AVの人気シリーズに『出会って○秒で合体』というのがあったが、
惚れた女子には惚れた直後に「好きだー!」といってしまうタイプなので、「ずっと好きだった」なんていう告白はしない。
あ、いや、昔はそんなことなかったかも。
いまのように恥も外聞もない、、、わけではない? ので、まぁ暗かったし、引っ込み思案だったし、「どうせ俺なんか…」と考えるタイプだったし、
だからそんなヤツが思い切って告白する場合、「ずっと」をつけていた・・・かもしれない。
それにしても斉藤和義の『ずっと好きだった』は、よい曲だ。
カラオケで、好きなひとの前で歌ってみたいものである。
でも ♪ 教科書の落書きは、ギターの絵と、きみの顔 ♪ とあるからね、ギター弾けるひとのほうが自然に歌える曲なのだと思う。
物語の世界における「ずっと好きだった」は、なんといっても漱石の『それから』だ。
あさって4月1日より、朝日新聞紙上で『それから』の全文再掲載が始まる。
それらを切り取って貼り付けられる『それからノート』も発売されるらしいが、イマドキ漱石なんて誰が買うのか、、、だって??

買うがな、自分が。
好きだった三千代を、親友の平岡に譲った高等遊民の代助。
「喰うために働くのは愚である」が口癖の彼が人妻の三千代に「ずっと好きだった」「ボクの人生には、君が必要だ」と告白し、「喰うために働こう」とする物語。
とくに、目に入るものがすべて赤く見えるという描写が好きでねぇ、繰り返し繰り返し読んだ。
森田芳光による映画版(85)も悪くはないが・・・

とくにキャスティングは抜群であったが、このラストシーンを描かなかったんだよね、視覚的描写に溢れた文章だったのに。
「ずっと好きだった」の、王道中の王道は米産の青春映画『恋しくて』(87…トップ画像)。
学園のマドンナに夢中の主人公に対し、ボーイッシュなメアリー・スチュアート・マスターソンは「キスの練習相手」を買って出る。
練習相手でもいいんだ、だって「ずっと好きだった」んだもん・・・という彼女の想いが切なくてねぇ、演出が抜群だなぁ!! と。
もう少しポピュラーなものを挙げれば、『フォレスト・ガンプ』(94)だってそう。
ガンプはジェニーのことが好き、ずっと好き。
ヒッピーになろうが、エイズに侵されようが、好きなものは好き。
個人的に最も印象的だった「ずっと好きだった」は、役所広司と渡辺謙が共演した『絆』(98)。
自分の血は穢れて・汚れているから「商売女しか抱かない」という役所に対し、ヒロインの麻生祐未は「だったらあたし、商売女になる!」とまでいう。
そういわれるほどに愛されても、彼女を抱かない。
しかし「ある決断」をした役所さんは、最後の最後に「ずっと好きだった」と告白し、彼女を抱き寄せるのだ。
死ぬことを覚悟したからこその、告白。
罪な男だが、だからこそドラマになる。
格好いいとは思うけれど、けっしてマネは出来ないねぇ。。。
次回のしりとりは・・・
ずっとすきだっ「た」→「た」いたにっく。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『もう四十郎だがな。』